横浜ビー・コルセアーズ、B1残留をかけた大一番をレポート!
ココがキニナル!
リーグ17位で残留プレーオフに回った「横浜ビー・コルセアーズ」。5月19日に行われた試合の様子はどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
後半、驚異的な追い上げを見せるも、序盤に付けられた点差が響き敗北。28日の入れ替え戦にB1リーグ残留をかける!
ライター:田中 大輔
厳しい序盤戦
予定から2分遅れの試合開始となった大一番。
ビーコルは、細谷将司(ほそや・まさし)、川村卓也、ジェフリー・パーマー、ファイ・パプ・月瑠(ムール)、竹田謙の5選手がスターターとして登場した。
開場の準備は整い、いざ剣が峰の一戦へ
試合開始直前、円陣を組むスタメンの5人
立ち上がり、グラウジーズはオールコートで当たるなど積極的なディフェンスを展開。
思うように形を作れないビーコルは、なんとかシュートを放っていくがことごとくリングに弾かれてしまい、得点を上げることができない。
グラウジーズの激しいディフェンスに苦しめられた序盤戦
流れを変えるべく、ベンチスタートだったキャプテン・山田選手もコートへ
「きょうはいつもよりリングがちっちゃいんじゃないか」、と疑いたくなるほどシュートが入らず、なんと試合開始から16本連続でシュート失敗。
この間にグラウジーズは着々と得点を重ね、ようやく7分近く経ってからパーマー選手の3ポイントが決まるまでに、0-15と大きく点差を空けられる苦しい立ち上がり。
チアリーディングチーム「B-ROSE」も逆転を信じ、会場を盛り上げた
第1クオーターを終えて11-20と苦しい展開となってしまったビーコルは、第2クオーターもポイントゲッターの川村のシュートが不調。
しかし、代わって入った湊谷安玲久司朱(みなとや・アレクシス)選手が8得点と気を吐き、このクオーターは17-17の五分。
28-37とかろうじて一桁の得点差で前半を終えた。
第2クオーターを引っ張った湊谷選手。あきらめムードはまるでない
細谷選手もベンチから戻り、必死にゲームメーク
劣勢を強いられる展開だが、選手たちはもちろん、スタンドのブースターたちも勝利を信じ大声援を送る。
ハーフタイムショーでは、「B-ROSE」も会場を盛り上げ、後半の大逆転劇に弾みを付けた。
大逆転劇を演じるも・・・
「B-ROSE」で沸いた会場の後押しもあってか、第3クオーターに入ると、流れはようやくビーコルに。
川村選手のレイアップでこのクオーター最初の得点を上げると、粘り強いディフェンスも見せてじりじりと点差を詰めていく。
ようやく、川村選手も少しずつ調子を取り戻し始める
試合は後半戦。懸命のディフェンスで流れを取り戻したい
よーいドンで15点差を付けられたこのゲームだが、第3クオーター7分が過ぎた辺りにはいよいよ1点差にまで追い上げるビーコル。
B1残留に向け最後の最後まであきらめない闘志あふれる姿に、ブースターの歓声もどんどんヒートアップ。
圧巻の追い上げにスタンドも大盛り上がり
ファイ選手はシュートに苦しんだが、リバウンドで貢献した
8分手前には、ディフェンスリバウンドから、前線の高島一貴(たかしま・かずたか)選手へロングパスが通る。
高島選手がこれをしっかり決め、ここでついに47-46と逆転に成功した。
高島選手のこのシュートで、ついにグラウジーズを逆転!
ベンチとブースターのテンションも最高潮を迎える
しかし、直後に再逆転を許すと、ここから再びグラウジーズに流れを持っていかれてしまう。
第3クオーターは19-17とビーコルが取るが、最終第4クオーターに入っても流れを掴み切れず、気付けば再び突き放される厳しい展開に。
内から外から、勝利を信じ攻め続けるが・・・
パーマー選手、ウォッシュバーン選手ら外国人勢のシュートや、ここに来てようやく決まった川村選手の3ポイントなどで最後まで食らい付くが、71-79で悔しいブザーを聞いた。
「ビーコルの集大成を」
一時は試合をひっくり返すなど頑張りを見せたが、最終的には8点差での敗北。これによって、横浜ビー・コルセアーズB1残留プレーオフ3位が確定。5月28日に代々木第一体育館で行われる、B2プレーオフ3位の「広島ドラゴンフライズ」との入れ替え戦へ挑むことが決定した。
試合終了直後、ひざに手を付き、悔しさをにじませる川村選手
シーズン途中の2017(平成29)年4月から指揮を執った尺野将太(しゃくの・しょうた)ヘッドコーチは試合後の会見で、「出だしでシュートが決まらず、それで付けられた点差をチームとしてリカバーできなかった」と振り返った。
序盤の苦戦を悔やむ尺野ヘッドコーチ
会見に出席した川村選手は「出だしでリズムを持って来られなかった。簡単なシュートを外してしまうなど、きょうのゲームに関しては僕の出来がチームに影響してしまった」と悔しさをにじませた。
グラウジーズのタイトなディフェンスについては、「受けてしまったのが良くなかった。相手のアグレッシブなディフェンスからファールを誘うのも技術」と話し、「それで相手のリズムを崩せれば、引かせることができたのかなと、試合が終わって今は思う」と続けた。
悔しい敗戦も、誰よりも先にブースターに駆け寄ったキャプテン
試合後、川村選手は悔しさを隠さなかった
それでも、キャプテンの山田選手が「まだ1試合残っていますし、降格したわけではない」と前を向けば、川村選手も「今年のビーコルの集大成をしっかり試合(入れ替え戦)に反映させて、B1に残留したい」と締めくくった。
取材を終えて
ブースターも関係者も、口をそろえて言っていた「きょうで決める」は残念ながら達成できなかった。しかし、まだB1残留の目がなくなったわけではない。
入れ替え戦は5月28日。Bリーグ元年の横浜ビー・コルセアーズ、泣いても笑っても本当に最後の試合。勝利、そしてB1残留を信じ海賊船団の戦いを見届けよう。
―終わり―
ブラックポッシーさん
2017年05月23日 23時23分
野球もサッカーもバスケットも強いって訳には行かないね。