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栄区が作成した「終活」用エンディングノート「シニアライフノート」とは?

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栄区が独自で作成したエンディングノート「SAKAEシニアライフノート」ってなに? 何のために作ったの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

単なるエンディングノートと違い、終末期に向かう前の健康寿命を延ばし、生き生きした人生を送ってほしいと3000部作成し、無料配布している

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ライター:はまれぽ編集部

終末期と健康寿命



栄区は1960~70年代の高度経済成長期の大規模な宅地開発が進んだ地域で、いわゆる「団塊の世代」が多く住む。このため、「元気な高齢者」が多い特徴がある。

ただ、守田課長によると、彼・彼女らの多くは65歳以上75歳未満の「前期高齢者」であり、5年、10年先になると75歳以上の「後期高齢者」となるため、要介護認定率が上昇すると予測されるという。
 


今後はさらに高齢化率や要介護認定率が上昇する可能性が
 

守田課長は「終末期に向かうまでの健康寿命を延ばすことで、健康に生き生きと地域社会に参加してほしい」と話している。

そのため「SAKAEシニアライフノート」でも注力したのが健康寿命に関する「いきいき編」。運動機能、栄養、口腔機能、認知症、日常生活、外出、こころの健康という7項目をチェックすることで日常生活を振り返り、心も身体も健康な生活を送ってほしいという願いが込められている。
 


さまざまな角度から自分の生活を振り返ることができる
 

守田課長は「『エンディング』と聞けばマイナスのイメージがあって手に取ること自体のハードルが高いように感じる。『生涯現役』を実現するため、終末期に向けてでなく、これからの人生を充実させるきっかけになれば」と期待を込めた。

また「健康チェックだけでなく、自分の人生の振り返りでも、死後のことでも、介護が必要になったことを想定してもいい。一気に書かなくても、自分が書きやすいと思ったところから書き始めてみてほしい。必要であれば、区としても相談に乗っていきたい」とした。
 


(左から)守田課長、制作に携わった職員の赤城愛美(あかぎ・めぐみ)さん、柏田係長
 



区民の反応は?



「SAKAEシニアライフノート」を作成した後、区ではシニアクラブの会合などで宣伝してきた。当初は「生きているうちに死んだことを考えるなんて縁起でもない」という反応もあったそうだが、徐々に好意的な反応が増えているという。

実際、栄区内で聞いたところ、男性(72歳)はエンディングノート自体を知らなかったが、実物を見てもらうと「これならば自分史と簡易な遺言のようで入りやすい。自分の健康状態を確認するのにも役立つのでは」と好評。

別の女性(61歳)は「死についてはまだまだ先だと思っていたが、いろいろなことを考えるきっかけになるかもしれない」と話していた。
 


「SAKAEシニアライフノート」の認知度はまだ低いが、内容は高評価(写真はイメージ)
 

守田課長は「健康を維持したうえでの社会参加には自助・共助・公助が必要。シニアノートが『自助』の入り口になってくれれば」と話した。



取材を終えて



「エンディング」と聞くと、どうしてもマイナスのイメージはぬぐいきれないが、いずれは迎えなければならないものであることは確かだ。

「SAKAEシニアライフノート」は「いかに生き生きと健康に長生きし、その結果として人生の幕を閉じる」という過程に着目している。

現在、横浜市内の他区からも問い合わせがあるといい、この取り組みが広がっていくのではないかと思う。


―終わり―
 
栄区高齢・障害支援課 高齢者支援担当
住所/横浜市栄区桂町303-19
電話/045-894-8415
 

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  • セーフコミュニティや父子手帳といい、栄区は区民が安心して生活できるように相当意欲的に取り組んでいるようですね。

  • どこに行ってもシニア世代をお見受けする、まさに超高齢化社会です。ひと昔前までは人生80年と言われていましたが、今や人生90年。健康寿命で云々かんぬん、病気などで寝たきりにならずに余暇を充実させ、健康的な毎日を過ごせればいいな。と、理想ですね。歳を重ねたら。

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