映画『トラック野郎』でデコトラを装飾した金沢区幸浦にある「トラックショップなかむら」に突撃!
ココがキニナル!
映画トラック野郎に撮影協力した幸浦にある『トラックショップなかむら』どんなパーツを売っているのかキニナル。デコトラのドライバーさんも買いに来るの?(sakiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
販売されている商品はデコトラをイメージさせる派手なものは少なく、内装品が中心。当時デコトラドライバーだった人が良く買いに来ている!
ライター:吉田 忍
店内にはこんな商品が
改めて『トラック野郎』を観たせいもあり、ド派手な外装商品を想像していたので、ちょっと期待外れだったが、店内に並ぶ商品は普通の車しか持たない筆者にも十分に楽しめるものだった。
ハンドルカバーはトラックの車種別にそろえている。レザーキルトが一般の主流だが、トラック野郎は応接家具風の金華山(きんかざん)という生地を好むそう。
ものすごい数のハンドルカバー
カバー自体の色や柄だけでなく、ステッチ(縫い目)の色も選んで好みのものをオーダーメイドで作ることもできる。乗用車用サイズもあって、「ネットでは色のイメージが伝わりづらいので、お店にきて実際の色を確かめてみてほしい」とのこと。
一般のものよりもしっかりしていて丁寧に作られている。国産の手作りならではの質
そして、変わらぬ人気商品はシフトレバーの先端に取り付けるシフトノブ。きれいな色のものがたくさんある。
これまたすごい数のシフトノブ
樹脂製のものが多く、通販で来る海外からの注文は水中花タイプが人気だそう。普通の車とはネジ口径が違うが、アダプターがあるので取り付け可能。
マレーシアのお客さんに発送する黄金のドラゴンのシフトノブ。派手だ・・・
そのほかの売れ筋商品を一気にご紹介しよう。
各色がそろうサイドマーカーランプ
トラック用ホーン各種。長いのは昔のデコトラ用で見える場所に取り付けた
テールライトカバー各種
サポートもしっかりした蒸れにくいシートカバー
日本の職人が作ったこだわりの商品もあった。
ステンレスでできた貼るタイプのデコレーションは職人さんのハンドメイド
元々、デコトラはこのようなデコレーションを車体の傷などを隠すために付けたのが始まりだという説もある。
ベッドウインドー(運転席の後ろの仮眠スペースの窓)のガラスとして入れるガラスエッチングは完全ハンドメイド。
これには、デコトラの匂いがまだ残る
これを作れる人は今ではもう一人しかいない。ガラスを後ろから彫刻して色を入れ、水銀を塗るなどして絵付鏡にするガラスエッチングだ。期限なしで待ってくださる方にだけ完全オーダーメイドで最後の職人さんに作ってもらっているそう。
「一般の読者の方々が欲しいと思いそうなものはあまりないですね・・・」と筆者がつぶやくと、「あるよあるよ」と見せてくれたのがこれ。
洗車ブラシ(山型)&伸縮通水タイプハンドル(3.3メートル)セット(4383円/税込)
トラック用なので3.3メートルまで伸びる洗車用のブラシ。ホタテ加工工場やお寺さんといった意外なお客さんが購入しているという。高いところなども掃除しやすくホースを繋いで水を使えるので、家の壁など洗車用ではない用途で購入する人も多いのだそう。
取材を終えて
映画『トラック野郎』の撮影でデコトラを装飾した「トラックショップなかむら」。
現在の主力商品はトラックの内装アクセサリーだった。
今はGPSで運行管理されているトラックが多く、ドライバーさんが仕事中にちょっと寄っていくというようなことが少なくなってきているので、売上は店舗とインターネット通販が半々くらいだそう。
トラックドライバーは観光バスのドライバーに転職する人もけっこうな割合でいて、そんなドライバーさんが、「今日は観光バスで八景島に来たから」と、お客さんが八景島を楽しんでいる間、この店を訪ねてくれることも多いそうだ。
帰りがけにお店のステッカーをいただいた。
「トラックショップなかむら」のステッカー
「このステッカーを張っているドライバーは皆いい人だから」という中村さん。開業以来、ずっと家族だけで経営されている店の雰囲気はとてもフレンドリーで温かい。そんな雰囲気が好きで通っているのもまた、きっと桃次郎のように心優しいトラック野郎たちに違いない。
― 終わり ―
トラックショップなかむら
住所/横浜市金沢区幸浦2-9-1
電話番号/045-784-8178
営業時間/10:00~17:30
定休日/火曜日、第1・3月曜日
http://www.rakuten.co.jp/ts-nakamura/(ネットショップ)
ushinさん
2014年07月11日 16時09分
「デコトラでの運送や納品に難色を示す取引先が増える」企業のコンプライアンス遵守が厳しく言われる中、やはりeddieさんの言われるのと同感で「違法改造も平気な無法者が出入りしている」とみなされる事に抵抗があるということでしょう。たとえ実際は「いい人」であっても、運転台の前に大きな出っ張りのあるガンダムみたいな車で周りを威圧しているとしか見えない状態で走っているのは、愛車を飾ってあげたいレベルを逸脱していると思う。ただ安全に係るような外形変更やら保安装置を損なうことのない内容での改造については、きちんと線引きして許容しても良い内容はあると思う。
eddieさん
2014年07月09日 22時24分
基本こういう改造って違法改造なんですよね。要は暴走族の改造と一緒。それを良しとするような記事に違和感を覚えます。
ホトリコさん
2014年07月09日 12時15分
さすがにデコトラには乗ってはいませんでしたが、僕の父親も大型トラック乗りで、何回か静岡まで往復する時に小学生の頃に乗せてもらいました。やはり映画に憧れてトラック乗りになっていたのでしょう。会社を変えても、トラックが2t車にスケールダウンしても、トラック乗りでしたからね。