本当は教えたくない! 地元の人々に愛される横浜中華街の路地裏グルメをご紹介!
ココがキニナル!
地元の人々に愛される横浜中華街の路地裏グルメ3店舗ご紹介! 元祖白麻婆豆腐、手作り点心、ネギそばなどなど。(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
(2)優味彩
手作り点心をお手頃価格で食べられるのは、香港出身のオーナー蔡(さい)さんが営む「優味彩(ゆみさい)」。
関帝廟(かんていびょう)通りより一本元町側の路地にある
毎日食べても飽きない中華料理をモットーに、2009(平成21)年より営業を開始して10年目を迎える。
蔡さんはもともとフカヒレや点心の卸売業をしており、中華居酒屋だったこの店を知人から引き継いだという。
広く明るい店内
蔡さんによると、お客さんの7割ほどが常連さん。「優味彩では、メイン通りなどで打ち出している豪華絢爛な料理というより、身体に優しい香港の家庭料理を皆さんにお出ししています」とのこと。
人気商品は、皮から手作りをしている「Happy点心(500円/税込・以下同)」と鶏のスープに漬け込んで作る「蒸し鶏(800円)」。
いろいろな種類が食べられるのは嬉しい!
セイロの中には、小籠包、エビシュウマイ、フカヒレ餃子、エビ蒸し餃子の4種類が入っており、どれも皮がモチモチで具がパンパンに詰まっている。この値段でこのグレードはなかなかない。
蒸し鶏は2~3人でつまめるボリューム
ネギとショウガのソースがたっぷりとかかったモモ肉は、鶏のクサミが一切なく塩加減がちょうど良い。広東省の代表的な家庭料理で、化学調味料をなるべく使わずに作っているそうだ。
蔡さんは、「健やかな身体と康らかな心が共存するのが『健康』という状態。お客様に笑顔で家へ帰っていただけるように、美味しく楽しくお食事できる場所でありたいです」と話してくれた。
(3)東林
3世代続く老舗中華料理店「東林(とうりん)」は、自慢の手打ち麺と手作りのごま団子が人気メニュー。
地久門(ちくもん)のすぐそば
現店主の林和明(はやし・かずあき)さんによると、東林は初代店主がもともと鶴見区生麦で20年以上営業しており、24年前にこの地へやってきたとのこと。創業半世紀以上の老舗だ。
受け継がれてきたその味は、口コミで広がり常連も多いという。東林では林さんお一人で鍋を振っており、メニューも自信のある料理だけにグッと絞ってある。
その中でも特に人気なのが、醤油味の「ネギそば(850円)」と「ごま団子(2個/560円)」。
正面から見ると分からないが
横から見るとそのネギの多さに驚く
毎朝林さんが打つ凌世麺(りょうせいめん)に、スタンダードな醤油スープ、そこへしっかりと味付けされたシャキシャキのネギと昔ながらのチャーシューが絶妙に絡み合う。ここでしか食べられない逸品だ。
少し時間が経ってもネギのシャキシャキ感は健在で、最後の最後まで美味しくいただいた。
揚げたてのごま団子は中からピーナッツ餡が登場!
このごま団子が、マジでうまい。鹿児島から仕入れた上新粉で作る団子は口の中で溶けるほど柔らかく、数種類のピーナッツを使った珍しいピーナッツ餡がこれまた最高。さくっと、ふわっと、もちっと、いろいろな食感が楽しめて、こんなごま団子は初めて食べた。
これが3世代続いた老舗の力か
ここまで手の込んだ本格的な料理を、林さんはすべて一人で作っている。
林さんは、「『風邪を引いても鍋ふりゃ治る!』って、鉄人のような父親の背中を見てきたからね。そんな父が病気で倒れて、1年前くらいから一人で鍋を振っているよ。大変なこともあるけど、来てくれるお客さんや支えてくれる家族のために、これからも味にこだわってここで頑張りたい」と話してくれた。
路地裏の底力を見た気がした。
今回ご紹介した3店舗
取材終えて
ひっそりと隠れているわけではなく、味で勝負しているから呼び込みの必要もない。長年この地でお店が続くのは、地元の方々に愛されている証拠だろう。
横浜中華街に初めて訪れる方も、よく足を運ぶ方も、激混みのメイン通りからちょっと離れて知られざる中華街の味を楽しんでみてみはいかがだろうか。
ー終わりー
心龍(しんろん)
http://shinron.jisseki.net/
住所/中区山下町146
電話/045-681-5717
営業時間/月~金 午前11時〜午後3時/午後5時〜午後10時30分(午後9時30分 L.O.)、土日祝 午前11時〜午後10時30分(午後9時30分 L.O.)
定休日/年中無休
優味彩(ゆみさい)
住所/横浜市中区山下町128 ラトゥール前田
電話/045-663-0079
営業時間/午前11時30分~午後2時30分/午後5時~午後9時
定休日/水曜日
東林(とうりん)
住所/横浜市中区山下町221
電話/045-201-8255
営業時間/平日 午前11時30分~午後2時/午後5時~午後9時、土日祝 11時30分~午後9時
定休日/火曜日、水曜日の午後
※情報は取材当時のものです