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ラーメン激戦区・東白楽に集まる「北海道ラーメン」とは?

ココがキニナル!

東白楽駅近くに、北海道ラーメンの黒というお店が移転、さらに東神奈川駅近くにあったしゅんという北海道ラーメンのお店も移転。家系のみならず、北海道ラーメンが熱くなる兆し?気になります(ケミ子さん)

はまれぽ調査結果!

「北海道らーめん しゅん」と「北海道ラーメン黒」は、どちらも「来々軒」から独立した店で札幌の西山製麺の麺を使用! 東白楽への移転は偶然だった

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ライター:大和田 敏子

ラーメン居酒屋!? 「北海道ラーメン 黒」


 
続いて、投稿にあったもう1店の「北海道ラーメン 黒」に向かう。最寄駅は「しゅん」と同じく東白楽駅だ。「しゅん」とは反対方向に歩いて3~4分で店に到着。

 

 のぼりがいっぱい立って、にぎやかな感じ!
 

 ラーメン屋さんなのに「宴会」ができる!? キニナルな~


「北海道ラーメン 黒」の店主は、原山卓也(はらやま・たくや)さん。店名の「黒」はお客さんが原山さんにつけたあだ名から。「腹黒な原山さん(原黒)」と冗談で呼び出し、最終的に「黒さん」と呼ばれるようになったので、本名を知らないお客さんの方が多いとか。

 

 もともと大工さんだったという原山さん。豪快な雰囲気が素敵!


原山さんは、「しゅん」の店主、大窪さんと同じく「来々軒」に勤めた方だ。勤務時期は重なっていないが、親交もあるようだ。

 

 「黒」のロゴは、大窪さんの奥さまのデザインだそう。「しゅん」と少し似ている!?

原山さんは、「来々軒」の片倉町店に4年間勤務。現在、片倉町店は閉店しているが、閉店前まで原山さんが店長を務めており、ほかの支店の味を決める立場にもあったそう。

その後独立し、2014(平成26)年、相鉄線和田町駅近くに「北海道ラーメン 黒」をオープン。そちらで2年ほど営業していたが、諸事情により、移転を決めたという。知人が多く、馴染みのある現在の場所に2軒分の広い店舗を見つけ、2016(平成28)年7月にオープン!

 

 カウンターとテーブル席がある、広々としたきれいな店内!


まずは「札幌ラーメン」でなく「北海道ラーメン」として出店した理由を伺った。
同店ではしょうゆとみその2種類のラーメンがあるが、こちらも「北海道ラーメン」とまとめたわけではなく、「しゅんさんも俺も北海道出身で、麺も北海道のものだから、そのまま北海道ラーメンにしたんだよね」と原山さん。「黒」で使用しているのは、「しゅん」と同じく、西山製麺の玉子麺だ。

 

 店頭に掲げられていたのは、実はすべて西山製麺ののぼりだった!


原山さんによると、北海道では半分以上の地域のラーメン店で、西山製麺を使っているそうだ。また、小学校では西山製麺が作った教科書でラーメンの作り方を教えたり、工場見学をしたりすることも多いとか。

 

 「ガキのころ食べていたようなラーメンを作りたいから西山製麺だね」


西山製麺ののぼりを出しているだけで、北海道出身の人は懐かしがって来るそうだ。
「奇抜なラーメンを出す店も多いが、昔からある、みそラーメンやしょうゆラーメンの味を大切に再現したい」と原山さんは言う。

「来々軒の大先輩だけど、しゅんさんのところのラーメンとは全然違うよ!」と原山さん。今回はお店一押しの「醤油ラーメン」を作っていただくことに。

 

 作るのに20時間かかるという、澄んだ黄金スープ


豚骨、鶏ガラ、野菜、昆布を使用した、すべての料理の元となるようなスープだそうだ。

 

 アツアツのスープと麺を間近に、期待が高まってくる!
 

 「醤油ラーメン(750円)」、いただきます!


チャーシュー、ネギ、ワカメ、メンマ、ノリが乗っている、これぞラーメンといった姿! チャーシューはあっさり系のラーメンに合わせて肩ロース肉を使用。ちなみに、おつまみ用の豚バラ肉のチャーシューも作っているので、お客さんの希望でそちらをのせることもあるそうだ。

 

 あっさりしているのにコクがあるスープ
 

 コシがあって美味しい麺だ!


原山さんの言葉通り、どこか懐かしい味のラーメン・・・美味しい!
なんとなく、こってりしたみそ味のラーメンというイメージがあった北海道のラーメンのイメージが、ここでも良い意味で覆された。

 

 懐かしい味にほっこりしながらも、キニナル辛いラーメンメニュー


実は、こちらは「来々軒」片倉町店から引き継いできたもので、「来々軒」の「オロチョンラーメン」を文字って「クロチョンラーメン」にしたそう。ちょっとヤバそうな20倍を食べるお客さんも週に10人程度はいて、20倍を食べ切った人にだけ出せる、さらに辛い「沼」を食べる女性客もいるとか。

 

 定食のメニューもある!


ご飯とおかずで、しっかり食事をしたい時にもうれしいメニューだ。特に、毎日通う人には喜ばれるという。

 

 黒板にはおつまみのメニューも。かき氷は無料サービス!


おつまみは、通常メニューに20種類近くあるほか、その日の仕入れによって変わるおすすめの品もある。店のスープを使って筑前煮などの野菜たっぷりの料理をおつまみ用に作ることも多いそう。さらに、北海道から、夏には旬のアスパラガス、冬にはホッケなどが直送されてメニューに加わる。冬は鍋もあるというから驚きだ!

 

 ラーメン屋さんらしからず、店の隅にフルーツがいっぱい!


生レモン、グレープフルーツサワー用に使用するもの。「リーズナブルに提供するために、馴染みの八百屋さんにがんばってもらう」と原山さん。

 

 夜は居酒屋のような雰囲気だそう。深夜3時に満席になることもあるとか


こちらの店は、午前11時30分から翌朝の午前5時まで休憩時間なしで営業しているので、食事だけでなく、近くの市場で昼過ぎに仕事を終えた人たちの昼呑みや、深夜にほかの飲食店が閉店後に来るお客さんなど、さまざまに利用されるという。もちろん、飲んだ後の〆のラーメンにも。
こんなお店が近所にあったら、帰宅途中や、飲んだ帰りに、ついつい立ち寄ってしまいそうだ。


 

取材を終えて


 
今回、「北海道ラーメン」として共通していることは「西山製麺の玉子麺を使用していること」が分かった。取材した2店のラーメンは、どちらかというとあっさりした、懐かしさを感じるような味わいだった。家系ラーメンファンの方も、たまにはこうしたラーメンの味にホッとするかも。

自身のラーメンの味に誇りを持って店を営んでいる店主は、どちらもとてもユニークで魅力的な方で、楽しい取材だった。

 
―終わり―
 

〈店舗情報〉

北海道らーめん しゅん
住所/横浜市神奈川区西神奈川1-14-1
電話/045-324-2766
営業時間/(月~土)11:30~15:00、18:30~翌 1:00(日曜日)11:30~15:00
定休日/なし

北海道ラーメン 黒
住所/横浜市神奈川区平川町27-8
電話/045-481-8088
営業時間/11:30~翌5:00
定休日/なし

 
 

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  • 札幌出身の私には大興奮な記事でした!
    札幌の小学生は必ず西山製麺さんに工場見学へ行き、西山製麺さんを知らない道産子はいません!
    札幌のスーパーでは沢山の生麺が売っているのに、こちらのスーパーでは生麺があまり無く寂しい思いをしていました。
    西山製麺さんの、卵いっぱいちぢれ麺を食べに行きたいと思います!!

  • 片倉の来々軒が好きでした。確か建物の老朽化とかの理由で突然閉店して、その後場所を変えて出店した、という話も聞くことなく今に至っておりました。が、今回の記事で片倉の来々軒の方が、片倉からもほど近い東白楽に出店したという事が分かったので是非、行ってみたいと思います。

  • 黒の辛いラーメン6倍「熊もびっくりアイヌの火祭り」を食べてみようか。

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