川崎駅東口を出てすぐの場所にあった駅前百貨店「さいか屋川崎店」。
　

2015（平成27）年5月、惜しまれつつ閉店を迎えた（過去記事より）

　
跡地は現在駐車場になっているが、その場所にパルコグループが「川崎ゼロゲート（仮称）」を、2019年秋に出店すると意向だという。
　

パルコが発表したイメージパース。地上2階建ての商業施設だ

　
「ゼロゲート」はパルコグループの新業態の施設で、比較的小さな建物に少数のテナントが入居するのが特徴。東京や大阪などで展開していたが、神奈川県内への進出は今回が初めてだ。

川崎に先行して新たにオープンした東京都渋谷区神宮前の「原宿ゼロゲート」には、「LINE」などの人気店舗が入居。パルコによれば、「テナントの個性を前面に訴求し、パルコとは異なりテナントは単独または少数で構成し、効率的な店舗運営を行うことで、パルコグループの収益の安定と拡大に貢献しています」とのこと。
　

こちらは2018（平成30）年4月にオープンした「原宿ゼロゲート」

　
川崎駅ではどのような個性を発揮するのか。実際に予定地を見ていこう。

開発予定地の状況は？

駅東口、南側に出てすぐの場所（Googlemapより）

　
さいか屋の面影はもはやない。駐車場のうち、新川通りに面した細長い部分が、ゼロゲートとして整備される予定だ。
　

奥にある「ラ チッタデッラ」が見通せる
　

この方向から見ています

　
やはりこの場所は、駅前の一等地といえる。ここに何ができるかが、川崎という地域の印象を左右することになりそう。
　

近い構図で写真が撮れてうれしくなった

　
ゼロゲートができる場所は、3面が道路に面していることも特徴であり強み。駅を出てすぐの場所に2面（駅前の大通りと新川通り）があり、もう1面は少し奥になる。
　

こちらの「チネチッタ通り」を入っていくと・・・
　

少し狭いが、ここも道路に面している

　
アーケード商店街である「銀柳街（ぎんりゅうがい）」から続くこの「チネチッタ通り」は、川崎駅東口の商業施設「ラ チッタデッラ」をはじめとした各施設に面する道になっている。平日の昼でも多くの人でにぎわっていた。
　

通りには人だかりができていた。イベントかな？　と思ったが、
　

ポケモンGOでした

　
取材中にスマホを見つめる人だかりと遭遇すると高確率でポケモンGOだ。

多くの人が利用する川崎駅東口の南側エリア。だからこそ、地上2階建ての施設はほかの「ゼロゲート」に比べて控えめで、なんだかもったいないような気もする。どのような意図があるのだろう。