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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

口に入りきらないほど「ぶ厚い」パンケーキ店はある? 鎌倉編

ココがキニナル!

鎌倉のイワタコーヒー、元町・中華街の雪の下など担当地域内でパンケーキの名店は多数ありますが、一番分厚いのはどこのお店?焼き上がり時間もキニナル(コビン・ケスナーさん)

はまれぽ調査結果!

鎌倉の「イワタコーヒー店」は3.5~4cmで「カフェ 坂の下」は約2.4cm。横浜のお店でも調査は続く

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ライター:酒井 明子

カップケーキ、タルト、生パウンドケーキ・・・入れ替わりの激しいスイーツブームの中で、根強い人気を誇る“パンケーキ”。

でも普通のパンケーキはもう飽きた! ほかではお目にかかれないすごいパンケーキに出会いたい・・・と考える日々。そんな中、名店の多い鎌倉で「とてつもなく分厚いパンケーキに出会える」という情報をキャッチ! ということで、今回は投稿にあるお店の鎌倉エリアを中心に、分厚いパンケーキをリサーチした。
 


小町通りに佇む名店「イワタコーヒー店」



まずは訪れたのはキニナル投稿にもあった「イワタコーヒー店」。JR鎌倉駅東口より徒歩1分、小町通りに入ると右手すぐに、趣ある店舗を見つけることができる。
  


レトロな佇まい。オープン前から並ぶ人の姿も
 

開店は1948(昭和23)年で、再来年には創業70周年を迎える。開店当初は席数も今よりも少なかったが、数回の増築を経て、現在の店内に落ち着いた。現在は岩田亜里紗(いわた・ありさ)さんが、祖父、父に続き3代目オーナーを務めている。

 

お話を伺った現オーナーの岩田さん
 

今とまったく異なる外観だった創業当時
 

創業当時は初代オーナーの祖父が、ステーキハウスなどをはじめ色々な飲食業を経営していた。新しいものが好きなオーナーで、洋菓子が食べられるお店が少なかった当時からソフトクリームや手作りのケーキなどを提供。そして、いろいろなものを試すうち「ホットケーキ」も誕生した。
 


初代オーナーでもある岩田さんの祖父の写真(左端)
  

現在ではテラス付きの広い店内に
 

休日は1日200食以上注文があるというホットケーキと、それに合うコーヒーを注文。ホットケーキは60年前から提供している。

同店ではメニュー名が「パンケーキ」ではなく「ホットケーキ」。岩田さんに違いを伺うと、ホットケーキはケーキ自体に甘みがありおやつ感覚で食べるもの、パンケーキは添えてある生クリームなどといっしょに、食事感覚で食べる厚みがないものなのでは、とのことだった。

焼き上がりまでの時間は、厚みがあるゆえに約20~30分。レシピは創業当時から変えずに、卵、砂糖、牛乳、小麦、ベーキングパウダーとシンプルな材料のみ。はじめは今ほど厚くなかったが、サービス精神で少しずつ足していくうちに今の厚みになったという。今では一般的なホットケーキだが、物資不足の戦後にはとても希少なメニューだった。
  


銅板に材料を流し込み、待つこと20分・・・
 

ヘラで銅板からはがして・・・
 

ホットケーキの出来上がり!
 

ホットケーキ(800円)
 

こんなに分厚いのになんと2段! 聞いてみるとすべてのホットケーキを3.5cm~4cmの間の厚さになるように作っているらしいとのこと。ということで早速測ってみた。
 


定規をあててみると・・・
 

なんと厚さは3.7cm! その正確さにも驚きだが、やはり圧巻の分厚さだった。食べてみると60年前から変わらずあるメニューというのに納得。なんとも素朴で懐かしい味・・・。思わず小さいころに家で出されたおやつを食べたときを思い出した。メープルシロップとバターがついているが、つけなくても十分においしさを感じられて大満足。
 


切ってみると中はふわふわ
 

ブレンドコーヒー(600円)。レジ横で豆を販売中
 

思い切って多めにかぶりつく。厚みがあって食べ応え十分!
  

今回は編集部・山岸と訪れたのだが、ふたりで分けても十分満足できる量。お客様に注文を聞くときにもボリュームを説明し、ふたりで一皿を勧めているそうだ。気持ちは童心に帰り、お腹はいっぱいで幸せ・・・。「イワタコーヒー」さん、ごちそうさまでした!