みなとみらいのコーエーテクモゲームス新社屋ビルはどんな建物なの?
ココがキニナル!
日吉に本社を構えるコーエーテクモゲームスがみなとみらいに移転します。また、新本社にライブハウス型ホールを備える。何故みなとみらいへ?何故本社にライブハウス型ホールを?(一之助さん、yossiさん)
はまれぽ調査結果!
コーエーテクモゲームス新本社ビルは複合施設としてみなとみらいに建設。「KT Zepp Yokohama」や東急REIホテルも入居し、みなとみらいの街を活性化させる。
ライター:すがた もえ子
本社ビルに他の会社も入居するのはなぜ?
みなとみらい線新高島駅から徒歩3分ほどの場所に建設される新社屋。地上15階・地下1階の建物は、地下1階から8階がコーエーテクモゲームスの本社、1階から2階が音楽ホールの「KT Zepp Yokohama」になり、9階から15階に「東急REI」ホテルが入る。
最寄り駅は新高島駅だ
コーエーテクモのみなとみらいの新社屋には、コーエーテクモゲームスの本社以外にも音楽ホールの「KT Zeep Yokohama」が入居することになっている。どんな経緯があって、本社ビルにライブハウス型ホールなどが入ることになったのだろう。
本社社屋には音楽ホールとホテルが入る
それは、街を活性化させるという思いがあった。「新社屋の建設用地を探している際に、みなとみらいにまとまった土地を所有していたのが三菱地所様でした。コーエーテクモが土地を購入し、三菱地所様が共同開発として複合施設を建設することになりました」と大江さん。コンセプトは「コーエーテクモゲームスの本社とeスポーツと音楽」。複合施設にすることによってみなとみらいを盛り上げ、競争力のある街作りをしたかったという。
入居するのは東急REIホテル
「建物の建設は三菱地所様が行い、完成後はコーエーテクモゲームスがオフィス部分と音楽ホールを所有しました」と桂さん。それ以外はコーエーテクモの親会社の所有となり、東急REIホテルも入居することになった。
なぜ「KT Zepp Yokohama」が入居することに?
それではなぜ「KT Zepp Yokohama」が入ることになったのか、詳しく伺ってみた。
「コーエーテクモゲームスは、今までも横浜市内やパシフィコ横浜などで女性向けの恋愛ゲーム『ネオロマンス』の声優イベントや音楽ライブを開催しています。そのため、以前から音楽ホールを持てたらなという希望がありました」と桂さん。また、eスポーツ事業にも取り組みたいという意向もあったという。
「『ネオロマンス』などのイベントはローカルなものになるため、参加者は地方から訪れる方も多くいらっしゃいます。そういう方にとっては音楽ホールと隣接するホテルの存在は便利だと思います」と桂さんは話す。東急REIとのコラボも実現できれば、ということだった。
2020(令和2)年はコーエーとテクモが経営統合をして10周年を迎える記念の年。その記念事業として、新社屋建設と音楽ホールの建設が計画されたとのこと。
ホール名は「KT Zepp Yokohama」
「KT Zepp Yokohama」ホールの規模は、スタンディング時で2146名、イス席時で1251名となる。
桂さんは音楽ホールについて、「音楽ホールを作っても、我々は運営経験がありません。そのためパートナー企業のZeppホールネットワークに運営を委託することになりました」と話してくれた。
ちょうど木に隠れているあたりが「KT Zepp Yokohama」
「KT Zepp Yokohama」のこけら落とし公演は2020年3月7日。コーエーテクモゲームスの「ネオロマンス HYPERMIXライヴ~遥かなる時空の中で3」が開催され、その後も“こけら落とし月間”として、神奈川県出身バンドのSuchmos(サチモス)をはじめ、クレイジーケンバンドなどの神奈川・横浜に縁あるアーティストの公演が予定されている。
新社屋にはホテルと音楽ホール以外にも、コンビニや歯医者が入居予定
最後に、桂さんへ新社屋に移る心境を聞いてみた。
新しいオフィスが非常に楽しみだという桂さん
「フロアが今よりかなり広くなりますし、開発部署が集まることになりますので、他の部署などとのやり取りもしやすくなると思います。仕事の効率化などを期待しています」と桂さん。また、社食も楽しみにしているそう。
新社屋について桂さんは、「我々のゲームのファンに限らず、みなとみらいの一つの新名所になればいいなと思っています」と話し、「アップル社やマイクロソフト社のように、記念写真を撮りたくなるようなみなとみらいのランドマークになれば」と思いを語ってくれた。
新社屋がみなとみらいの記念撮影スポットに!?
音楽や文化の発信の場であるみなとみらいにコーエーテクモゲームスが本社を移転することで、みなとみらいの街との相乗効果が生まれることが期待できる。
コーエーテクモゲームスが持つ音楽ホール「KT Zepp Yokohama」をはじめ、みなとみらい地区には1万人規模の「ぴあアリーナMM」や、ケン・コーポレーションによる2万人規模の音楽アリーナ「Kアリーナプロジェクト」も建設中だ。パシフィコ横浜やみなとみらいホールもあり、これからのみなとみらいは音楽ホールの集積地で、音楽の発信地になる。
音楽イベントが重なれば、数万人の若者がみなとみらいに集まることになり、街全体がこれまで以上に賑わいをみせるだろう。
取材を終えて
横浜市に貢献したいという気持ちでみなとみらいに決めたというコーエーテクモゲームスの本社ビル。まだ秘密だというエントランスホールのオブジェもキニナルところだが、完成すれば、みなとみらい地区の新名所になるかもしれない。
移転後のコーエーテクモゲームスは、今後みなとみらい地区全体にどんなシナジーを生み出すことになるのかも楽しみだ。
-終わり-
取材協力
コーエーテクモゲームス
https://www.gamecity.ne.jp/index.html#top
幸人さん
2020年02月11日 15時21分
ぴあアリーナも今年の4月に開業、2万人収容できるKアリーナプロジェクトは今年の8月に着工予定です(2023年10月完成予定)。この本社ビル(KTビルという名称になるようです)には、「親会社のコーエーテクモホールディングスの移転も検討する」という報道も一部にあります。ライブハウスでEスポーツのイベントやるのは面白そうですね。