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横浜市が風疹予防のワクチン接種と検査に助成費2200万円! 詳細は?

ココがキニナル!

横浜市が2015年度から新たに風疹予防対策に乗り出すらしいけど、その詳細は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

2015年度から19歳以上の女性とパートナーを対象に風疹の予防接種や検査を助成。ワクチン接種費用負担は現在の約1万円から3000円台になる見通し

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ライター:はまれぽ編集部

ワクチン接種や検査を助成



横浜市は風疹(ふうしん)の発生と「先天性風疹症候群」の発症を予防するため、妊娠を希望・予定している女性と、そのパートナーを対象に予防接種や抗体検査のための費用を助成する。
2015年度から実施し、当初予算案に2228万円を計上した。
 


2015年度から予防接種などの助成を行う(フリー画像より)
 

国立感染症研究所によると、風疹は発熱、発疹、リンパ節の腫れが主な特徴だが、比較的軽症なことから正しく診断されないケースが多いという。

一方で、高熱が続き、合併症などを理由に入院を必要とする場合もある。妊娠 20 週ごろまでの妊婦が風疹ウイルスに感染すると白内障、先天性心疾患、難聴などを特徴とした「先天性風疹症候群」の子どもが生まれる可能性があるという。
 


妊婦は特に注意が必要(フリー画像より)
 

では具体的にどのようなことを行うのか。横浜市健康福祉局健康安全部健康安全課の岩田眞美(いわた・まみ)課長と山本憲司(やまもと・けんじ)担当係長に聞いた。
 


お二人とも写真はNGということで・・・
 

岩田課長によると、風疹の抗体検査およびワクチン接種を行うことで風疹の流行と、風疹に伴う先天性風疹症候群を防ぐことが大きな目的という。

対象は「妊娠を希望・予定する19歳以上の女性」とそのパートナーで、横浜市は2013(平成25)年度実績から約3000人と想定している。パートナーの男性も対象としたのは、風疹はウイルスの飛沫感染によって発症するため。
 


風疹のウイルス(フリー画像より)
 

お二人によると、病院によって異なるが、ワクチン接種を自費で受けると1万円前後。新年度からは市内の協力医療機関で接種する場合に限り、市民の窓口負担は3000円台になるという。

横浜市がワクチン接種の助成を行うのは風疹が流行した2013(平成25)年度に行った「緊急接種事業」以来2年ぶりで、当時の協力医療機関は約700軒だった。新規事業の協力機関も同等かそれ以上になる見込み。

岩田課長は「(助成は)単年度事業でなく、中期的な対策として考えていきたい。2020年までに風疹を排除したい」と話している。