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世界初、地球の中心部まで調査できる探査船「ちきゅう」内部を特別レポート!

ココがキニナル!

地球深部探査船「ちきゅう」という船で、現在定期検査工事で三菱重工横浜製作所本牧工場に停泊しているそうです。検査工事は11月中旬までとのことなので、横浜にいるうちにぜひ取材を!(濱俊彦さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「ちきゅう」の全長は210メートル、21世紀の深海掘削科学の最先端! 世界中の研究者が乗り込んだ世界的なプロジェクトの舞台だった。

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ライター:すがた もえ子

先日はまれぽでもご紹介した国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC、ジャムステック)だが、このJAMSTECには「しんかい6500」と並んでサイエンス系のテレビ番組にも登場する地球深部探査船「ちきゅう」がある。
 


こちらは有人潜水調査船「しんかい6500」(C)JAMSTEC

 
2005(平成17)年に完成した「ちきゅう」は、人類史上初めて、マントル(地球の内部)や巨大地震発生域への大深度掘削を可能にするライザー式科学掘削船。海底下7000メートル掘削できる能力は世界最高の技術。

巨大地震発生のしくみや地球規模の環境変動をはじめとして、海底下の地中から生命の起源に迫るなど、人類の未来のための成果を目指している。

人類史上初めてなので、もちろん世界初だ。5万6752トンという容積をほこる巨大な船で、石油やガスなどの掘削ではなく、科学掘削を行う船で、世界中の研究者が乗り込んでいる。

この「ちきゅう」、2015(平成27)年11月21日(土)、22日(日)の2日間に横浜港本牧ふ頭で一般公開が行われるというので、取材させていただくことに。
 


こちらが「ちきゅう」。全長210メートルという大きさ!

 
一般公開は事前にインターネットで申し込む形で、完全先着順。8000人の予定人数枠はすぐに満員となる人気ぶりで「ちきゅう」への関心の高さがうかがえた。
「ちきゅう」の一般公開は5年ぶり、関東では10年ぶりというから、待ちに待ったという方も多かったのかもしれない。

当日は横浜赤レンガ倉庫前のバス専用駐車場で受け付け、シャトルバスに乗って本牧ふ頭まで移動。写真撮影は決められたエリアでしかできないとのことだったが、「ちきゅう」の船内はどこでも撮影可能だった。
 


撮影エリア内からだと全体の撮影が難しかったためパノラマ撮影で。すごいスケールだった※クリックして拡大

 
今回ご案内いただいたのは、JAMSTEC広報部広報課の白野亜実(しらの・あみ)さん。
 


ご対応ありがとうございます

 
白野さんによると、5年ぶりになるという「ちきゅう」の一般公開は定員の枠もあっという間に埋まり、関東だけでなく遠方からもこの日のために来場した人もいるようだ。
 


バスから降りた見学者は乗船口へと向かう
 

階段を昇り、いよいよ「ちきゅう」船内へ!

 
医務室の前を通り、まずはブリッジを目指して進む。
 


ブリッジへ到着。大混雑!

 
ここが「ちきゅう」を動かすブリッジ。当然ながら全部本物の機材が並んでいる。
 


レーダーもたくさん置かれている
 

こちらは操舵スタンド。「ちきゅう」を操船するハンドルだ
 

GPS信号を受信する装置の数々
 

こちらは音響位置信号受信機
 

神棚も祀られていた

 
ブリッジを抜けると、いよいよ「ちきゅう」のシンボルともいえるやぐらが見えてくる。やぐらの正式名称は「デリック」と呼ばれているそうだ。海上からの高さは121メートル。横浜マリンタワーが106メートルなので、その巨大さが伝わるだろうか。船の底からだと130メートルだという。
 


これがデリック。ここからドリルやパイプを深海へおろしていく
 

ライザー掘削システム

 
ライザー掘削システムとは、掘った孔(あな=穴)の中に特殊な「泥水(でいすい)」を流し込み、パイプをつたい「ちきゅう」と孔内を巡回させながら、掘った穴がくずれにくく安定して深くまで掘れる技術のこと。石油採掘もこの技術が使われている。
 


やぐらの下の部分には海面と繋がる「ムーンプール」がある
 

黒くポッカリと空いた部分が「ムーンプール」

 
船の中央にある開口部で、長さ22メートル、幅12メートルという巨大さ。小学校の25メートルプールより少し小さいくらいだが、これが船の中にあるということが驚きだ。
この穴から海の中にドリルパイプやライザーパイプを吊り下げおろし、泥水を巡回させ掘削していく。
 


東北地方太平洋沖地震調査掘削で実際に使用された「ドリルビット」

 
地層を掘りぬくためにドリルパイプの先端に付けられる刃先で、刃は人工ダイヤモンドやタングステンカーバイト(超硬合金の主成分)でできている。地層の種類に応じたドリルビットを使い分ける。
 


やぐらエリアを通り過ぎると、「ちきゅう研究区画」へ