横浜ビー・コルセアーズ、B1残留をかけた大一番をレポート!
ココがキニナル!
リーグ17位で残留プレーオフに回った「横浜ビー・コルセアーズ」。5月19日に行われた試合の様子はどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
後半、驚異的な追い上げを見せるも、序盤に付けられた点差が響き敗北。28日の入れ替え戦にB1リーグ残留をかける!
ライター:田中 大輔
2016(平成28)年9月に開幕したプロバスケットボール「Bリーグ(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール・リーグ)」。
開幕元年のレギュラーシーズンを戦い抜いた横浜の海賊船団「横浜ビー・コルセアーズ(以下「ビーコル」)」は、16勝44敗で中地区最下位という悔しい結果に終わってしまった。
初年度は何とも悔しい結果に・・・
しかし、ビーコルの戦いはまだ終わっていない。
レギュラーシーズン終了後、下位4チームで行われる残留プレーオフに回り、来季の1部残留をかけた負けられない試合が続いている。
ビーコル、2部リーグ降格の危機
Bリーグは、サッカーJリーグのように1部から3部までがあり、ビーコルは全18チームからなる1部リーグ(B1)に所属している。しかし、シーズンの成績により、各部上位勢と下位勢の入れ替えが行われるため、何があってもB1にい続けられるわけではない。
B1の15位から18位の下位4チームでプレーオフ(15位対18位、16位対17位の2試合)が行われ、2戦先勝方式の試合に負けた2チームは、B2の優勝・準優勝チームと自動的に入れ替えとなる。
残留プレーオフや入れ替え戦も当然、初開催となる
レギュラーシーズン17位のビーコルは、5月13・14日に「秋田ノーザンハピネッツ」と敵地で対戦し、初戦が78-75で勝利、第2戦は64-65の惜敗。雌雄を決す前後半る5分で行われた第3戦に挑んだ。
前半終わって5-12と劣勢を強いられたが、後半に粘り強く追い上げ、最後は川村卓也(かわむら・たくや)選手のブザービーターとなる3ポイントシュートで17-16と、劇的な逆転勝ちを決めた。
前回の取材時にインタビューに応じてくれた川村選手
この結果により、自動降格は免れたビーコル。しかし、まだ残留も決定はしていない状況だ。同じように自動降格を回避した15位の「富山グラウジーズ」との試合を行い、勝てば残留、負ければB2リーグ3位のチームとの入れ替え戦に回るという苦境は変わらない。
残留に望みをかけ、5月19日(金)、どちらのホームでもない「中立地」である代々木第二体育館で一発勝負の対グラウジーズ戦が開催された。
崖っぷちでの試合が続く
残留を信じるブースターたち
決戦の舞台となる代々木第二体育館には、残留を願うブースター(=ファン)たちが早い時間から長蛇の列を作った。
決戦の地、代々木第二体育館
この日は、最終的に2733人の来場者数を数えた
どちらのホームアリーナでもない東京での開催だが、横浜と富山からの距離を考えればビーコルブースターが圧倒的に多いはず、と思ったのだが、グラウジーズを応援する熱心なブースターも多く駆け付け、その数は五分五分といったところ。
勝てば残留が決まる大一番は、富山との対戦に
開場を待つ待機列の先頭を取ったのは、ビーコルのブースター集団。午後5時30分の開場予定だったが、朝9時30分に到着したという熱の入れようだ。
神奈川県内から駆け付けたという釜谷さんは、「相手は強いチーム。競った試合になるんじゃないか」と予想。
開場8時間前に到着。一番乗りでビーコルの勝利を後押し!
「いかにリバウンドを取れるか」をポイントに挙げ、「なんとしても今日勝って、気持ちよく残留を決めたい!」と気炎を上げた。
万が一、この試合を落としても入れ替え戦というチャンスは残るが、どのファンも「きょう決める!」と意気込む。中には、「来週(の入れ替え戦)は(観戦に)行く気はありません」と背水の陣を決め込んだブースターもいた。
ビーコルの地元・都筑区から観戦に訪れた篠原さん母子は、「近所なので試しに一度行ってみたらハマってしまった」そうで、息子さんの小学校が終わってから急いで駆け付けたとのこと。お仕事中のお父さんも、終わり次第合流予定というブースター一家だ。
お母さんは、「年齢の近い竹田(謙=たけだ・けん)選手に期待してます」とベテランの活躍を熱望。
一度は現役を退いたこともある、38歳の大ベテラン・竹田選手
ほかのブースター同様に「きょうぜひ残留を決めてほしい」とエールを送ってくれた。