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六角橋商店街の建築物や土地利用が違法って本当?

ココがキニナル!

この前の六角橋商店街の火事の時にあの商店街の土地は不法占拠で、しかも違法建築だといっていた人がいたのですが本当にそうなんでしょうか?(浜っ子さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

土地の契約関係が問題のお店もあったが、今はほとんどが地主と和解している。また建築基準法制定以前の建物のため既存不適格だが、市と協議中だ。

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ライター:小方 サダオ

ドッキリヤミ市場開催!



火事に遭うなどさまざまな災難があっても、商店街の人たちはこの商店街を愛し、守ろうとしている。その商店街の人たちの気持ちに触れるために、関係者が情熱を注ぐイベント・ドッキリヤミ市場を訪れた。
 


日が暮れた六角橋交差点付近
 

ドッキリヤミ市場ののぼり

 
日が暮れると、ふれあい通りの通路に白墨でわくが引かれ、露天商のように数々の出店者が、地面にシートを敷いて、古本や中古レコードなどの商品を並べ始めた。
 


古本や中古レコードを売る、出店者
 

仲見世の外にある店の店先もにぎわっている

 
そしてそれぞれのお店もテーブルを出し、焼き鳥や綿菓子などさまざまな商品を出す。普段でも広くはない通路が、さらに狭まっている。

そしてそこに多くの人たちが詰めかけ、足を止める人と進む人で、身動きが取れなくなるほどだ。しかしこれがこの商店街の醍醐味と言え、六角橋商店街ならではの、“凝縮されたにぎわい感”を感じた。
 


人で混み合う仲見世の通路

 
さらにいろいろなイベントが行われるのが、ドッキリヤミ市場の特徴だ。
 


ギャラリーと雑貨店のムーンキャット
 

2階から見た、仲見世の通り
 

木造建築と70年代フォーク的世界観が合う
 

さまざまなライブが開催されている

 
行われているライブは、アコースティック・サウンドやジャズ、フラメンコショー、ベリーダンスショーに、タヒチアンダンスショーまで・・・。
 


ベリーダンスのグループ
 

華麗なダンスに魅了される
 

商店街で繰り広げられるフラメンコショー
 

圧倒される迫力だ
 

記念撮影をするタヒチアンダンスのグループ

 
多種多様、世界各国の世界観が交錯する、まるでさまざまな食品を一つの鍋にぶち込んだ、“ヤミナベ的”なイベントと表現したくなるが、それぞれのショーのクオリティーは高く感じたのが印象的だった。
 


前出の空き地もライブ会場に

 
そんな中、1人のパフォーマーの姿が目を引いた。混雑した商店街内を、黒ずくめの衣装に帽子を被った老人が、後ろに太鼓を演奏する人を従えて、ひょうひょうとしていた。まるで徘徊するかのような動きで踊る姿であった。
後をついていくと、空き地のスペースで止まり、しかれたゴザの上で踊りはじめた。
 


不思議な動きをするパフォーマー

 
またおもむろに自分のリュックサックからアルミ製の箱を取り出すと、太鼓のように素早く巧みに叩き音を鳴らし始めた。
 


アルミの箱を叩きだした

 
しかしいきなりやめると、今度は立ち上がって歌を歌いだした。
つぎに座りこみ、鍋の中に入れられた、客からの餞別と思われる小銭を、ビニール袋に入れてポケットにしまうと、観客に向かって深くお辞儀をして「ありがとうございました」と礼を述べた。

そして立ち上がると、「最後に歌います」と、「山の奥の薬屋さん、白墨削って粉薬、・・・」と、マイクに向かってコミカルな古い歌を歌い出した。
 


礼をいうパフォーマー
 

深々と頭を下げる


とてもキニナッたので、太鼓を演奏していた人に話を伺うと「彼は黒田オサムという舞踏家です。ホイト芸、別名『こじき芸』という芸を行う人です。現在84才で、50年以上この芸をやっています。高度経済成長のころに『この芸を残さないとけえてしまう』と思い、続けているそうです」

「昔街々をさすらい、ただ餞別をもらうだけでは申し訳ないと、芸をやってお布施をもらうという、いわば最下層の芸です。昭和の雰囲気の漂う町の作りと芸とがマッチするとのことで、このイベントの主催者の目にとまり、今回芸をやらせていただくことになりました」と答えてくれた。

酔っ払いのように踊ったり、空き箱を太鼓代わりに叩いたりと、たしかに最下層の最低レベルの芸なのかもしれない。しかしすべての無駄を省いた、演出や嘘のない「裸一貫の基本にして究極の芸」と言った印象で、それが、人の心に響くのではないだろうか。
 


黒田オサム・ユニット

 


取材を終えて



狭いながらも人で混雑し、人と触れあいとぬくもりを感じるドッキリヤミ市場、そんな雰囲気が、昭和の名残を感じる木造建築の六角橋商店街に似合う気がした。

また黒田さんの「高度経済成長時にこの芸を残さないと消えてしまう」という気持ちと、さまざまな問題を抱えながらも、六角橋商店街の人たちが必死にこの街の姿を残そうとしている情熱が、重なって見えた。
 


昔ながらの商店街の姿を守りたい、という情熱を感じる六角橋商店街

 

―終わり―
 

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  • 子供の頃よく行った商店街です。仲見世にはいろんな店があってたのしかったです。公衆トイレもありましたよ。そばに銭湯もあったのでは?

  • タヒチアンダンス見たかったな。

  • 仲見世アーケードはこぎれいなお店が増えてきましたが、あまり注目されない頭上の看板や2Fの木造の手すりなどに昭和の雰囲気が残っているのが味わいなんですよね。そんな部分もしっかりレポされていてよかったです。ラーメン博物館のようなセットではない本物の昭和を見れるのも、鶴見線国道駅とここぐらいでしょうかね。

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