先日TVに出てた栄区の歌声焼鳥『とらや』ってどんな店?
ココがキニナル!
先日ビフォーアフターに出ていた栄区の歌声焼鳥『とらや』さん。どんなお店か気になります。(ぴのこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
心意気と家族の絆で結ばれ、地元民からこよなく愛されている店、それが栄区の焼鳥『とらや』。
ライター:クドー・シュンサク
こだわり、そして『とらや』の奥の部分を聞く
『とらや』は精肉店だった時代を合わせると100年を越える歴史があり、今までに四代を跨ぎ受け継がれてきた。昨年急逝したご主人が20年ほど前から焼き鳥屋に変更し、店名も『虎屋』から『とらや』と改名。千穂子さんのもと、親族で力を合わせ、週に一度の営業に心血を注いでいるという。
深井千穂子さん。お客さんと焼鳥への愛情がとても印象に残った
まずは、焼鳥のこだわりについて。
鶏肉はすべて国産地鶏を使用。ブランド鶏などは使っていないが、その日最もいい肉を問屋に持ってこさせるのだという。これは元精肉店だからこそ成せる業なのだとか。
もちろん冷凍は一切せず、莫大な本数の串打ちも、鶏肉の鮮度を落とさぬよう気遣いながら、営業日の前々日から徹夜で一本一本丁寧に打っているとのこと。
話せば簡単だが、中々出来る事ではないと思う。
近隣の消防署勤務で常連の方々。煙は煙でもこういう
焼鳥の煙はうれしいね。と言わんばかりの笑顔
人気の秘訣となっている一本80円という価格については、儲けより、本当に安くて美味しくて体にいいものをたくさんの人に食べてほしいので、これからも値上げする予定はないとのこと。それは、亡くなった深井福雄さんの意思を受け継いでのことであり、出来る限りその意思のまま焼き鳥を焼き続けたいと千穂子さんは語っていた。
値段が一目でわかる表。稀に100本買う人もいるらしい
家族の屋台骨を支える龍澤美穂さんと千穂子さん
3度続いた不幸、転機を求めTV出演へ
店主であった福雄さんが昨年他界したのは前述した通りだが、深井家の次女である方も、その1年前に他界。その間、長女の美穂さんのご主人が半身不随でほぼ寝たきり状態に。
家族に悔やみきれない不幸が続き、一時閉店せざるをえなくなった。
実家へ戻った美穂さんは、老朽化が進み揺れにも弱くなった家をまずどうにかすることから何かを見出そうとした。そして家族と相談した結果、劇的ビフォーアフターへの応募を決意。番組採用になるまでの道のりと改築費用の捻出に多大な時間と労力を費やし、採用決定から1年半後の今年春、念願の新しい『とらや』が完成した。
音大出身で逗子の学童保育で施設長を勤める美穂さんは、歌声焼き鳥の所以とされる声楽教室を現在は多忙の為休業。レッスンを心待ちにしている生徒の為に、1日も早い再開に向け奔走している。
これは設計した『匠』のこだわり。見る角度によって絵が変わる
この2種類の絵は、千穂子さんのお孫さんが書いたもの
不幸も色々あったけど、残された家族で力を合わせ、これからも地道に焼鳥を作り、体勢が整えば営業日を増やす計画もしているとのこと。
千穂子さん曰く、焼き鳥を作るのが楽しい。日曜日以外も営業してほしいという声が本当にうれしい。お客さんの喜ぶ顔が支えになっている。なので、この歳になっても店に立つと元気が溢れてくる。そう語ってくれた。
心意気、家族の絆。そこに苦労はあっても嘘はない。
とても美しい。
左から千穂子さん、お手伝いの柚香ちゃんと宇都さん
Mr.とらや、故深井福雄さん。この人なしに『とらや』は語れない
取材を終えて
サービスアピールの強い、機械的なチェーン店がどこにでも氾濫する味気ない今日この頃。
誰もが描く、下町の人情店。
その最たるタイプで、焼き鳥と人間の両方の味が味わえる、希有な存在といえるだろう、この『とらや』。
サービスとは、家族とは、人間とは、どうあるべきか。
そういったところも感じることができた。
いつまでも続いてほしい。そんなお店でした。
― 終わり ―
<焼鳥とらや>
横浜市栄区公田町536
045-891-2541
buschanさん
2011年09月16日 12時27分
ビフォーアフターでみて、わりあい近所なので何度か出かけたのですが、いつも閉まっているのでいつ営業しているのかなとおもってました。早速今週日曜に出かけてみようと思います。情報ありがとうございました。
ちゃあすけさん
2011年08月28日 18時13分
先日、土曜日でしたがAM11:00ころ、散歩のついでに通りかかった所、開店準備をしていたので、12時頃帰りに寄りました。30分くらい待ちましたが、皮とモモを塩で、レバとつくねをタレで購入しました。基本的に、店先にはこの4種類のメニュー看板しかないようですが、「レバがそろそろ無くなるねえ。ハツの用意をしないとねえ。」と言っていたのを聞くと、4種類以外にもありそう。味は、すべてに共通して、いぶしすぎない絶妙な香ばしさの炭の香りと肉そのものの美味しさです。家に持ち帰って、焼きあがり後1時間くらい経過して冷めたのをレンジで軽く温めて頂きましたが、80円とは思えないとても美味しいものでした。長年いろんな焼き鳥を食べて来ましたが、このお値段でこの味は今までお目にかかっていません。最高です。営業日が少ないのだけが残念ですが、この品質を維持するためには必要なのでしょうか。皮(塩)が好みです。
濱のスティッチさん
2011年08月25日 00時47分
めちゃくちゃ近所ですが、余り開店しているのを見たことがなかったので、自分は買ったことがないんです。そういえば、オカズで焼いてあるパックに入った串に刺さったつくねと焼き鳥がたまに出たような・・・うまかったのは覚えています。ただ、隣の床屋は、四十年近く毎月通っているので、立て直して新しくなった店舗を見てびっくりしています。いつも混んでいるので、なかなか、並んで買う気にならないのですが、今度。買ってみようと思いました。