横浜市の未来を救う!? 日産・DeNAの「無人運転」自動車がみなとみらいを快走中!
ココがキニナル!
みなとみらいを「運転手がいない自動車」が走る! 2018年3月5日から始まる実証実験はどんなもの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
公道を無人運転車両が走るという、全国に先駆けた最先端のプロジェクト! 将来は横浜市内の社会課題解決にも活用されるかも?
ライター:はまれぽ編集部
未来がやってきた!
「無人運転」はかっこいい。「無人運転」はロマンだ。
自動車メーカーのCMで、センサーで衝突を避けたり、自動で縦列駐車をしてくれる機能などはよく見かける。十分に、腰を抜かすほどの先端技術だ。けれど、「無人運転」の響きにはちょっとかなわない。
そんな未来の乗り物「無人運転」車両が、本日3月5日から18日まで2週間に渡り、実証実験としてみなとみらいの公道を走り始める。未来が、きてしまった!
これが未来の乗り物。どことなく日産の「リーフ」に見える
あれ、意外と普通の車?
そう、まさしく日産自動車の電気自動車「リーフ」をベースに作られたこちらの車両「Easy Ride(イージーライド)」は、日産とDeNAがタッグを組んで技術の粋を集めた特別製なのだという。
イージーライドは、専用のモバイルアプリで配車を申し込めば、指定の場所に車が到着。同じくアプリから目的地を設定することで、運転手がいなくても自動で走行することができる。目的地以外にも「パンケーキが食べたい!」など「やりたいこと」を入力することで、おすすめのカフェなど行先を提案してくれる機能もついている。
知らないお店にも連れて行ってくれる
今回走るのは、みなとみらいの「日産グローバル本社」から「横浜ワールドポーターズ」までの合計約4.5kmという限られた区間で、乗り降りできるのは「けいゆう病院前」と「パシフィコ横浜前」を加えた4ヶ所のみ。しかし、車両の人工知能がセンサーで道路状況を認識して運転するため、将来的には自由にどこへでも行くことができるようになる技術だ。
店舗側は乗り降り用スペースや充電器を提供する
一方で、無人運転技術の進歩には、道路交通法など規制側の整備が追い付いていないのが現実。法律上、自動車は運転手がいつでもハンドルを握れる状態でいなければ走れない。今回の実証実験でも、常に運転席に「座っているだけ」の係員がいる。なので、正確には「無人運転」よりも「自動運転」といった方が正しいかもしれない。
ちょっと「未来っぽさ」が薄れるのを感じるが、法律はアナログだから仕方ない。今後の柔軟な対応に期待したい。
常にハンドルに手を構えているだけの運転手役は「結構きつい」らしい
イージーライドはセンサーで道路や周辺の状況を把握し、自動で走行する。自動車そのものにAIが搭載されているのだ。
加えて、不測の事態に備えて遠隔の車両管制システムで車の位置やスピード、予約状況などをリアルタイムで管理しているそうだ。
不測の事態が起きた時は、車を遠隔サポート
今回の実証実験や限定的なサービスを経て、2020年台の正式サービス化を目指すというイージーライド。そのためには法改正も含めて、段階を踏んでいく必要があるようだ。
そして、それは「横浜市のピンチ」を救うことにもつながるのだという。
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