かつて馬車道交差点にあった「珈琲屋」、その後どうなったの?
ココがキニナル!
馬車道交差点の角にカウンターしかない「珈琲屋」という店がありました。この店が移転されたのか?別の名前でどこかで営業されているか知りたいです。(浜っ子魚河岸五代目さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
土地の賃貸契約が終了したのを機に、完全閉店へ。今では、オーナーの娘さんが経営する山手町の「えの木てい」で、一部のメニューが復刻されている
ライター:河野 哲弥
知る人ぞ知る、まぼろしの味
料理が出来上がるまでの間、同店で大切に保管されている「珈琲屋」グッズを、拝見させてもらうことに。
入口に掲げられていた看板、見覚えのある方も多いのでは
「珈琲屋」で実際に使われていたカップとグラス
「このカップでコーヒーを飲んでみたい」。無理を承知でお願いしてみると、快くご了承いただけた。
安藤さんによれば、当時使用していたパン店が閉店してしまったため、バンズなどはオリジナルとは違っているらしい。また、「珈琲屋」では、プラスチックのお皿で提供していたそうだ。
値段によってお皿の色を変えていたとのことで、これは彦郎氏自らのアイデアだったらしい。回転ずしの一部で取り入れられているような、精算を分かりやすくするための工夫である。
やがて登場したのは、肉厚のパテが食欲をそそる逸品。
「珈琲屋復刻版スペシャルハンバーガー」(840円)
ほか復刻メニューは、同チーズバーガー(892円)のみ
暖炉のある、1階のカフェの様子
それにしても、このような復刻メニューがあるということは、「えの木てい」と「珈琲屋」のつながりを知っている人が多いということだろうか。
安藤さんに訪ねてみたところ、「そんなに多くないのでは」とのこと。その場にいらっしゃったお客さんにも聞いてみたが、「珈琲屋」については聞いたことがないと話す。
「ケーキと紅茶がおいしいので、よく利用している」「クリスマスらしい赤と白の外観がかわいらしいので、たまたま入ってみた」という声がほとんどだった。
同店で取り扱っているケーキ、一例
なお、「えの木てい」の人気商品は、ケーキなら「紅茶のシフォンケーキ(飲み物とのセットで1100円)」、焼き菓子なら「チェリーサンド(1個210円、イートインは2個より)」となっている。
かつては時代の先端を走っていたであろう「珈琲屋」、そこには、現代でも通用する数々のアイデアやレシピがあったようだ。海外文化の窓口だった横浜を感じさせるエピソード、その一部が山手の洋館に受け継がれているということも興味深い。またひとつ横浜の奥深さを感じた、今回の取材だった。
―終わり―
◆えの木てい
http://www.enokitei.co.jp/
マジさん
2017年08月11日 18時39分
記事の中の写真に載ってるカメラ屋さんは珈琲屋さんとは無関係ですよ。珈琲屋さんの社長の弟さんが別の場所でカメラ店を経営していたのが事実です。
濱じいさん
2017年08月09日 22時20分
珈琲屋さんでハンバーガーと珈琲を頂き馬車道で映画を見た、約35年前の爺いの思い出
あなぐまさん
2017年08月09日 10時53分
おや、安藤さんって、ゆう子さん?学院の同級生です。相変わらずお美しく!珈琲屋はサブマリンドック(バーガー?)なる長いパンのハンバーガーがあって、何度か通ったけど、店員の態度が上から目線で行かなくなったな!