港北区「菊名神社」の境内にキッチンカー! 宮司さんが作る“がまんさまうどん”って?
ココがキニナル!
先日、テレビで、菊名神社の宮司さんがキッチンカーでうどんのお分けをはじめたというのを見ました。是非!はまれぽさん取材お願いします!(ポスポスさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2018年1月1日0時より境内のキッチンカーでうどんのお分けを開始。料理が趣味の宮司さんが、神事を行いながら土日にキッチンカーを開けている
ライター:はまれぽ編集部
港北区にある「菊名神社」の境内で、宮司さんがうどんをお分けしているという投稿が寄せられた。しかも、キッチンカーで。なんだか、面白そうなにおいがプンプンするぞ!
菊名神社へ問い合わせると、どうやら土日にキッチンカーを開けているらしい。いったい、どんなうどんを食べられるのだろうか。早速突撃だ!
東急東横線・JR横浜線「菊名駅」東口から徒歩3分
菊名神社へやって参りました
鳥居をくぐると、右手に噂のキッチンカーを発見!
「がまんさまキッチンカー」と書かれている
中を覗いてみると、噂の宮司さんがいらっしゃいました。
石川國樹(いしかわ・くにき)宮司
キニナルお味のその前に、「がまんさまキッチンカー」を始めることとなったキッカケをうかがった。
がまんさまキッチンカー
もともと料理が趣味だった石川宮司は、2018(平成30)年1月1日0時より、念願だったキッチンカーをオープンした。
「私、6歳のころに父親を亡くしていてね。この神社の長男として、決められた道を歩んできたんです。いま64歳なって、もうそろそろ好きなことやってもいいかな、と思いまして。息子が神職に就いたのを機に、第二の人生を歩み始めた次第です」と石川宮司はいう。
現在は神事を行いながら、土日にキッチンカーを開けている
お店の名前にもなっている「がまんさま」は、1786~1801年の間に築かれたと言い伝えられている鬼の石像。
手水鉢(ちょうずばち)の四方を支える支柱となっている
長い年月苦難に耐え、同じ仕事に飽きる事なく手水鉢を守り通しているがまん強い雄々しい姿から、人の道も努力・忍耐こそが開運を招く基であると論しているという。
特別に、後方の「がまんさま」も見せていただいた。四体それぞれ顔が違っており、
写真左の一番古い「がまんさま」は、経年劣化により顔が分からない
「がまんさま」なくして菊名神社を語ることはできないと、石川宮司はキッチンカーと商品に「がまんさま」の名前を取り入れたのだ。
がまんさまをかたどった「がまん焼(200円/税込み・以下同)」も
うどんをお分けすることとなった経緯については、「菊名神社ではご祈祷の一環として、神様へのお供え物をいただく直会(なおらい)として、10年近くうどんをお客さまにお出ししていてね。それに、うどんを嫌いな人ってあまりいないでしょ?」という。
また、キッチンカーを選んだのは、「今も人と触れ合う仕事をしているけど、同じ立場で、同じ目線で話をしたい。若い子と話すと勇気やパワーをもらえるから、本当はホットドッグとかやりたかったんだけど(笑)」と笑顔で話してくれた。
「自分の好きな車を買ったような気持ち」と石川宮司
うどんのレシピは秘密とのことだが、菊名駅前で長年うどん屋さんを営んでいた方に教わったそうで、「プロ直伝の味だよ」とのこと。時々、レシピを伝授してくれた方もキッチンカーを手伝ってくれるのだとか。
これは味にも期待ができそうだ。