保護タヌキのハマー君、野毛山動物園で保護活動のお手伝い!
ココがキニナル!
市内で保護されたタヌキが、車いすに乗って野毛山動物園で職員さんのお手伝いをしている!? (はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
職員さん手作りの歩行器具に乗り、日本の野生動物の現状を広めるお手伝いをしているハマー君。ガイドはハマー君の体調や天候を考慮し不定期で実施
ライター:はまれぽ編集部
あんまり“乗り気”じゃないハマー君(笑)
なんてヤンチャなんだ!(笑)。
前足も後ろ足も元気良く動いている
止まってしまったり、歩行器具からズルリと落ちてしまったりと、取材日はあまり“乗り気”ではなかったようだが、それでもしっかりとした足取りで歩いていた。
野生のタヌキと比べて手足の筋肉が弱いため、リハビリも兼ねて歩行器具を使っているそうだ。
一連のガイド内容を見ていた市内在住のママさんたちにお話を伺った。
「ママ友達で集まって来ました、野毛山動物園初上陸です!」
「タヌキが抱っこされている姿が珍しかったので足を止めました。職員さんのお話を聞いて、『保護すること』について改めて考えさせられました。入園無料なのに充実した内容で驚きです」と、ハマー君の姿をキッカケにガイド内容にも興味を持ったようだ。
獣医さんにハマー君について質問しつつ、「へー、知らなかった!」と、あまり身近ではないタヌキの話を繰り広げている女の子たちもいた。
ハマー君に興味津々の女の子たち
現在、傷病鳥獣ガイドは不定期で開催しており、ハマー君の体調や天候などを考慮して実施している。基本的には野毛山動物園内の病院にいるハマー君、会うことができたらラッキーだ。
ハマー君の活動を、これからも陰ながら応援していきたいと思う。
保護が裏目にでる場合も・・・
ハマー君がお手伝いする貴重なガイドで一番心に残ったのは、
「誤認保護(ごにんほご)」という言葉
誤認保護とは、ヒナや動物の子どもが親を待っているときに連れて来られる、空を飛ぶ練習中に連れて来られるなど、人間が介入したことで本来の生活を奪われることだ。
誤認保護について飼育員さんは、「保護活動にあたる我々は、保護された方の『助けたい』という気持ちに代わり、精一杯お世話して、野生に戻すことが役目だと思っています。ですが、助ける方はすぐに手を差し伸べるのではなく、そっと見守る優しさもあることを知ってほしいと思います」という。
ハマー君のように、人の優しさが救う命もあれば、その優しさが誤認保護につながってしまうこともあるのだ。
取材を終えて
我々は取材当初、傷病鳥獣について何の知識もないまま、“歩行器具に乗った珍しいタヌキ”という情報に飛びついてしまった。
しかし、正しい知識を持つことの大切さを改めて知る機会となった。それもハマー君のガイドのお陰だろう。
ハマー君、ありがとう
ー終わりー
取材協力
野毛山動物園
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/
telemasterさん
2018年03月12日 10時22分
つい先日、願成寺で背中に病気を負ったタヌキを発見したのですが人間を恐れているのかとても警戒され、結局何も出来ませんでした。の記事を読んでいくらかやりようがあったのかなと後悔しています。まだ生きていると良いのだけれど。
cranialgeeさん
2018年03月06日 15時07分
西区に野生タヌキがいることにビックリ。