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学食に重慶飯店!?関東学院大学に中華街の高級店が出店したって本当?

ココがキニナル!

関東学院大学の金沢八景キャンパスに、中華街の老舗店「重慶飯店」が学生食堂としてオープンします。どんなメニューなのか、一般の人でも食べられるのか、キニナルので取材お願いいたします(横濱マリーさん)

はまれぽ調査結果!

2017年4月に関東学院大学横浜・金沢八景キャンパスの学食に「重慶厨房」がオープン。老舗店の麻婆豆腐がワンコインで味わえる。学生以外でも利用可能

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ライター:山崎 島

学食というと、可もなく不可もないしょうゆラーメンや、これまたなんとも言えない生姜焼き定食が出てくるというイメージなのだが、関東学院大学横浜・金沢八景キャンパスに、なんと中華街のあの老舗名店が出店したそうだ! これは、絶対行きたい!! 

大学時代は「授業が終わったらマジで走って帰っていた」筆者と、「仲間がすべてでした」という編集部・小島が、若さあふれる大学へと潜入してきた。



甘酸っぱいキャンパスライフを取り戻したい



関東学院大学横浜・金沢八景キャンパスは、京急線金沢八景駅からどんぶら歩いて約10分。
 


横浜・金沢八景キャンパスの正門に到着

 
わー大学、門前から青春が垂れ込めている感じ! こちらのキャンパス、青い空とほんのり感じる海の気配が似合う、とってもさわやかで明るい印象。学生という肩書がなくなっただけで、この開放的な門の向こう側と距離を感じるのが不思議だ。

今回は大学に潜入、ということで・・・

 

「ザキさんチョリース!」


小島は大学時代の服を着てきてくれました

 
オレンジのアディダスのTシャツと、変な自転車のワンポイントのパーカーを合わせ、ノーブランドのキャップを着こなした小島頼輝(こじま・らいき、37歳)。予想以上にカジュアルな装いに、これはちょっと取材先様に失礼なんじゃないか、と不安を感じた次第であります。

さてさて、今回の投稿にある中華街の老舗料理店が出店しているという学食は、門を入ってすぐ右手に見える建物の1階にございます。

 

こちらの建物。横浜・金沢八景キャンパスの3号館です


にぎわっていますな!

 
お昼時には若干早い午前11時30分ごろにも関わらず、たくさんの学生たちが列をなす、そのお店とは・・・
 


重慶飯店が運営する「重慶厨房(じゅうけいちゅうぼう)」!

 
はまれぽでたびたび登場している、かの有名老舗中華料理店のプロデュース店なのだそう! じゅ、重慶飯店が学食に・・・? ここの学生さん達、かなりセレブなの? と思いきや、店頭にある看板のメニュー表には650円までの表記しかなく、え、下手したらワンコインで重慶飯店のお料理が食べれちゃうってこと? 「そんなバナナ(古い)」と疑いつつ、こちらの学食について話を伺った。

お話してくれたのは、下の写真左から重慶飯店別館料理長の木暮浩三(こぐれ・こうぞう)さん、重慶飯店セールス&マーケティング部の山根愛子(やまね・あいこ)さん、関東学院大学広報課の石川祥子(いしかわ・しょうこ)さん。
 


こちらのお三方です

 
ではさっそく、重慶厨房が横浜・金沢八景キャンパスに出店した経緯をご説明しましょう。

2017(平成29)年4月に、湘南・小田原キャンパスにあった法学部の修学地を横浜・金沢八景キャンパスへ移転したことに伴い、3号館の建物を新設した。

石川さんは「建物の新設とともに学食もオープンすることになりました。学食オープンにあたっては、私たちは学生たちに『横浜という場所を料理からも知ってもらいたい』と考えました」

「大学は関東圏内だけでなく、地方から来る学生たちもいるので、4年間、ここ横浜で生活するのなら、是非横浜について知り、親しみを持ってほしい。そのような思いから、ある雑誌編集部を通して、横浜中華街を代表する名店・重慶飯店に出店していただけないか、依頼しました」と話してくれた。
 


ふむふむ

 
近年、東京を中心とした大学の学食には、有名店が出店することが多くなったそうだが、ただ有名店を出店するだけでなく同学食には、横浜を知ってほしいという大学側の想いが込められているんですね。ジンときました。

そんな学生への想いが込められた、大学からの依頼に重慶飯店も二つ返事で応えたという。
 


重慶飯店にお勤めされて29年の木暮さんはこう語る

 
「お話が来たのは1年前の2016(平成28)年でした。重慶飯店はなんでも新しいことに挑戦する方針なので、すぐにお話を受けました。学食っていうのは、当然9割のお客さんが学生さん。みんな育ちざかりだけど、限られた生活費の中でやりくりしています。なので、せめてお昼だけでも、本格的な中華をおなかいっぱい食べてほしい思い、リーズナブルかつ満足してもらえる、レシピの開発を始めました」。
 


料理長自らメニュー作りに携わった

 
「1年で基本のタレを完成させ、パートさんでも作れるようにレシピを作りました。また、私にとっても重慶飯店にとっても初めての取り組みですが、野菜などの材料は横浜を中心とした神奈川県産や千葉県産のものを使うことにしました。近隣の農家さんから直接仕入れたり、生産者の顔が見える食材にこだわる。これはずっとやってみたかったことで、ここだからこそできる取り組みだったんです」。

「幸い、大学側は私たちのやりたいことを尊重してくれたおかげで、いろいろなことに挑戦しながら『重慶厨房』を出店することができました。私たちも大学の信頼に応え、クオリティーの高い料理を作ろうと、熱意をもって営業しています」。

学生たちに対して、周りの大人が本気になった、その一つの結晶がここ「重慶厨房」なのですね。
 


お店のロゴかわいい 

 
ちなみに、「重慶厨房」とは、重慶飯店がよりカジュアルな雰囲気になったブランドだそうで、ここ以外にも千葉・幕張のイオンモールにも1店舗あるのだとか。「4月下旬には中央自動車道の談合坂下り線SA(サービスエリア)にもフランチャイズ1号店を出店しました」と山根さん。同学食は、一般の方も利用できるそうで、学生の中に交じって、大人の方もちらほら見えましたよ。