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横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.52 歴史ある街道「横浜道」の平沼商店街で「よこはまみち」を購入?

ココがキニナル!

横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.52 歴史ある街道「横浜道」の平沼商店街で「よこはまみち」を購入?

はまれぽ調査結果!

すぐ近くでボルダリングもできる平沼商店街は関内と東海道をつなぐ横浜道なので「よこはまみち」の頭文字で始まるものを買って往時に思いを馳せた

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ライター:永田 ミナミ

雨の平沼町



利根川水系のダムが土を剥き出しにする空梅雨を心配していたら、前日に九州に大雨を降らせた雲が関東にもやってきた6月某日。京急線戸部駅に着くと街は雨だった。

とりあえず歩きはじめてみたが、大粒の雨がビニール傘をたたき靴に染み込む。こんな日にぶらぶらしてる場合じゃないなと思っていると平沼商店街の少し手前で 軒下を発見。少しの間あそこで雨宿り、と歩み寄ると建物には「BOULDERING」の文字。
 


前から興味津々だったボルダリングが目の前に


ガラス越しになかを見ていると、スタッフの方が扉を開けてくれた。「今日は平沼商店街を紹介する企画で歩いてるんですが、雨が強くなってきたので少し軒下をお借りしようと思ったらボルダリングとあったもので。面白そうだなと思ってたんです」

と思いのたけを話すと「そういうことなら、雨宿りがてら少し体験してみますか?」と天にも昇るいや壁にも登るような言葉をかけてもらった。

振り返ると背中を押すように強まる雨脚。「ぜひお願いします」とB-PUMP2(びーぱんぷつー)のなかへ。



壁に登る快感



ボルダリングは以前から人気だが、2020年の東京オリンピックの追加種目候補に「スポーツクライミング」として加わったことで、さらに注目を集めているアクティビティである。
 


2階は「ねじれ」や「ビッグウェーブ」といったハイレベル壁フロア
 

迷わず1階に戻り、まずはシューズ(本来は216円)を借りる

 
ボルダリングは足の指先も使うので、つま先までぴったりのジャストサイズのものを選ぶ。ちなみにレンタルシューズはソックス着用である。

ストレッチで体をほぐし、スタッフのMEGUさんからルールや難易度の説明を聞く。
 


ホールドの周囲に貼られたテープの色と形をたどって「S=スタート」から「G=ゴール」を目指す

 
「手足」と書かれたものは手も足も同色同形のテープで登るが、文字がないものは手だけ同じテープをたどれば足はどこに置いてもいい。というように様々な難易度のコースがある。

また、足は左右どちらかしか置けないが、両手でホールドを持つのはOK。
 


手に滑り止めのチョークをつけて準備万端
 

「どうしますか」と言われ迷わず最も簡単な「じゃあ10級で」を選択
 

最初にMEGUさんが登ってみせてくれた。床から両足が離れたらスタート
 

するするっと軽快に登っていき、Gのホールドを両手でつかんでゴール
 

とてもMEGUさんみたいにはいかないだろうと思ったが
 

アドバイス通りに手足を動かしていたらゴールできた
 


これは楽しいぞ。その後、手も足も同色同形のテープで登る9級クリア

 

そのまた次の9級もクリアできると、欲も出てくる

 


しかし調子に乗って挑戦した6級はひとつも進めず、7級も途中で落下

 
生意気言ってすみませんでした。
 


身の程を知ったところで足の入れ替えが入る8級に挑戦
 

これはMEGUさんのアドバイスに助けられ何とかクリア
 

ああ、達成感の心地よさよ
 

クリアで終えられ気分爽快。ああ楽しかった
 

確実にやってくる筋肉痛の予兆を感じながらレンタルシューズを返却してチョークを洗い流す

 
ふだん全然運動をしていなくてもこんなに楽しめるなら、何度か筋肉痛を乗り越えたあとはもっとずっと楽しいだろう。手足を駆使して登っていく面白さももちろんだが、何より、登る前は遥か高く見えていたゴールに、自分の両手でぶら下がる気分といったら最高である。
 


MEGUさん、ありがとうございました。とても楽しかったです


ちなみに料金表はこちら。初回登録料と合わせても気軽に楽しめる


会員制度もある。ゴールド会員は秋葉原や大阪など全施設が利用可能

 


雨が止むまで歴史を少し



ボルダリングを楽しんでいる間に雨が止むと踏んでいたが、むしろ強くなっていた。
 


さてどうしたものか


と言っていてもしかたないので商店街へ向かうとさらに激しく降りしきる雨

 
この雨のなかを歩くのは気が進まないので、ここで平沼商店街の歴史を紹介して止むのを待とう。

平沼商店街は「横浜道」の一部である。野毛の歴史を紹介した記事でも触れたが、それまで海路が主な交通手段だった東海道神奈川宿と横浜、関内(居留地)を結ぶため計画されたのが「横浜道」である。1859(安政6)年の開港3ヶ月前に着工し、開港の前日に完成するという全力突貫工事だであった。
 


青い線が横浜道で赤い部分が平沼商店街*クリックして拡大

 
関内から野毛坂をのぼり野毛山の切通しを抜け、旧東海道浅間下付近に至る。
 


線路側の商店街入口にある横浜道標


現在の平沼橋のすぐ下にかつての平沼橋とほぼ同じ「元平沼橋」が架かる
 

橋のたもとにはかつての風景を描いた浮世絵案内板がある
 

こうなっていたということは
 

ここから見た平沼商店街の左側はかつては海だったのだ。感慨深い
 

ところで、すぐ近くの帷子川沿いにこんなものが立っているのをご存じ知だろうか
 

スプレーの餌食になった「元平沼橋完成予想図」とあるこの謎の案内板には
 

相鉄線とJR線を渡る踏切のようなものが描かれているのだ
 

積極的に開かずの踏切を作るようなものだと計画を踏みとどまったのだろうか
 

そうか、さっきトマソン(
ハマソン)見っけと思ったフェンスに突っ込む横断歩道はそういうことか

 
何はともあれ、開港の象徴である横浜道は、近代交通の象徴である鉄道によって分断されつつ今日に至るのであった。