面白いアイデア盛り沢山!?旭区にあるアイデア技研とは? 横浜発明振興会との関連は?
ココがキニナル!
旭区にアイデア技研という会社があるそうです。面白そうなアイデア商品を作っているようで気になります。横浜発明振興会という組織とも関連があるようです(maniaさん)
はまれぽ調査結果!
“アイデア技研”は現在、横浜発明振興会会長の発明家・金城寿雄さんの屋号として存続。横浜発明振興会は日曜発明教室を開催中。
ライター:松崎 辰彦
アイデアを実現した発明品
アイマスクを簡素化して、マスクとあわせた、使い捨ての3waymask。3種類の使い方ができるという、これも便利グッズの一つである。開発者は鈴木満絵さん。「アイマスクと口マスクを同時に使うのは不便であるから、一体化できるのではと考えたのがきっかけです」
マスク、アイマスク、フェイスマスクという3通りの使い方ができる。花粉症の季節などには、あると便利かもしれない。
3way mask(1枚100円)
丸山二三子(ふみこ)さんが開発したのはいくつもの使い方ができるポンチョ。友人が穴の二つ空いたベストを来ているのを見て、「これはおもしろいかもしれない」と考え、布を付けるなど工夫したすえに編み出したものである。楕円形に穴を二つ開けたもので、いくつもの着方ができるという。
一見、楕円に二つの穴をあけただけの布
いろいろな
着方が
できます(まだ商品化されていない)
いずれも発明者は女性で、ケアホンもそうだが、女性らしく生活に密着した発明品であることに感心する。金城さんも「うちは女性が強いんです」と笑う。
日本のモノ作りの復活を願って
「発明協会」あるいは「発明振興会」という組織は全国各地域に存在し、企業などがサポートしている。特許権を企業が買い取り、発明者にはロイヤリティーを払うのが一般的な契約で、3%が相場とか。
金城さんは“資源に乏しい我が国は、特許発明考案で勝負するしかありません。技術立国日本はモノ作りが必要だ!”と訴える。
「モノ作りを復活させないと、この国の将来はないですよ。日本には資源がないんだから、アイデアや器用さで勝負するしかないんです。会社に勤めているころ、私は部下にいいました。『人間関係とか、そういうくだらないことで悩むのはやめなさい。オレと仕事をするときはすべてのエネルギーをプロジェクトの開発テーマに注いでほしい』と」
横浜発明振興会幹部の皆さん
日常のちょっとした“不便”に着目し、より快適な生活を実現させる発明品。日本のモノづくりのすそ野が、見えるようである。
取材を終えて
「勉強すれば博士号は取れる。しかしいくら勉強しても、特許はとれないんです」
金城さんはいう。やはりエジソンのいう“1%のひらめき”が必要らしい。
日本は資源がないからモノ作りしかない、とは戦後から高度成長期にかけて、工業で日本を牽引した研究者・技術者たちの内なる自負だったはず。バブル期は株や投資といった手段で財産を創ることが当り前になったが、それがいかに頼りないものであったかを、今の私たちは思い知らされている。
モノ作りニッポンの復活を、発明振興会の方々とともに祈りたい。
─終わり─
<取材協力>
横浜発明振興会
http://yokohama-hatsumei.com/
ケアホン協会合同会社
http://ケアホン.com/
3way mask
鈴木満江
P_3waymask@yahoo.co.jp
ポンチョ
丸山二三子
TELFAX:045-934-4909