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女性一人も大歓迎? 軍艦好きが集う戸部の「軍艦居酒屋 NAGATO」とは?

女性一人も大歓迎? 軍艦好きが集う戸部の「軍艦居酒屋 NAGATO」とは?

ココがキニナル!

戸部駅前に軍艦居酒屋って出来ましたがどんな店なの?一般人も行って大丈夫な店?戦艦の写真があったりで中が気になりますが、二階にあって外から覗けないので調査お願いします(ばんちょ~さん/あずいちさん)

はまれぽ調査結果!

一般人が入っても大丈夫。オーナーさん、店長さんもフレンドリー。ただし、店内には軍艦関連のオブジェが飾られ、軍艦好きなお客さんも多いのでそれなりに覚悟が必要かも

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ライター:小島浩平

神奈川に生まれ、神奈川で育った。その生まれ育った県の最南端・横須賀市が、旧日本海軍と浅からぬ縁で結ばれていることは知っている。しかし、こと「軍艦」については、まったく興味を持たずに生きた30年余りの人生だった。

それでも、「軍艦居酒屋」という店名には、なんとなく惹かれるものがある。いったい、どんなお店なのだろうか・・・その実態を調査すべく、現地へ赴いてみた!
 
やってきたのは、京急線の戸部駅。横浜駅東口から徒歩15分程度で行ける好立地だ。
 


平日の午後8時50分ごろ。駅前でも人けはあまりない

 
その戸部駅から歩いて2~3秒くらいの駅前に「軍艦居酒屋 NAGATO」はある。
 


「女性一人大歓迎」にしてはいかつい看板・・・

 
取材に先立ち、もちろんアポは取っている。でもいざ店の前まで来ると、やはり入るのがこわい。店の中はどんな感じなのだろうか・・・気難しい軍事マニアの人はいないだろうか・・・小難しい軍事談義をふっかけられたりしないだろうか・・・などなど、さまざまな不安を抱えながらおそるおそる店内へ!
 
 
 
店内には軍艦関連のオブジェ目白押し!
 
店内はこんな感じ。


お客さんはけっこう入っている

 


店内にはやはり軍艦居酒屋らしいオブジェがたくさん!

 
軍艦居酒屋だけあって「らしい」オブジェがずらり。戸部駅周辺にはあまり人けがなかったのに対し、店内はなかなかにぎわっていた。3つあるテーブル席のうち、2つは4人1組と2人1組のお客さんでそれぞれ埋まっており、カウンターには3人が腰かけてしっぽり飲んでいる。

肝心のお客さんの雰囲気はというと、一見すると、ごくごく普通な方ばかり。恐れていた、建国記念日に拡声器で爆音の軍歌を流すような人種の方は見受けられなかった。まずは一安心!
 


店内の至る所にプラモデルが飾られている

 
 
 
まさかの軍事マニアか? オーナー登場!
 
取材の約束をしていた午後9時から遅れること5分。オーナーの永島達矢(ながしま・たつや)さんが店へとやってきた。どうやら本業で鍼灸師をやっているようで、その仕事の関係で遅くなったのだそうだ。
 


オーナーの永島さん

 
早速話を伺ってみると、もともと永島さんはそこまで軍艦に興味はなかったという。むしろ、「自分のじいちゃんたちの世代は戦争で、なんて悪いことをしたんだ」と軍事的なものを嫌っていたらしい。
 


軍艦の名前が達筆で書かれている

 
それが30年ほど前、鍼灸師としてかつて帝国軍人だったお客さんを多く診る機会があり、施術中に戦争の実体験を聞いたことがきっかけで興味を持ち、少しずつ軍記物・戦記物などの書物を読み始めた。その中で軍艦にも興味を持つようになったそうだ。
 


カウンターの上には軍艦・ミリタリー系の小物が

 


カウンター越しに写るのは店長のナオさん。永島さんとは中学の同級生だそう

 
「子どものころ、戦車とか軍艦とかプラモデルで作ったりしませんでした? 何かそういう嗜好ってDNAの中に組み込まれてると思うんですよ。女子は直感的に綺麗なもの、男子は機能的なものに惹かれるみたいな」
 
そんなふうに語った永島さんが軍艦居酒屋をオープンさせたのは、2017(平成29)年の春。実家が飲食店で店舗経営のノウハウがあったこと、軍艦居酒屋が日本に3軒しか存在していないこと、そして、ご自身が野毛あたりをよく飲み歩くお酒好きであることから、軍艦居酒屋「NAGATO」を開業させるに至ったという。ちなみに店名はオーナー永島さんの名前と、軍艦「長門(ながと)」を引っ掛けたものらしい。
 


棚には書籍とプラモデルがずらり!

 
また永島さんいわく、普段の客層は「戸部の酔っ払いか何らかのマニア」が多いのだとか。「マニア」は軍艦をはじめ、ミリタリー、ゲームなどさまざまな趣味・嗜好の人が集うらしい。

中にはわざわざ埼玉県から電車できて、模型のライフル銃を持ち込み、そのまま置いて帰った銃マニアもいたそうだ。乗り換えも多かっただろうに、よく職質されずに戸部までたどり着けたものだ。
 


写真中央に立てかけてあるのが、くだんの銃

 
マニアばかりが来るお店なら、やはり一般客はあまりお呼びでないのだろうか? 今回の取材の核心に当たる「普通の人も来て良いのか?」という質問を永島さんに聞いたところ、「普通の人こそウェルカム!」と即答された。
 


なんとジェンガまで軍艦仕様!

 
また「女性一人大歓迎」とオモテの看板に書いてあったので、「実際に女性は来ているのか?」と質問すると「少ないですね・・・」とポツリ。「でも、ほかの店よりも、女性は周りからちょっかいを出されないです。お客さんが好きなのは軍艦ですからね(笑)」と独自のメリットを明かしてくれた。

 

トイレにて。国旗がはためいていた