2015年の横浜市内のデング熱対策は?
ココがキニナル!
横浜市在住の方がデング熱に罹患したとのこと。横浜市では何か対策を検討しているのでしょうか?(たこさん、永田OLさん、八景のカズさん)
はまれぽ調査結果!
2014年に約70年ぶりの国内感染者が発生したことを受け、モニタリング調査の監視体制を強化。10月下旬まで調査を行い、結果は月1回をめどに公表
ライター:はまれぽ編集部
「刺されない」が一番の予防
採取した蚊は瞬間冷却して仮死状態にしてから、金沢区の横浜市衛生研究所に送られる。
蚊の調査を行う横浜市衛生研究所
研究所ではまず蚊の種類を特定し、オス・メスの判別を行う。ウイルスを運ぶのはメスのみなので、メスについてはウイルスを保持しているかどうかを調べるが、結果が判明するには5~7日ほどかかるという。
モニタリング調査の結果は月1回、感染者が出た場合などは速やかに公表するというが、調査はあくまで「予防対策」にすぎない。
デング熱に感染した場合、潜伏期間は2~15日で突然38度以上の高熱が出て2日以上続く。さらに激しい頭痛や目の奥の痛み、全身の筋肉痛といった症状が出る。多くは1週間程度で回復するが、まれに出血やショックを伴って重症化するケースもある。
人囮法で採取した蚊
デング熱を含む、蚊が媒介する感染症の最大の予防法は「刺されないようにする」ことと「蚊の数そのものを増やさないこと」だという。
蚊は幼虫(ボウフラ)の場合、小さな水たまりでも発生する。成虫になると湿った風通しの悪い場所を好む。このため、横浜市は水たまりの原因になるものの撤去や定期的な雑草の刈り取りを呼び掛けている。
このような対策が有効(横浜市ホームページより)
特にデング熱を媒介するヒトスジシマカは活動範囲が100~150メートル程度と狭く、寿命が1ヶ月ほどなので、身の回りに蚊を増やさない環境づくりが重要となる。
デング熱を媒介するヒトスジシマカ(国立感染症研究所ホームページより)
蚊に刺されることで感染するのであれば、刺されないことが一番の予防策となる。本間課長は「まずは蚊のいる場所を避けること。そして、当然ではあるが肌の露出を避け、虫よけスプレーなどを使うことでリスクは避けられる」としている。
本間課長は「万が一、前述のような症状が出た場合は速やかに保健所に相談してほしい」と呼びかけている。
取材を終えて
これから夏本番を迎え、肌の露出だけでなく、海に山にとレジャーシーンも増える。
しかし、それらの場面はいずれも気を抜くと蚊にとっては格好の餌食となり得るシチュエーションであることを忘れず、予防策に万全を期してほしい。
―終わり―
マッサンさん
2015年06月21日 21時46分
夕刻になると蚊が飛ぶ季節になりました。ちょっとした草叢(くさむら)に入ると例の蚊を媒介としたデング熱のことがアタマを過(よ)ぎります。デング熱にはデング出血熱っていうのもあるんですね。いまサイトで確認しました。デング熱に似た症状で他にE型肝炎汚染がじわじわと拡(ひろ)がって来ているというのもキニナリます。罹(かかる)と苦しい訳ですから何とか未然に対処、対策、予防などなどココロしたいですね。
八景のカズさん
2015年06月19日 12時35分
レポートありがとうございます。気がかりなのは、「蚊の数そのものを増やさないこと」について行政側が率先して進める対策が明確になっていません。個人では庭や目の前の道路周辺のゴミ拾いや草刈りをやると思いますが、幹線道路や歩道の緑地帯や駅周辺の除草は個人レベルではやりきれないので、行政が業者に依頼する頻度を増やす対策しているのか?私が特に近所で目に付く所は、シーサイドライン海の公園南口周辺の高架下や道路沿いの緑地が毎年雑草ジャングル状態になり、蚊の発生の温床となっていますので、今まで秋に1回除草して終わりだったのをまめに除草してもらえるのかが知りたかったです。