横浜でいつもと違う桜の楽しみ方ってない?
ココがキニナル!
桜の季節が来ました。毎年同じような花見しかしていないのでいつもと違う桜の楽しみ方は無いでしょうか?
はまれぽ調査結果!
船や電車、バスなどアトラクション風に楽しんでみては?上大岡―洋光台間の江ノ電バス桜道経由やみなとみらい近辺のベロタクシーなどがおすすめ!
ライター:山口 愛愛
桜のアーチをくぐり抜けよう
アトラクション風で、もっと桜を間近で感じたいという人におすすめなのは、江ノ電バスの上大岡~洋光台区間の「桜道線」。
上大岡駅ロータリーの5番停留所から出発する
鎌倉街道から「港南区総合庁舎前」のバス停を過ぎ、「桜道入口」信号を左折し、細い路地に入っていくと、そこは桜のアーチが続く急な上り坂。アトラクションの始まりだ。
住宅街を抜ける狭い道が多いため、この路線は小型バスが運行している
「南台小学校前「桜道坂上」と続く経路は、古めかしい太い桜の木に挟まれた道をバスがすり抜けていく。窓から見上げれば空を隠すほどのピンクの天井が続くことだろう。
見事な桜のアーチに感激!この中を通り抜けるのはまさにアトラクション
バスの一番前から眺めると、花道がよくわかる。両脇から桜が迫ってくるようだ
もちろん、洋光台駅から上大岡行きでも桜道を通過するので、利用してみよう。
横浜らしい花見はベロタクシーで!
最後は、みなとみらいのスマートな移動手段、ベロタクシーに乗って横浜らしい花見を満喫。
ベロ(自転車)タクシーは、排気ガスも騒音もないエコカー。ドライバーが名所案内をしてくれるのも嬉しい。
料金はスゴロク方式になっていて、初乗りの300円から、例えば「山下公園」「中華街」と1コマ移動するごとに100円が加算されるので自分でコースを決められる。
花見には30分2,500円、1時間4,000円の周遊プランがおすすめだ。桜の名所を巡って案内してくれる。
ドライバーの「ジャン・ヨコハマ」さんが案内してくれた
今回は30分のモデルコースを紹介しょう。
スタートはJR桜木町駅前。最初は駅のすぐそばにある、「汽車ポッポの桜」から。
「汽車ポッポの桜」で立ち止まって見て。ボードに説明も書かれている
これは今年1月に亡くなった横浜市在住の画家、柴山静穂さんが中心となって活動していた「桜木町に桜を植える会」が植樹したヨコハマヒザクラで、柴山さんが生前の最後に植えた木になる。
140年前に日本で初めて鉄道が開通し桜木町駅ができたことから「汽車ポッポの桜」と名付けたそうだ。桜木町のかつての桜並木を復活させようと3年前から活動をしていた柴山さんの思いが込められている。たった1本の桜だが、多くの人に見てもらいたい。
ベロタクシーはここから「さくら通り」へ。その名のごとく、道路の両脇から桜の木がのび、アーチの下を軽快に走りぬけていく。
ベロタクシーには窓がないので桜の真下をすり抜ける格別の気持ちよさが
観覧車やランドマークとの桜のコラボはこの時期だけの特典
揺れも少なくみなとみらいを安全走行
国際橋を渡って、カップヌードルミュージアムの横を通り、新港パークへ。
視界が開け、目の前に海が広がり気持ちいい。海沿いの広場にも桜並木があり、海の青に松の緑、桜の薄紅色がそれぞれ引き立て鮮やかな景色が広がる。
みなとみらい周辺の桜は横浜の中でも比較的遅咲き
桜を見てまわるだけでも楽しいが、ベロタクシーの乗り心地や海からの風も爽快。
ドライバーのジャン・ヨコハマさんは「そこの海上保安庁資料館は無料で入れ、北朝鮮の工作船などが展示されているので、寄って見るのもおもしろいですよ」など、桜以外の情報や観光のアイデアを伝授してくれるので、楽しみが増していく。
会話を楽しんでいると赤レンガ倉庫に到着。
乗り心地よし!観光客だけでなく、はまっこもご用達
赤レンガ倉庫の広場では、4月22日まで、約50種、3万株の花々で彩るフラワーガーデンが開催されている。
ガス灯や赤レンガを用いた「歴史の景」、赤レンガ倉庫の"幸せの鐘"を飾った「幸せの景」など、趣の異なる10テーマの庭園があり、その中心に桜の木がある。
取材日は大桟橋に「飛鳥Ⅱ」が停泊していたので、絶好コラボを満喫できた
30分コースはこのようなコースになり、1時間だとさらに横浜三塔などを巡りながら、横浜公園や山下公園、元町ストリートの方まで足をのばせる。
横浜の開花の標準木が元町公園内にあるので、その案内などもしてくれる。
港の見える丘公園の、近代文学館の前には、作家で前館長の中野孝次氏が名付けた芸亭(うんてい)の桜などもあり、ここからは歩いて山手を巡るのもいいだろう。
今回は特別に元町商店街入口の谷戸橋まで乗せていただいた。
ここには「シドモア桜」があるので、立ち寄ってみてほしい
シドモア桜の由来を紹介しよう。
明治45年に、東京からワシントンへ友好・親善のために送られたソメイヨシノの苗木3,000本がポトマック河畔に植えられ、世界的な桜の名所になった。
その桜の植樹に貢献したのが「日本・人力車旅情」著者のエリザ・R・シドモアさんで、現在は山手外国人墓地に眠っている。ポトマック河畔の桜が、平成3年に里帰りし、シドモアさんの墓碑の傍らに植えられた。その苗木を移植し、横浜市内に広げていく運動が進められている。この木はそのシンボルでもあるのだ。
取材を終えて
乗り物で移動しながらのお花見は大人も子どもも満足できると感じた。
今までは花より団子の花見だったが、こうして横浜市内の桜を調べながら巡っていると、色々な人の思いや背景が見えてきて、1本の桜にも歴史あり、と感じた。
今年は、一味違ったお花見を満喫してみてはいかがだろうか。
− 終わり −
◆桜満開クルーズ
http://www.yokohama-cruising.jp/event/sakuracruise.html
開花の遅れに伴い4月15日まで延長!
追加運航日
4月11日 13:00
4月12日 13:00 18:00
4月13日 13:00
4月14日 14:00 18:00
4月15日 18:00
◆ベロタクシー横浜
http://www.velotaxi-yokohama.jp/
三葉虫 幼虫太郎さん
2014年03月29日 19時28分
港南区の桜道の画像は去年のかな?今は残念ながら根元から切られてしまった部分も多く、桜のアーチも見れるかなぁ…去年までのダイナミックさは無いだろうなぁ…
ootaharaさん
2012年04月06日 10時32分
参考になる記事でした。大岡川で、ミラーボールで飾ったディスコみたいな船が見れると聞きました。中区の大岡川桜まつりの取材のついでに、それも調査希望です。