検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

横浜のマニアックな飲食店街がある「アカデミービル」の正体は?

ココがキニナル!

横浜駅西口から少し歩いた場所にある「アカデミービル」がキニナります。予備校が入っているからアカデミービルという名前だったら短絡的すぎて笑えます。いつから予備校があるのかもキニナります。(はみパンさん)

はまれぽ調査結果!

アカデミービルは約40年前に建てられ、教育関係のテナントが多く入居していた。2018年に取り壊し予定。

  • LINE
  • はてな

ライター:山崎 島

横浜駅西口から大きな通り沿いにてくてく6分ほど歩いていくと、なんともキニナルビルがある。


目印はジョナサン


くたびれ感がたまらない、その名も「アカデミービル」


先日、ふと「味の地下街」なる看板を発見した。


どうやら、地下飲食街があるそうな


わー


アカデミービルへ一歩入ると、そこは学生たちが青春を過ごすにはいささか渋すぎるホールが広がっていた。が、よく見ると隅っこの方に頭を寄せ合って戯れている学生カップルが。



アカデミックなビルの地下飲食街

いろんな意味で春めく地上から、ぐっと地下へと降りる。私は地下街へ降りる時、エレベーターよりも階段の方が潜っていく感じがして好きなのだが、同ビルは階段を一段下りるたびにカレーのにおいが強くなっていくのが、別世界へと成り変わっていくようで面白かった。


L字型の地下街


その地下街はひっそりとしていて、階全体を煮詰めたような渋さ。こざっぱりした食堂とかフードコートを想像していたが、お酒を楽しめる店が多いよう。

6店舗ある飲食店街のなかで今回取材したのはイタリアン居酒屋「うえちゃん其の2」とスペインバル「primero(プリメロ)」。アカデミービル味の地下街、国際色豊かである。


まずはイタリアン居酒屋「うえちゃん其の2」へ


階段とエレベーターのすぐ正面にあり、ほどよくオープンで入りやすい


話を聞いたのはうえちゃんこと、店長の植田さん。


笑顔ありがとうございます


鶴屋町のハマ横丁に1号店「うえちゃん」があり、同店は名前の通り「其の2」号店。元々は横浜駅周辺のバーで働いていた植田さんが、仲良しのお客さんたちが楽しめるお店を作りたい、との想いから開店したそうで、「この店名ならお客さんは間違わないだろう」とご自分のあだ名を店名にしたのだとか。

2010(平成22)年に同ビルに「うえちゃん其の2」をオープン。「ここ、場所が悪いんです。隠れ家的っていうと聞こえはいいんですが、隠れすぎてる。ここは不動産屋さんの紹介で知ったんですが、家賃やそのほかの条件がよかったので決めました。うちが入る前は浜伝(はまでん)という立ち飲み屋さんでした。なんでもツウの間では伝説のお店だったらしいです」と植田さん。

アカデミービルの伝説の立ち飲み屋さんって、うわすっごいキニナル。どなたか行ったことがある方、いらっしゃったら是非ご一報ください。どんなお店だったんだろう。


白穂乃香もあるんだ


「あ、うえちゃんの2号店なんだな」と一発で分かるようにと名付けられた2号店「うえちゃん其の2」では、なんと午前11時30分からお酒が飲める。上では学生が机に向かっていて、下では昼から酒盛りなんて、大人になってよかったって思えるなあ。


同店では日替わりのランチメニューもにぎやか


毎日バラエティー豊かなメニューを3種類から選べて、その上サラダとスープ、ドリンクバーもついてくる。

Aランチ(850円)とおつまみの4種盛(1種類各290円)をいただいた。


この日のAランチは「チキンローストチーズ焼きトマトソース」


がっしりしたメインとご飯、野菜をバランスよくいただけるのが嬉しい。メインのチキンは皮がパリッパリで、シンプルなトマトソースとお似合い。


これを850円でいただけるって、さすが隠れすぎた隠れ家


これで1160円


これまたお得感半端ないおつまみの4種盛は、うえちゃん風創作イタリアンを堪能できる。どれもお酒に合う味を研究されているのが分かる、素敵なお料理なのだが、中でも自家製のスモークベーコンは絶品。これお店で燻製してるんですよね。ビールにもワインにも、日本酒にもあうー。

同店ではハッピーアワーがあり、午後4時~午後7時はなんと1800円のワインが1000円という・・・これは1グループ3本まで、とのことだが、結構皆さん空けて買っちゃうらしいです。それでなくてもリーズナブルに呑めるのに、これはこの場所だからこそできることなのでは。

昼から夜まで魅力的なうえちゃん其の2だが、なんと2年後にはビル自体が建て壊しになるため、移転を検討しているという。「古いビルですし、新しい建物を作るみたいです」と植田さん。残念すぎる!! いろいろ質問を重ねたのだが、植田さんもまだ詳細を知らされていないようで、これは管理人さんに聞かねば、とお店を後にした。


同じく地下の管理人室へ


取材のお願いをしたが、なんでも同ビルのオーナーは複数いるそうで、全員に許可を取ることが難しいとのこと。そこを何とか・・・と粘ったのだが「あと2年で壊すことは決定しているため、このビル自体について話すことはできない」と断られてしまった。ただ、ビルは40年以上前からあり、当初は予備校や教育関係のテナントが多く入居していた、ということだけは聞けた。


そうですか・・・


なんかしょぼんとしちゃったけど、気を取り直して次のお店へ向かう。