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賀正! 日ノ出町~野毛山をぶらぶらしながら新年の縁起物を探す

賀正! 日ノ出町~野毛山をぶらぶらしながら新年の縁起物を探す

ココがキニナル!

新年最初のはまれぽ記事は、やっぱりおめでたいものじゃないとね!(はまれぽ編集部)

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ライター:はまれぽ編集部

はまれぽ読者の皆様、あけましておめでとうございます。

今回は「新年最初のはまれぽ記事は、やっぱりおめでたいものじゃないとね!」ということで、おめでたい名前の中区「日ノ出町」をスタートして、縁起がいいものや新年らしいものを探していきたいと思う。
 


取材は2018年内なので、街中に新年の雰囲気はない。大丈夫か!?

 
日ノ出町というおめでたい名前の由来については以前調査をおこなったことがある。中区HPでもその理由が語られており、平たく言えば「佳名を採った」、つまり昭和初期に町名や地番を整理した際、おめでたい名前をつけたということだ。
 


今回は京急線日ノ出町駅前から出発

 
縁起のいい名前はまさに「縁起がいいから」採用されたもの。さらにこの周辺でおめでたいものを探せば、新年一発目にふさわしい記事ができるはず!

さっそく縁起物探しをスタートする。



日ノ出町の湧水はどこから来ている?

 

長者橋西側から、川沿いに歩いてみる

 
ご存知の通り、大岡川沿いの日ノ出町~黄金町は、かつては違法飲食店の「ちょんのま」が軒を連ねていたエリアだったが、その後の浄化作戦で一掃。現在はアート発信の拠点やコンテナハウスを使ったホステルなどができ、健全な活気を取り戻そうとしている。
 


昔ながらの建物も軒を連ねる日ノ出町

 
そんな日ノ出町の一角、黄金橋近くにこんこんと水が湧き出ていた。
 


その名も「日ノ出湧水」

 
この湧き水は、野毛山が水源と見られており、古くから活用されているがその起源は明らかではない。かつては横浜港の船舶のための飲用として提供していたそうだが、周辺環境の変化もあって、今は飲むことができない。
 


途絶えることなく湧き出る水。災害時には飲用以外の生活用水として活用される
 

水を使って車を洗う人もいるようだ

 
全国各地には、修行中の高僧が湧かせたという伝承を持ち、「独鈷水(とっこすい)」と呼ばれる霊験あらたかな湧き水も多く存在している。日ノ出町の湧水も多くの人々の助けになってきた「縁起がいいもの」に違いない!(と強く思い込む)。
そこで、野毛山が水源らしいこの水の流れを辿っていくことにした。
 


湧き水から西、日ノ出町2丁目の方に向かう

 


由緒正しき神社を参拝

県道218号線を渡ると、その先は野毛山のふもとで、すっかり住宅地といった雰囲気になる。そんな建物と建物の間に、忽然と神社が鎮座していた。

日ノ出町地域の氏神様である「子神社(ねのじんじゃ)」だ。
 


鳥居の奥にお社が見える
 

 
この「子神社」は、創建が西暦600年ごろと伝えられるとんでもなく由緒ある神社。詳細な歴史は失われてしまったようだが、推古天皇の時代からこの地域の鎮守として敬われてきたそうだ。
 


小さな社だが、丁寧に祀られているのがわかる。周辺はとても静か

 
「子神社」の名称の由来は、ご祭神が大国主命であること。そのお使いであるネズミ(豊作の象徴)や、干支の甲子(きのえね)の日に祭事を行っていたことなどから、子の神様と呼ばれるようになったという。
 


周囲から切り離された神域だ

 
子神社では氏神様のほかに、天照大御神の神宮大麻(お札)や台所を守護する竈大麻の授与が受けられるそうで、宮司は伊勢山皇大神宮の池田宮司が務めている。
2020年の子年には、初詣でにぎわうことになるかも?

神社を後にして、再び野毛山を目指して坂道を登り始める。



「日ノ出湧水」の中継地点!?

子神社の裏手に当たる坂道を、えっちらおっちら上っていくと、道端に何かの遺構が置いてあった。
さすが横浜、あちこちに歴史の面影が残されている。
 


このレンガの塊はなんだろう?
 

置いてあるのは横浜市立東小学校の正門付近だ

 
案内板によれば、東小学校で2015(平成27)年に下水管工事のために校庭を掘っていると、地下からレンガ造りの構造物が現れたという。中に入ると金属の管やパイプが設置されたトンネルがあり、壁からは水が染み出していた。

明治時代の水道関連施設と思われるそうだが、詳しいことは不明。だが、調査中に鉄製管の穴をふさいだところ、なんと先ほど見た「日ノ出湧水」の水が止まった! 湧き水は、この小学校の地下を通っていたのだ。
 


確かに、日ノ出湧水の案内板にも同じ内容の記述が!(設置は2009年)
 

地下の施設は湧き水にも関係するものだったのだろうか?

 
思わぬつながりを目撃してしまったが、きちんと地下水の道筋を辿って野毛山に向かうことができているようだ。

えげつない角度の坂をさらに上っていくと、坂の終わり付近に大きな鉄塔が見えてくる。これは「ラジオ関東開局の地」。ラジオ関東は、現在の「アール・エフ・ラジオ日本」の前身だ。
 


電波塔は非常用で、普段は動いていないそう
 

ひっそりと「ラジオ関東開局の地」のプレートがある

 
本社はすでに長者町に移動しており、番組制作なども東京で行っている。それでもここに開局の地を残すのは、そのルーツに思い入れがあるということだろう。
 


そんな鉄塔を通り過ぎると・・・
 

今度は更地になったエリアが広がる

 
野毛山公園の東側、広範囲が更地になっていた。何があったんだっけ・・・と周囲を回ってみる。
 


大きな切り株。歴史ある建物が取り壊されたようだ
 

「ホテル老松」も隣接

 
地図を見てみると、この場所にあったのは国家公務員向けの寮だった「公務員老松町宿舎」。宿舎としての機能はだいぶ前に廃止されており、ここには建物が残っていたのみだった。

土地は今も国有地のままだが、民間に貸し出されて特別養護老人ホームが建設される予定。これから工事がはじまるところだが、緑豊かな野毛山の眺望を望む施設は、なかなかいい雰囲気になるかもしれない。
 


完成は2020年の予定だ
 

さて、もちろん野毛山にたどり着いたからといってゴールではない。あくまでも目的は縁起のいいものを探すこと。

そして、幸いにすぐ近くに野毛山動物園がある。
ここで今年の干支、「イノシシ」を見つければ、最高の終着点と言えるだろう!



野毛山動物園にイノシシはいない
 


ちょうど(ちょうど?)イノシシだけがいない・・・(公式HPより)
 

そう、とても残念なことに、野毛山動物園にはイノシシがいないのだった。計画はもろくも崩れ去った。
 


初夢で嬉しいタカ(オオタカ)や
 

迫力満点のコンドルはいた
 

イノシシがいないけれど、一富士二鷹三茄子ということでナスでも探そうかな・・・と思っていたら、野毛山動物園の入り口に、イノシシがいた!
 


やったー!
 

しかもとってもおめでたい!
 

新年を前に用意されたこちらの看板は、前に立って家族写真を撮ればそのまま年賀状に使えてしまうとっても親切な仕様だった。

なにはともあれ、日ノ出町から縁起ものを探して無事に新年のお祝いにたどり着くことができた。
こんな調子ですが、今年もはまれぽにお付き合いいただければ幸いです。
 


本年もどうぞよろしくお願いいたします
 


ー終わりー

 

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  • 明けましておめでとう御座います、ラジオ関東 = 今のラジオ日本 なんですが、どうしてラジオ神奈川とかラジオ横浜とかにせず、関東とか日本とか大きく出たんでしょうか?


    気になるので調査していただけないでしょうか?

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