仲町台駅近くのマンションを囲う用途不明の白い柵の正体は?
ココがキニナル!
ドイツ学園とマンションの間の道路は、マンション完成後、白いガードレール?が設置されました。路上駐車防止の為だと思いますが、相互通行もままならず、道を狭くして歩道を広くできない?(かなさん)
はまれぽ調査結果!
10~20年前に路上駐車防止のために設置され、マンション建設のため一時撤去ののち再設置という可能性が高い。歩道を広くする計画はなし。
ライター:平田 志帆
車道の上に柵?
横浜市都筑区のドイツ学園近辺の車道の上に、柵が設置されているという。
仲町台駅から徒歩10分くらい。赤字の箇所が投稿にあった場所
横浜市営地下鉄ブルーラインの高架に沿って進んでいくと、現場が見えてきた。
車道の上に白い柵が!
かつての車道はゴミ集積所になり、完全な歩道扱い
コの字型の車道を覆うように設置されている
ドイツ学園に面している
投稿には「相互通行もままならない」とあったが、現在は一方通行になっている。
ここから
ここまで
奥に見えるマンションは「シティテラス横浜仲町台壱番館」
マンションの完成後に柵が設置されたのであれば、柵沿いの2棟のマンションの管理会社が事情を知っているかもしれない。そう思い、それぞれに問い合わせをした。
「グランドメゾン仲町台」のエントランス
しかし、期待は外れた。
2012(平成24)年8月完成のシティテラス横浜仲町台壱番館からは「建設開始のときにはすでにあった」という回答をもらう。
そして2010 (平成22)年1月完成のグランドメゾン仲町台は「柵の存在自体を把握していない」という回答だった。
マンションが設置依頼をしたわけではないらしい
次に都筑土木事務所に問い合わせたところ「資料は残っていないが、一般論ならお話できる」とのことなのでアポイントをとり、事前に現地で情報収集を行うことにした。
いつ? なんのためにできた?
歩行者に「この柵は何のためにあると思うか?」と聞き込みをした結果は、以下の通りである。
「路上駐車防止」・・・6人
「まったくわからない」・・・3人
「一方通行の逆走防止」・・・2人
「自転車と歩行者の通路確保」・・・2人
「子どもの飛び出し防止」・・・1人
公園で遊んだ帰りだというママさんたち。柵については「意識したことがない」
取材に協力してくれた男性のワンちゃん
路上駐車防止という見解が最も多かったが、実際にそれを見たという証言が2つ得られた。
約20年前から付近に住んでいる女性は「15~16年くらい前、ずらーっと車が停まっていたのを覚えています。だからこの柵ができたんじゃないでしょうか」と話してくれた。別の女性も「路上駐車がひどかったですね。横並びに2台停めて、道を完全にふさいでいたこともありました。10年くらい前に柵ができてからは解消されました」と証言する。
確かに駐車スペースくらいの広さ
そして調査の中で、あるワードが複数回出てきた。「洗足(せんぞく)学園」だ。その中でも有力な情報が、不動産関連の仕事をしている男性の証言だ。
「18年前に引っ越してきたけど、当時からこの柵はあったよ。昔この辺に洗足学園があったから、子どもの飛び出し防止じゃないかな」
洗足学園には、幼稚園・小学校・中学校・高校・短期大学・音楽大学・その大学院まである。もしかすると、幼児や児童の飛び出し防止や、保護者の車の路上駐車を防止するために設置されたのではないだろうか。
そんな仮説を立て、都筑土木事務所へ向かった。
路上駐車&飛び出し防止?