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横浜で50年以上続く老舗うなぎ屋さんを教えて!

ココがキニナル!

夏なのでおいしいうなぎが食べたいのですが、横浜市内でおすすめの老舗のうなぎ屋さんはありますか??(ふんわりハミングさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

創業123年、大老舗の反町「菊家」と、創業65年、品格ある野毛の「七福」を紹介。夏の終わりに味わうハマの老舗うなぎは格別な味だった

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ライター:クドー・シュンサク

昭和23年創業 野毛「七福」



夏の終わりに味わう老舗うなぎ。もう1軒は、くじら横丁の屋台から始まり1950(昭和25)年から野毛で暖簾を出している「七福」。野毛に来ると、否応なしに一杯やりたくてソワソワしてくるなか、店へと向かった。
 


大きな提灯が目をひく外観
 

提灯


店内へと入り、七福の女将さんに話を伺うことに。
 


女将の山田佳江さんが快く迎えてくれた
 

1948(昭和23)年に、くじら横丁の屋台から始まった七福は、その2年後に移転。現在焼き場がある5坪の場所から店を始めたという。

ご夫婦で経営している七福は、女将さんのお父さんが先代、旦那さんが2代目として店の味を守っている。うなぎは通年提供されているが、特におすすめしている時季は夏で、冬はフグをおすすめしているとのこと。夏と冬以外の季節はいわし料理に力をいれているという。
 


女将さんと話しつつうなぎの到着を待つ
 

先代が新潟出身のこともあり、米は新潟の「コシヒカリ」。「〆張鶴」をはじめとする、新潟の地酒も提供しているとのこと。毎月違うおすすめがあり、8月は「越の誉」の「百折不撓(ひゃくせきふとう)」。
 


こちら


うなぎをしばし待つ間、冬場はフグを推すということで、店内の気になるオブジェについて尋ねてみた。
 


このフグ


この人形のようなオブジェ、フグのはく製とのこと。頭に乗っかったシャンプーハットのような赤白と目玉以外は実物のフグ。
 


はく製ですよ
 

待っていたうなぎが運ばれてきた。まずは串焼きから。
 


写真奥から、鰻肝焼き(380円)と鰻串焼き(580円)


甘みのあるタレでさっと香ばしく焼かれた肝焼き。弾力と苦みのあるやわらかい肝は、噛んでいるうちに濃厚な味わいが口の中いっぱいに広がる。鰻の串焼きは蒸さずにこんがりと焼かれ食べ応えのある食感。タレと相まったパリッと香ばしい鰻の串焼き、野毛という街で、こんなにうまいうなぎを食べて呑めないのはソフトに拷問でもある。
 


続いてうな丼(1900円)


串焼きと違い、しっかりと蒸されたうなぎはふかふかにやわらかく、一口噛めばごはんとさっと混ざり合い、口の中でほどけとけていく。甘めのタレがごはんとの相性もよし。とても、よい。

自家製のお新香は酸味がありさっぱり。肝吸いも薄味でさっぱりとしていて、うなぎの味を際立たせる仕上がり。
 


誘惑
 

先代は築地の老舗うなぎ店「宮川」の出身。修業時代に目でぬすんで味をおぼえた宮川仕込みのタレが2代目にも受け継がれ、野毛七福の味を支えている。

こんがり香ばしい串焼きと、ふっくらと味わい深いうな丼、ごちそうさまでした。
 


取材を終えて



夏の終わりに紹介した老舗うなぎの2軒。焼きとタレだけでくくっても味が見事に分かれるということと、夏にうなぎは食べておかなくちゃならんなと、再確認できた取材だった。そして、うなぎで一杯やれないのがつらいことも、強めに確認できた。
 


―終わり―




菊家
住所/横浜市神奈川区反町1-7-4
電話/045-322-4141
定休日/日曜
営業時間/11:30~14:00、16:00~20:30

七福
住所/横浜市中区野毛町1-6
電話/045-242-7293
定休日/日曜・祭日
営業時間/17:00~22:00

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  • クドーさん、一日で2回も鰻を食べたのかなぁ・・・とてもうらやましい(笑)もう久しく「うな重」たべていないなぁ・・・食べたい、食いたい、咀嚼したいうううううう。

  • 年に数回しか食べれない鰻です。良いお店を教えて頂けて感謝です。

  •  すき家とかでウナギを安く食べる事が出来るから、こうした昔からの老舗の経営が難しくなるんですよね。 安く食べられるのはそれは有難いけれど、安くして資源が減り、材料の値段が上がり、個人の経営の老舗が潰れる。鎌倉で老舗のうなぎ屋さんがつぶれたように。 ウナギ以外でも「安けりゃ良いだろう」という考え方は改めないといけない気がする。

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