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追悼・崎陽軒の会長・野並豊氏の生涯と功績をレポート!

ココがキニナル!

2014(平成26)年1月10日に亡くなった崎陽軒会長・野並豊氏の生涯と功績をレポート(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

野並豊氏はシウマイ弁当・真空パックシウマイ・シウマイ年賀状・特製シウマイ等、看板商品を考案。量産体制を整え、同社の発展に大きく貢献した

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ライター:松宮 史佳

真空パックシウマイの考案


 
1965(昭和40)年、父・茂吉氏が胃がんのため逝去。横浜名物シウマイをつくり上げた偉大な父は豊氏にとって頼りがいのある存在であり、不動の重しだった。だが時として、重圧を感じさせる存在でもあったようだ。
 


茂吉氏(左)と豊氏(昭和35年、白波温泉にて)


豊氏は43歳で父の跡を継ぎ、代表取締役社長に就任。社長就任前から上がっていた「シウマイを遠隔地に持って行きたい」という声に応えるべく、“常温なら10日間、5℃以下なら1ヶ月保存可能”な「真空パックシウマイ」を1967(昭和42)年に考案。
 


1967(昭和42)年に発売された「真空パックシウマイ」は豊氏が考案したもの

 
ちなみに「真空パックシウマイ」という名称は豊氏の発案。“真空”は日本語、“パック”は英語、“シウマイ”は中国語と三ヶ国語が入り交じり、まさに横浜を表している感じがする。
 
 
 

斬新な“シウマイ年賀状”を提案


 
オートメーション化を進め、量産体制を整えたことも豊氏の功績の一つ。1975(昭和50)年には都筑区川向町に新工場を開設。販売促進のキャンペーンを行うべく、「年賀シウマイ(現:シウマイ年賀状)」を発案した。
 
シウマイ年賀状を送られた方は「昔ながらのシウマイ15個入1箱」と交換できる。送った方も抽選で160名に景品が当たるという、“双方がうれしくなる”年賀状なのだ!
 


「シウマイ年賀状」は1枚550円(税込・切手代は含まず・期間限定)
 

1908(明治41)年に鉄道構内営業車として創業以来、鉄道での販売を軸にしてきた崎陽軒。だが、豊氏は車社会の到来を見越し、「第3京浜港北ICや国道沿いにも店をオープンした」と柴田さん。
 
「贈答用のお土産を」という声に応えるべく、1981(昭和56)年には包装紙を変更し、従来のシウマイよりも粒の大きさが大きい「特製シウマイ」を発売した。
 
 
 

地元・横浜への想い


 
横浜で生まれ育った豊氏。横浜には強い想いがあり、地元団体の役職を数多く務めた。
 


日本鉄道構内営業中央会理事など、多くの役職を歴任

 
1991(平成3)年には鉄道関連事業の功績により、運輸大臣表彰を受賞。1997(平成9)年には、産業振興の功績により横浜文化賞を受賞した。
 
「よいものを、より安く」「まごころを持ってすべてのことにあたりなさい」が口グセだったという豊氏。普段は「大らかでニコニコしていた(by柴田さん)」そうだが、上層部の中には「ちゃんと考えているのか」と怒られたことがある人もいるそうだ。それは崎陽軒の名前を背負い、常に高い意識を持っているからこそだったのだろう。
 
 
 
取材を終えて
 

大正時代に横浜に生まれ、戦後の荒廃を乗り越え、崎陽軒の復興と発展に尽くした豊氏。シウマイ弁当や真空パックシウマイ、シウマイ年賀状などの考案を行った豊氏はユニークな発想の持ち主だったのではないだろうか。
 
地元・横浜の発展にも大きく貢献した豊氏のご冥福をお祈りしたい。
 

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  • 浜スタにて野球観戦するときは 必ずシウマイ弁当食べます。これからも横浜の味を守ってください

  • 僕達は会社の1部門の同窓会を毎年崎陽軒の本店でやっています。本店の温かい雰囲気に接するのですが、やはり社員に豊氏のご薫陶があったのだなあと、思います。ご冥福をお祈りします。

  • 『崎陽軒のシウマイ』と言えば、浜っ子のみならず、関東はおろか日本全国に有名なブランドだが、『中興の祖』とも言うべき『豊氏』の自社の発展利潤追求のみではなく、地元横浜の焼け跡からの再生・復興に掛ける意気込みが読んでいる者にもじわじわと伝わってくる物があった! 昨年は全国各地で一流食品企業の『食品偽装表示事件』が騒がれたが、『崎陽軒』の様な一流企業は『利潤追求・コストカット』と引換えに"悪魔に魂"を売り渡すべきではない!

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