上星川の天然温泉「満天の湯」を温泉ソムリエライター・すがたが徹底レポート!
ココがキニナル!
市内には「満天の湯」「港北の湯」「万葉倶楽部」などありますが、浴場の特徴(どんなお風呂か・温泉の色や効能など)やお勧めの入浴方法(どんな順で入るとよい?とか)を調べて下さい!(AniesLeeさん)
はまれぽ調査結果!
保土ケ谷にある「満天の湯」は天然温泉の露天風呂に入浴でき、泉質はアルカリ性単純温泉「美肌の湯」。入浴中に休憩を取り入れることがポイント
ライター:すがた もえ子
それでは、いよいよ屋外の湯船へ
岩風呂(天然温泉)
満天の湯自慢の天然温泉が、こちらの岩風呂だ。
温泉の効能書も掲示されている
お湯はアルカリ性単純温泉。冷鉱泉(17度)の源泉を、加熱して使用しているという。
浴用効能は腰痛・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみくじき・慢性消化器病。
アルカリ性のお湯は皮膚の表面を軟化させてくれるので、肌がスベスベになるという美肌効果があるお湯だ。別名「美人の湯」とも呼ばれる。
少し黄色味のある肌触りのいいお湯である。
その隣には天然温泉に電気振動を加えたパルスマッサージの湯船もあった
こちらはうたた寝湯(手前)と寝湯(奥)
なんとうたた寝湯には畳が敷いてある! 畳の上をお湯が流れていくうたたね寝湯、そのまま眠ってしまいそうになる。「おひとり様15分まで」という注意書きも。やはり人気が高いそうで、休日には順番待ちが出るほど。
順番待ちのためのベンチまで用意されていた
こちらは壺湯(左)と女性に人気のシルクの湯
細かい気泡でお湯が白く濁って見えるシルクの湯。
空気? 気泡? とのぞき込まないと分からないほどの細かい泡が湯船の中に満たされている。
あまりに気持ちいいので、仕事だということを忘れてしまった
ジェットバスのような刺激は全く感じないが、細かい気泡の働きなのか、少し入っただけでも体の芯から暖まり汗が噴き出した。
外湯の奥には塩サウナがあった
室内のサウナだけではなく、こちらにはもう一つ塩サウナが。
ちなみに男湯と女湯の違いは、女湯にある塩サウナが男湯では蒸サウナであるという点だけ。
女性にはシルクの湯とうたた寝の湯などが人気だそうだ。
満天の湯の歴史
今回お話を伺ったのは株式会社ミューの取締役統括支配人の久下沼伊織(くげぬま・いおり)さん。久下沼さんも温泉ソムリエだといい、浴場などには温泉ソムリエのアドバイスが張り出されていた。
よろしくお願いします
満天の湯は今年で開湯10周年を迎える。この施設になる以前は、捺染(なっせん)の工場だった。昭和30年代からこの一帯は捺染工場が多く、帷子川で布を洗っていたのだという。
川で布を染めている様子
「満天の湯で使用している源泉は、もともと染色業だったころから湧いていたものです。お湯にはうっすら色が付いていたため、染色業としては使えずに置いてあったものでした」
その後、染色の工場は秋田へ移転。跡地を活用できないかと考えたところ、沸きだしている温泉を利用することになったのだという。
源泉の温度は17度と低めだが、含まれている成分が温泉として認められる濃度だったため、加熱して使用しているそうだ。温泉を使用しているのは露天風呂のみ。
温泉施設に必ず表示されている「温泉分析書」には成分や源泉温度が記載されている
室内の浴槽やシルクの湯などは温泉ではなく、井戸水を使用しているが、こちらも染色で使用されていた湧き水なので、とても質のいい水なのだという。
たしかにどのお風呂もとても気持ちがよかった。お話を伺っている間にも体がぽかぽかしていて汗が噴き出していた。さすがはアルカリ泉、美肌の湯だけあって肌もスベスベになった気がする。
ちなみに久下沼さんのおすすめ入浴方法は、天然生薬「宝寿湯」、サウナ、水風呂、外気浴(休憩)という順番を2~3回繰り返すという。適度な休憩をはさむことで湯あたりやのぼせの防止になる。
2015(平成27)年4月4日で来場者450万人を突破した満天の湯
館内施設はお風呂のほかに「ほぐし処」「髪剪處(かみきりどころ)」「お食事処」がある
お食事処のメニューも豊富だ
「毎日行きたくなる温泉施設」を理念に「お客様に寄り添うような接客を心がけている」という。
なんとお店には“おふろアイドル”まで在籍している!
その名も「OFR48」
お風呂業界で働く「自称48歳まで」の女性スタッフを全国から募り、2011(平成23)年11月に結成したアイドルグループだ(なんと元モー娘。の市井紗耶香ちゃんが在籍していたことも!)。
満天の湯にはこの「OFR48」に所属するゆーこりんが勤務している。残念ながらシフトの関係でゆーこりんご本人にはお会いすることはできなかった。
満天の湯では「OFR48」のライブも行われている
「実はこのOFR48、スタッフ教育の場にもなっているんです」という久下沼さん。
人を楽しませるというところから、お客さんをどう喜ばせるかという所で接客へと繋がっているのだそうだ。
「OFR48」グッズはフロント前で購入できる
「OFR48」のほかにもビンゴ大会やキャンドルナイト、ライブステージなど、多数のイベントが企画されていて、お客さんを飽きさせないように工夫されている。
イベントだけではなく、衛生管理にも気を使っている
満天の湯では不定期に施設のバックヤードツアーも開催している
裏側を見れる機会は貴重だ
定員は5~6人で、ろ過循環設備などを見学することができる約30分ほどのツアーだ。
衛生管理の方法は施設ごとに違うので、業界の方も見学に来るのだそうだ。
久下沼さん手作りのろ過循環設備の模型
バックヤードツアーは不定期開催なので、興味がある方は公式ページでチェックしてほしい。
取材を終えて
今回取材させていただいた「満天の湯」はお客さんに寄り添うスーパー温泉だった。
イベントのみに力を入れているわけではなく「パパフロの日」として幼児・小人入浴料100円の日を設け、お父さんとのコミュニケーションに生かしてもらう日を設けるなど、さまざまな取り組みをしていた。
営業時間も長く、駅前という立地条件も良い施設なので「ちょっと温泉に入りたいな」という時に気軽に立ち寄ることができる施設だと思う。
2015(平成27)年4月1日~9月30日までは午前6時から営業
開湯10周年感謝キャンペーンとして、9月30日までの期間限定で午前6時から営業している。駅が目の前なので、朝風呂に入ってからのお出かけするのもいいかもしれない。
―終わり―
取材協力
満天の湯
住所/横浜市保土ケ谷区上星川3丁目1-1
電話/045-370-4126
営業時間/10:00~25:00(最終受付時間/24:30)
定休日/不定期
http://mantennoyu.com/
※2015年9月30日までは、6:00より営業
マッサンさん
2015年05月03日 17時40分
大浴場の湯船に肩まで浸かるやいなや「ヒィ〜」とか「ヴァー」とかオジサン達は声を出します。(笑) あれって何なんですかね。60代、70代とおぼしき方々が多いっすね。極楽、極楽で至福の時であることは確か。けっこう無意識なのかもしれません。おばさま達はどうなんでしょうか?
まさしさん
2015年04月28日 06時23分
温泉ソムリエなのに肝心な源泉の投入量や交換頻度に触れていないのは残念。載せられないほど、源泉投入量や交換頻度が低く、実質塩素風呂なのかもしれないが、温泉を記事にするならそこまで書いてほしい。
salva07さん
2015年04月27日 08時38分
モリヤマ捺染 の跡地だったのですね!? 小学校のときに社会科見学に行きました。