山手にコンビニの無い地域があるって本当?
ココがキニナル!
山手地区にコンビニの無い地域があるって聞きましたが本当ですか?(麗華さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
本当でした!その理由は横浜開港150年の歴史に大きく関わっていました!
ライター:鈴木 亮介
本当にコンビニがないのか?
10月某日。山手地区にコンビニがない!という噂を聞きつけ、取材班が訪れたのはJR根岸線石川町駅。読者情報によると、どうやら山手地区と呼ばれる「山手町」「諏訪町」エリアが、コンビニのない地域らしい。
確かに、事前にgoogleマップで調べてみると、このエリアには一軒もヒットしないのだ。真相の程は?
何はともあれ、実際に街を歩いて確認しようではないか!
ピンク色が「山手町」「諏訪町」エリア、赤マルがコンビニ
とりあえず港の見える丘公園を目指して坂を上ってみることにした。
しかし、行けども行けども住宅街。
それも閑静な高級住宅街。
確かに、コンビニが全然ない!というか、お店自体が全然見当たらない!
お店らしき建物が全く見当たらない
地元の高校生へインタビュー
しばらく歩いてみたが、あるのは家と学校と洋館ばかり。ただでさえ丘の上なのに、コンビニがないのはさぞ不便では?というわけで、コンビニをよく使うであろう地元の高校生にズバリ直撃!
帰りのバスを待つ間、取材に応じてくれました
某高校3年生の柏木さん(18・仮名)と高橋さん(17・仮名)。山手歴はともに6年。
―コンビニがなくて困りませんか?
柏木:そんなに不自由はないですね。
高橋:この間友達同士でその話題になったんですよ。この界隈にコンビニやネオンの光があっても似合わないよね、って。
―確かに違和感がありますね。ではちょっとした買い物に行ったりは?
高橋:特にないですねー。
コンビニと言えば高校生!とイメージを勝手に持っていたが、案外不便には感じていない様子。他に話を聞いた子たちも一様に同意見。弁当を家から持参したり、飲み物は朝の登校時に駅前で買っていくという人が多いようだ。
実は1軒だけ”コンビニっぽい”店がある?
高校生たちへの取材を進めて行く中で、あるインターナショナルスクールに通う生徒から「コンビニっぽい店なら近代文学館の近くにある」との情報が。なんでも食料品を中心に、日用雑貨などを取り扱っているという。早速、現地を尋ねてみた。
お店の名前は「G-G Mini Mart」
「G-G Mini Mart」看板娘の田中さん(仮名)に話を聞いた。
―お店はいつ頃から営業されていますか?
田中:お店自体は30年以上続いています。私は元々ここでアルバイトをしていて、前のオーナーが店を手放すということで、私と両親で受け継ぎ、家族で経営しています。
―どんなお客さんが多いですか?また、よく売れるものは?
田中:ご近所の方や、インターナショナルスクールに通う外国の方が、ちょっとした食料品や足りないものを買いに来る感じですね。普段の買い物は、皆さん下まで降りて行かれるようです。
顔出しNGですが、かなりの美人さんです
山手地区から一番近いコンビニは?
ここまできたら、山手地区から一番近いコンビニを探すしかない!後日、隅々まで歩いて念入りに探してみると、横浜雙葉(ふたば)小学校の裏にセブンイレブンを発見。どのような客層が多く、どのような商品が売れているのか。オーナーの井藤さんに話を聞いた。
セブンイレブン横浜上野町店
―どのような世代のお客さんが多いですか?
井藤:丘の上から来るお客さんは20代~50代で、最近山手に引っ越して来られた方が多いですね。一方、丘の下は横浜の下町のような雰囲気の地域なので、高齢者のお客さんが多いです。また、インターナショナルスクールの生徒さんや外国人の方も昔から多いです。
―どういった商品がよく売れますか?
井藤:特にこの商品というものはありませんが、丘の上から来られる方は、ワインなどお酒を買われる方が多いですね。高齢者の方はうちで全て買い物を済ませる方も多いです。外国の方にはおにぎりがよく売れますね。あと、メントスとお煎餅という意外な組み合わせもありました。
地元に住む人の本音は?
では、地元に住む人たちはどのように感じているのか?再び調査開始!
お散歩中失礼します!
山手歴10年の宮田美也子さん(50代)。ワンちゃんたちへの指示は「sit!」「wait!」と基本、英語。
―この辺はコンビニがないですよね?
宮田:そうなんです、下まで行かないとないんですよ。あとこの辺は風致地区なので、選挙のポスターやチラシも貼っちゃいけないの。
―普段生活されていると不便さを感じますか?
宮田:感じます!買い物は車で行かないといけないので、若い人たちは特に不便だという人が多いようですね。うちは息子が大学に入って、食事を作る機会は減りましたが、やはりコンビニは近くに欲しいですね。