「アンパンマンお面をかぶった誘拐犯」は横浜に実在する? 本物の探偵と追跡
ココがキニナル!
アンパンマンのお面を被った不審者が子供を連れ去ろうとする事案があり、学校等でも注意するようにと通達がありました。被害届が出ていないらしく、デマか本当か気になっています(@kiraさん/とろみさん)
はまれぽ調査結果!
「子どもを守りたい」という善意によって、噂に尾ひれがついて拡散してしまった情報の可能性が濃厚。探偵の調査では、「鴨居駅周辺の中学生」が出どころという見方も
ライター:はまれぽ編集部
お面の不審者を追う
2018(平成30)年6月、「アンパンマンのお面をかぶった不審者が子どもを連れ去ろうとしている」という情報が、横浜市内の小学校の保護者などを中心に、注意喚起として急速に広まった。
区役所が文書で注意を促した地域もあり、現職市議も騒動に言及するなど、「子どもを守ろう」という思いから次々と共有されていった。
SNSを中心に、6月頭に急速に広まった
SNSでは「お面の二人組は捕まったらしい」「情報源は?」「情報源はありませんが連絡網で回ってきました」というような会話が繰り広げられた。「デマなのでは」「警察に被害届は出ていない」という指摘も当初からあがっていたようだ。
真相はいかに?
確かに、こうした「すぐに拡散を!」といった情報は、一時期大流行した「チェーンメール」に類似するところがあり、ネットリテラシーが高い人は疑問に思うかもしれない。一方で、「もしかしたら本当かも」「注意するに越したことはない」という思いで、拡散にはなかなか歯止めがかからないもの。
「おそらくデマ」とは言われているが、真相はどこにあるのか。
はまれぽでも独自に調査を行ったが、「注意喚起」も「デマ説」も、伝聞やあやふやな情報が多く、いまひとつ判然としない。
いったい情報の出どころはどこにあるのか。
ネット上で調べるのではなく、地域の中に赴く必要がありそうだ。
今回はそうした調査にノウハウを持つ、プロの方々に取材協力を仰ぐことにした。
そう、本物の探偵!
横浜の探偵はこの問題をどのように調査するのか?
不審者情報の信ぴょう性は?
今回は探偵と一緒に調査開始
総合探偵社ガルエージェンシー横浜駅前の代表を務める吉田容之(よしだ・よしゆき)氏に今回の騒動の概要を伝え、情報の真偽を再確認するべく取材協力をお願いする。
噂の出どころを探すには発信者にアプローチするのが基本だが、今回のケースは地域の噂がSNSで拡散した可能性があるという。
「例えば、地域のお祭りなどで買ったお面を被った人を見た子どもなどが、発信源の可能性もあります。噂話で尾ひれがついた情報を、発信力の強い人が拡散する、という流れがあったのではないでしょうか」と吉田さんは推測する。
言われてみれば、お面といえばお祭りかも?(フリー素材より)
そうなると、やはりSNSなどの情報を辿るだけでは情報の真偽は測れない。実際に地域で情報を収集する必要がある。
探偵の助力も得られれば百人力だ。早速調査を進めていこう。