横浜各所で募金を求める外国人の正体は?
ココがキニナル!
先日、横浜駅周辺で募金をしているフィリピン人の方に声をかけられました。募金したお金はちゃんと寄付されているのでしょうか?是非調査をお願いします!(perisuke)
はまれぽ調査結果!
八王子市のNPO法人「Children’s Joy Foundation」によると、フィリピンなどの恵まれない子どもたちを支援しているそうだが、同法人の届け出はない
ライター:はまれぽ編集部
謎のカード
「横浜駅で募金活動」とだけ聞くと、あまり違和感はない・・・と思っていたのだが、先日、横浜駅周辺で取材があった日の午後2時過ぎ。「きそば鈴一」の近くを歩いていると、はまれぽ編集部員も投稿者のコメントが指す人と同じと思われる外国人風の女性に声をかけられた。
喫煙スペース「ハマ・マナステーション」近辺
編集部員に声をかけてきたのは20代から30代と思われる女性。片言の日本語で道を尋ねてくるかのように「チョット、イイデスカ」と呼び止められて立ち止まると、突然名刺サイズのカードを提示された。
募金のほかに署名を求められた
この日は取材で移動中だったため募金も署名もせず立ち去った。しかし、参加者が一列に並んで声をあげる、いわゆる「募金活動」といった様子はない。また、声をかけてきた女性と同様の行動をとっている女性が少なくとも、もう一人いた。
それから2週間ほどした平日午後10時前、今度はJR関内駅周辺で別の女性ではあるが、同じように声をかけられた。周囲に同様の女性はいなかったが、じっくりと話を聞いてみることに。
こんな時間に募金活動?
聞けば、女性はフィリピンの恵まれない子どもに寄付するためにボランティアで募金活動を行っているという。
ただ、すぐに信用できる話ではないため、身分提示を求めたところ、東京都八王子市にある「Children’s Joy Foundation(チルドレンズ ジョイ ファンデーション)」というNPO法人だという。
女性が提示してきた団体名が記載されたカード
女性はファイルのようなものからA4サイズのプリントのような紙を取り出し、自分たちがいかに恵まれない子どもたちのために必死に活動してきているかを片言の日本語で説明してきたが、路上で募金や各種の活動を行う場合は警察の道路使用許可が必要になる。
違反すれば道路交通法違反の可能性
この点について、「道路使用許可はあるのか。あれば見せてほしい。同時に団体の存在を確認したいので、その紙を写真撮影させてほしい」と申し出たところ「I don’t know。クワシイ、ニホンゴ、ワカラナイ」と言ってその場を去っていった。
路上であれば警察の許可だが、公共・商業施設であれば管理者へ届け出を行うのが通例。そのため、最初に声をかけられた場所が相鉄線横浜駅であることから相鉄と、投稿には横浜駅周辺とあるのでJR横浜支社に聞いたが「Children’s Joy Foundation」という団体は知らないとのことだった。
周辺施設の管理者も把握できていなかった
相鉄については、そういった活動を行っていたこと自体把握していなかったようで「弊社は『赤い羽根募金』などは認めているが、母体が分からない団体は許可しないのが原則。特に熊本大地震以降、募金を名乗る団体が増えていることもあり、十分に警戒したい」と話していた。