横浜で一番急な坂はどこ? 2020年・新春 ~港北区日吉本町「年の初めに坂道ダッシュ」編~
ココがキニナル!
子ども時代港北区の日吉で過ごしました。日吉って坂の勾配がキツいなぁと感心するやら驚くやら。特に下田町から日吉本町へ下る道はものすごい急!どうか坂道コーナーで取り上げてください。(ポスポスさん)
はまれぽ調査結果!
港北区日吉本町2‐64、住宅地合間の細い急坂は歴代単独3位の18.7°を記録! 松坂世代VSハンカチ世代による全力坂道ダッシュ対決はハンカチ世代に軍配!
ライター:はまれぽ編集部
はまれぽの人気企画「急坂シリーズ」。2011(平成23)年5月12日のスタート以来、横浜市内全区で「一番急な坂はどこか」を調査してきた。
前回の調査は、2019(平成31)年3月の戸塚区汲沢(ぐみざわ)。
急坂シリーズ・戸塚区汲沢編はこちら
まずはこれまでのランキングを振り返っておこう。
※数値は傾斜角(°)と勾配(%)
1位 瀬谷区相沢4-15「天竺坂(通称)」・・・20°(36.4%)
2011(平成23)年10月調査「天竺坂(通称)」
2位 港北区新吉田町4569「正福寺横の坂」・・・19°(34.4%)
2011(平成23)年10月調査「正福寺横の坂」
3位 港北区樽町1-7-14「新幹線の線路横の坂」・・・18°(32.5%)
2011(平成23)年10月調査「新幹線の線路横の坂」
4位 戸塚区汲沢4-23「汲沢御所水公園裏手、住宅地の坂」・・・17.8°(32.2%)
2019(平成31)年3月調査「汲沢御所水公園裏手、住宅地の坂」
5位 戸塚区戸塚町3203「ラブホテル前の坂」・・・17.5°(31.5%)
2018(平成30)年12月調査「ラブホテル前の坂」
以上が歴代ベスト5の記録だ。
もはや、傾斜角17°(勾配30.6%)程度ではランキングに食い込むことができない。そしてお気づきだろうか。9年前の2011(平成23)年10月調査から、上位3つの急坂の記録を塗り替えられていないのだ。
はまれぽ編集部は、昨年の調査以来、この3つの牙城を打ち崩すべくキニナル投稿や読者のみなさんのコメントに目を光らせていた。
そして今回、満を持して港北区日吉本町へと調査に向かった!
下田町から日吉本町へ下る道
まずは日吉本町駅周辺へ。実は筆者はこの辺りに住んでいる
キニナル投稿にあった「下田町から日吉本町へ下る道」というのは何本もある。日吉本町在住の筆者は、この地区の坂の多さには辟易(へきえき)している。しかし、普段は疎ましく思っている坂も、ランキング上位に食い込むことができれば少しは好ましい印象に変わるかもしれない。そう思って、めぼしい坂に行ってみた。
なるか新記録! 目測ではいい記録が出そう
時刻は11時30分。この日は午後から雨が降る予報だったので、さっさと調査を済ませて帰社したいところだ。いきなり好記録が期待できるのではないかと踏んだのが、こちらの坂。
場所は港北区日吉本町2-52。駒林小学校前から駒林神社に向かって上っていく坂だ。
お馴染みの急坂ドット。もはや急坂の条件といえる
坂の中腹。この辺りは特に傾斜が急だ
そしてすぐ右手には駒林神社が
ここで急坂計測のおさらいをしよう。認定基準は以下の通り。
1)車が通行できる
2)公道
3)行き止まりにならない(通り抜けられる)
4)短すぎない
また、坂の何ヶ所かを計測。最も大きな角度をその坂の角度とし、合わせて勾配(%)も表記する。
では早速計測していこう!
まずは坂の入り口付近から
測るのはもちろんこの男、ミスターはまれぽ・小島
結果は、9.6°(勾配16.9%)とまさかの1ケタ台。いきなり出端を挫かれたが、こんなことでへこたれるはまれぽ編集部ではない。
「この辺はなかなかいいんじゃない?」
中腹の駒林神社前で再度計測。いや・・・
・・・小島、もう明らかに写真上でも傾斜が・・・
そらそうでしょうよ!(泣)
気を取り直して計測を続ける。
そして、最も傾斜が急だと判断した位置に望みをかけて、筆者は身支度を整えた。もちろん、そのまますぐに帰社するためだ。もう空模様はけっこう怪しい。
通学路になっているこの坂。飛び出しは要注意だ
さて・・・結果は!?
現実はそう甘くはなかった
15.7°(勾配28.1%)――。こんな箸にも棒にも掛からない中途半端な記録では、当然記事にすることなどできない。筆者は空を見上げながら頭を抱えた。
すると――
「よし、じゃあ走るか」
小島は言った。「走んないと始まらないでしょ!」
空を仰ぐ筆者の顎の角度は、上がった。