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神奈川区新子安の駅に、かつての「万世橋駅」資材が使われていた?!

神奈川区新子安の駅に、かつての「万世橋駅」資材が使われていた?!

ココがキニナル!

JR東神奈川駅の駅舎は、関東大震災で壊滅した東京の万世橋の駅の駅舎の資材を活用して建築されたと言われているが、具体的な内容を知りたい。(mimichanさん)

はまれぽ調査結果!

万世橋駅の資材が活用されたのは、どうやら京浜東北線「新子安」駅。開業時期が終戦間際で金属部品が不足していたため、廃止する万世橋駅から使えるものが流用されたと考えられる

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ライター:はまれぽ編集部

万世橋(まんせいばし)駅とは、かつて東京都千代田区にあった国鉄(現在のJR)の鉄道駅。だが、近くに神田駅や秋葉原駅が開業したことや、新路線の開通で乗客数が減少し、1943(昭和18)年にその役目を終えた、廃止駅だ。
 


万世橋駅の様子

 
寄せられた投稿によれば、そんな万世橋駅に使われていた資材が、現在のJR東神奈川駅に使われているかもしれないという! 早速調査を開始する・・・が、調べても調べても情報が見つからない。
 


図書館も使い、東神奈川駅の歴史を振り返ってみるものの・・・

 
東神奈川駅は、1908(明治41)年に当時の横浜鉄道(のちに国有化し、現在の横浜線)の駅として開業している。駅ができたのは関東大震災が起きた1923(大正12)年よりも15年前だ。
震災で被害を受けた万世橋駅の資材を、開業して15年の東神奈川駅の駅舎に使うことがあるだろうか?
 


震災は横浜にも大きな被害をもたらした(横浜グランドホテルの被害を伝える絵葉書)

 
確かに万世橋駅は震災で甚大な被害を受け、その後簡素化した駅舎が再建されたという経緯はあるものの、駅そのものは縮小して1943年まで存続している。被災後に使える資材があれば、万世橋駅自身の改修に使いそうなものだが・・・これはいったいどういうことだろう。
 


謎は深まるばかり

 
ここは「餅は餅屋」ということで、旧万世橋駅に一番詳しいであろう公益財団法人「東日本鉄道文化財団」に問い合わせることにした。

担当の方曰く、「旧万世橋駅は、確かに1943年に廃止されています。その際に、一部の資材を京浜東北線の新子安駅開業に使った、と伝えられています」。

万世橋駅の資材が使われたのは、東神奈川駅のおとなり「新子安駅」だった説が濃厚!
 


万世橋駅とゆかりが深いのはこちらの駅

 
新子安駅の由来は各種資料にも記載がある。『京浜東北線100年の軌跡』(三好好三・2014年)によれば、新子安駅は1943年に開業し、同時期に廃止となった万世橋駅の資材・用具が使われたことで知られているという。実は、新子安駅よりも隣接する京急新子安駅の方が歴史は古く、1911(明治44)年に開業した大先輩にあたる。
 


京急新子安駅

 
JR新子安駅が開業したのは、第二次世界大戦の末期。軍需工場で働く人を運ぶため、戦時下で緊急的に開業した駅だった。周辺には今も工場が多く、近年では駅周辺に集合住宅も増えているものの、これまで京浜東北線の中でも利用者数が少ない駅として知られてきた。
 


今では利用客も増えているようで、平日夕方は混み合っている

 
そんな新子安駅、いったいどこに万世橋駅の資材が使われているのだろう?