横浜にある変な名前や看板のそば屋って?
ココがキニナル!
鶴見駅前のおそば屋さんの名前はなぜうぃーんなのですか/東神奈川駅と仲木戸駅の間にある「そばに名酒あり」という看板のお蕎麦屋さんがキニナル(ゆうゆうさん/kongさん)
はまれぽ調査結果!
2軒のそば屋、鶴見「うぃーん」の由来はオーストリアの首都ウィーンから、東神奈川「一休」は名酒を安価でそろえるこだわりから看板をつけた
ライター:クドー・シュンサク
『そばやに名酒あり』東神奈川駅前「一休」
JR東神奈川駅前にあるそば屋「一休」。まずは外観から。
歴史を感じる外観
入口には・・・
こだわり感じる酒のふれこみ
焼酎好きにはわかる安価での設定。おそらく都心部の店の半値ほどのうれしい価格設定。店に入り、お酒とそばをいただくことに。
まずは店主おすすめの酒、純米きもと生原酒「松の司( 680円)」に、野菜の炊き合わせ(450円)を注文。
さっそくいただくことに
“キリっ”とした口当たりの「松の司」。品のある香りが口の中に広がる。肴の野菜の炊き合わせは、
薄味で甘みのある味付け。こちらも品が良く、しっかり煮られた野菜を口にするとさらに酒がすすむ。
ほどよく酔いもまわり、メニューにある「そば味噌(200円)」がキニナり追加注文。店内を見回すと、いたるところに酒のふれこみや名酒が並ぶ。
「そば味噌」は、そばの実を甘辛い味噌で和えた一品
天井には名酒のラベルが
名酒の数々。手書きのふれこみに目が行く
酒に対する強いこだわりが感じられる。そのこだわりの主である店主の不動田文夫(ふどうだふみお)
さんに話を伺った。
「そば屋は社交場なんですよ」との言葉から不動田さんの話ははじまった
ここ「一休」は創業48年。ご自身も「酒が好きだ」という不動田さんは、創業以来、通好みのいい酒を置き、酒の伝道師として酒を楽しんでもらえる店として営業しはじめたとのこと。
店内にはまだまだ名酒の在庫が並ぶ
店に置く酒はすべて不動田さんが選ぶ。選ぶ基準は、利酒(ききざけ)品評会に参加した時の味。最近は主に、長野県の「明鏡止水」という不動田さんが一番好きという酒を基準にし、これより辛いか甘いか、クセがあるかないかどうかで決めているという。これによってどのそば屋にもない名酒の品ぞろえができるという。
でも・・・
とのこと
いかにも「酒にこだわるそば屋」のふれこみなので・・・
シメにざるそば(600円)を注文
なめらかでコシのあるそば。つゆはやや甘めだが、そばとつゆの相性は酒と料理同様、とても品のある味わい。そっけないのではなく、繊細で上品。
一休に訪れるお客さんは、地元の方はほとんどいない、とのこと。違う街や他府県から訪れる常連さんがほとんどだという。一度こだわりの酒と料理を安価で楽しめる「一休」を知ると、遠くからでもまた通いたくなるというのも理解できる。
取材の最後に不動田さんから一言いただいた
「そばと酒を気軽に純粋に楽しんでもらい、めずらしい酒が安く飲める、というだけではなく、じっくり酒と料理の味を楽しんでほしい」とのこと。
酒にこだわりつつ、そば屋としての強いこだわりも感じた「一休」。ごちそうさまでした。
取材を終えて
同じそば屋でまったく違うテイストのキニナルだった2軒のお店。ともに風変わりな看板から発生したキニナルであったが、双方、駅前に構える古い歴史がある店で、街の変化に流されずに続いている貴重な存在であるということも実感した、そんな取材であった。
―終わり―
うぃーん
住所/横浜市鶴見区鶴見中央1-3-18
電話番号/045-501-2228
営業時間/7:00~22:30
定休日/なし
一休
住所/横浜市神奈川区東神奈川1-6
電話番号/045-441-7410
営業時間/11:30~14:30/17:00~21:30
定休日/不定休
デス男さん
2016年10月31日 22時44分
一休の入っていたビル(マンションか?)は現在、解体中です。新築後も営業再開して貰いたいですな。
のげさん
2013年05月30日 05時58分
店主の二人の名前が凄いな。
マウムさん
2013年05月29日 11時31分
あのお店が一休という名前だと初めて知りました。入りたいなと思ってもなかなか敷居が高くためらってましたが、記事を読んで、行きたい!と言う気持ちとさらにハードルが上がった感があり……。だって、ついつい飲み過ぎる私は酔っ払ってご主人に叱られそうだから(苦笑)