横浜駅周辺の献血事情!どうしていつもO型やA型の協力を呼びかけているの?
ココがキニナル!
横浜駅で献血ルームが出している看板、「特にA型とO型の協力が必要」と書かれていて、B型の私としては「私はいらない子・・・」と思います。全国的にそうなのか、横浜近辺だけ?(ヨーコさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
昨年と今年の全血献血は全国的にO型が多く使用された。日本人は血液型の割合が、A型4割、O型3割、B型2割、AB型1割。献血者さんも患者さんも同じ割合なので、割合の多い血液型がより多く必要となる。
ライター:はまれぽ編集部
気軽に足を運んでもいいの?
とは言っても、「針を刺す」イメージが強い献血のハードルは高い。そして自分が「血液を提供できる状態」かを判断するには、問診を受けて血液の事前検査を受ける必要がある。
献血の受付時に記載する受付確認表
「花粉症の薬を飲んでいても大丈夫か」とか、女性であれば「生理中でも献血をできるのか」など、公式ホームページを確認しても答えが出てこない疑問も少なくない。
「お薬の質問は多いです。基本的に最後はお医者さんの判断になりますが、花粉症の薬ひとつとっても、同じ成分で商品名が違う場合、それを全てホームページ上に載せなければいけません。そういった細かな情報を載せることは難しいのが現状です」と岩田さん。
服用している薬の写真を撮っておくとスムーズ(画像はイメージ)
献血者と血液を待つ患者さん、両者の安全を考えて、問診の段階で献血を断ることもあるそうだ。
「3日以内に服用した薬に関しては、すべて申告が必要です。花粉症の薬は、市販薬であれば問診に進んでいただいております。鎮痛剤などの痛み止めは当日の服用はNG。薬の名前が分からない場合はお断りすることもあります。また、生理中も献血していただくことは可能です」とのこと。
筆者も取材時に花粉症の薬を服用していたが、事前に薬の写真を撮ってお医者さんに確認してもらった。
「今、こんな薬を服用しているのですが・・・」と、各献血ルームに電話で問い合わせても問題ないそうなので、ホームページなどで確認しても分からないことは気軽に問い合わせてみよう。
横浜リーフの場合は、予約が多く待ち時間がある場合、事前検査の結果が出るまでルーム内で待機し(血液の濃さが足りずに採血できないこともあるため)、ベッドが混んでいる場合は職員さんに声を掛ければ一度外出しても良いそうだ。
子ども連れでも大丈夫?
安全上、子どもは採血室に入れないため、親と離れることになる。ご家族で来て交代で献血をしたり、一人で待つことのできる年齢の場合は漫画を読んだり、ポータブルゲームをして待っている子どももいるのだとか。
漫画以外にも『乃木撮』も。これなら待てる人もいるのでは?
献血ルームに対しては「病院っぽい」というイメージもあるのか、「ここに献血ルームあるんだ、綺麗だね」と見学に来る方や、「ここ本当に献血ルーム?」と、一度ルーム外に出て確認する人もいるそう。病院の雰囲気が苦手なお子さんでも安心して待っていられるかも。
また定期的にアニメとコラボレーションしたり、過去には京急電鉄120周年記念とのコラボや非売品のトミカ(ボンネット献血バス)をプレゼントしたりと、県内共通で開催しているイベントなどもある。
取材時は『はたらく細胞』とのコラボキャンペーン中だった
人口比率も関係してくるが、全国的には40~50代の献血者が多い。統計として若年層の献血が減少している中で、このような取り組みは「献血」に対してのハードルを下げることにつながるのではないだろうか。
「知らないこと」に挑戦する時は誰しも怖いもの。筆者は11年ぶりに献血をしたが、自分の血が誰かの人生の一部になるかもしれないと想像したら、体内を巡る血の温かさを感じた。まずは献血に対して興味を持ち、知ることから始めていただきたい。
取材を終えて
2019年2月13日、競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手が、自身の白血病を公表した。その公表後に行われた骨髄バンクのドナー登録説明会には、普段の4倍の人が訪れたという。
「ドナー登録の説明会は毎月行っていますが、池江選手の影響で電話の問い合わせも多く、初めて献血に来てくださった方や、久しぶりに来てくれた献血者さんも多くいらっしゃいました」と藤居さん。
献血ルームでは、骨髄バンクのドナー登録について調べることもできる
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で献血バスを貸し出した時には、映画を観て献血に来た人もいたというから興味深い。いずれにしても、献血の重要性を理解し、認知が広まることは、血液を必要とする患者さんの元に届く一歩になる。
横浜駅周辺で献血の看板を見かけた際は、少し足を止めてみてほしい。
ー終わりー
横浜Leaf献血ルーム
住所/横浜市西区北幸1-6-1 横浜ファーストビル14階
電話/045-534-7173
受付時間/全血献血:午前9時30分~午後6時30分、成分献血:午前9時30分~午後5時30分
http://www.jrc.or.jp/donation/