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小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」まもなくオープン!歴代ロマンスカーの雄姿にまた会える!

小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」まもなくオープン!歴代ロマンスカーの雄姿にまた会える!

ココがキニナル!

小田急海老名駅に隣接する小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」が4月19日開業と発表!報道関係者向けにお披露目が行われるので、一足先に歴代ロマンスカーの雄姿をお届けしたい!(ライター・若林のキニナル)

はまれぽ調査結果!

1階の歴代ロマンスカー、2階の小田急線巨大ジオラマともに大迫力!小田急をもっと楽しみたい人にはビューテラスやシミュレーターもおすすめ。当面の間はコロナ対策のため事前予約制となる。

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ライター:若林健矢


昨年は京急電鉄の京急ミュージアムがオープンしたのが記憶に新しい。コンパクトなスペースにも関わらず、鉄道模型ジオラマ、運転シミュレーター、かつての名車「230形」の静態保存など、面白さがギュッと凝縮した施設だった。

それから1年経ち、次は小田急電鉄の番!海老名駅に隣接して建設されていた「ロマンスカーミュージアム」が4月19日に開業すると、小田急電鉄より発表された。「“子ども”も“大人”も楽しめる鉄道ミュージアム」をコンセプトに、歴代「ロマンスカー」の静態保存やジオラマなど、いろんな展示が待っている!

開業に先立って、3月26日に報道関係者向けに竣工お披露目会が行われ、筆者もはまれぽライターとして取材させてもらった。ミュージアム来訪前の予習のつもりで楽しんでほしい。



海老名駅ペデストリアンデッキに直結、地上2階建てのミュージアムが誕生




ロマンスカーミュージアムは小田急線の海老名駅に隣接しており、同駅ペデストリアンデッキに直結、相鉄線とJR相模線の海老名駅からもペデストリアンデッキをつたって入館できる。2階建ての施設になっており、館内に多数の展示とショップ・カフェも揃っている。事業としては小田急電鉄が事業主だが、企画・基本設計・デザイン監修・運営はグループ会社のUDS株式会社が担当。入り口前には木のロマンスカーオブジェが顔を出しており、入館前からワクワクしてくる。


横から見ても大きな施設



ミュージアム入口には木のロマンスカーオブジェ!


お披露目会当日は館内1階の「ロマンスカーギャラリー」にて、小田急電鉄CSR・広報部の山口淳(やまぐち・あつし)部長(※取材時点)より挨拶が行われた。山口部長からはミュージアムのコンテンツについての紹介と、本施設が地域住民とのコミュニケーション施設を目指すことや、イベント・企画展などの展望についても話があった。

山口部長は「新型コロナウイルス感染症についても終息が見えない状況ではありますが、感染防止対策をしっかり行いながら、皆様をお迎えさせていただきます」と語った。


令和の時代に歴代ロマンスカーが夢の共演



「新しい町のシンボルとして、にぎわい創出にも寄与できれば」と山口部長


続いて、ロマンスカーミュージアム初代館長・高橋孝夫(たかはし・たかお)館長からの挨拶。高橋館長は1982(昭和57)年に小田急電鉄に入社し、1985(昭和60)年より運転士に。その上で、1988(昭和63)年からはロマンスカーの乗務も担当し、ミュージアムに展示される5種類のロマンスカーすべてを運転した経験がある。

運転士時代については「多くのお客様に安心してご乗車いただけるよう、日々安全運行に努め、当たり前の日常、そして笑顔・感動をお届けしたい気持ちでハンドルを握ってきました」と高橋館長。開業後に関しては「ロマンスカーを通じて、さらなるお客様の笑顔・感動、そして関わる人や地域の皆様と連携して、楽しい未来を作っていきたい」と話した。


「多くの皆様に足を運んでいただければ」と高橋館長



開業当時の車両による、歴史を感じるお出迎え




それではミュージアムの中をじっくり見学していこう。エントランスは2階にあり、小田急線海老名駅西のペデストリアンデッキに直結する。中に入ったら、右側にあるチケット券売機でチケットを購入し、スタッフに確認してもらう。左側にある木のロマンスカーオブジェはインフォメーションカウンターになっているので、困ったことがあったらこちらへ。


海老名駅西口ペデストリアンデッキに直結するため、エントランスは2階



入ってすぐ右にチケット券売機がある



左側の木のロマンスカーオブジェはインフォメーションカウンター


順路としては、まずエスカレーターで1階に下りることになる。下りて最初の展示は「ヒストリーシアター」で、小田急電鉄の前身、小田原急行鉄道開業当時に活躍した「モハ1」がお出迎えしてくれる。

この車両は1927(昭和2)年に登場し、1960(昭和35)年まで活躍した。ちょうど大正時代から昭和時代に移り変わるときに製造された車両のため、多くの部品は大正時代に製造されている。車体は今の電車に比べると小さく、車内は木材を多く使用した内装となっているところに注目だ。車内には入れないが、外からでも十分に歴史を感じられる。


これが小田急線開業当時の車両「モハ1」。茶色の車体が当時らしい



車内は木材の内装に青いロングシート



新宿~稲田登戸(現在の向ヶ丘遊園)間の行き先表示だが、右から読む文字に時代を感じる


モハ1の横では、小田急のはじまりと歴史、特急ロマンスカーの誕生と進化の軌跡をたどるショートムービー「ロマンスカーは走る」が投影される。小田急電鉄の3つの行動指針「真摯・進取・融和」を、タップダンスとジャズを取り入れた軽快な音楽で演出しつつロマンスカーの映像が流れるので、音に聞き入るつもりでじっくり堪能できると思う。


軽快なBGMに聞き入りながら、ロマンスカーの系譜をショートムービーで




小田急線を駆け抜けた5種類のロマンスカーにまた会える!




「ヒストリーシアター」から順路を進んだら、次がいよいよ「ロマンスカーギャラリー」だ。検車庫をイメージした展示ゾーンに、5種類のロマンスカーが展示されている。ギャラリーに入るとさっそく3種類のロマンスカーがお目見え!


小田急歴代の名車たちが、ここ海老名に集結!



反対側の先頭車両はちょっと顔が違う


ギャラリーに入って一番左のロマンスカーは「SE(3000形)」だ。「SE」とは「Super Express」の略。1957(昭和32)年に、バーミリオンオレンジの外観と連接台車の8両編成で登場し、小田急ロマンスカーの人気を根強いものにした。同年に行われた高速試験では当時の狭軌鉄道世界最高速度の時速145kmを記録した実績もある。後の東海道新幹線の開発の参考にもなっており、この電車が残した功績は大きい。


小田急ではじめてスーパーエクスプレスの名がついた「SE(3000形)」


SE(3000形)では、少しだけ車内を楽しむことができる。重心を低くするため、客室内にはスロープが設けられているのも特徴的だ。それゆえ車体の高さは低く、合わせてドアの高さも低い。車内に入るときはくれぐれも頭をぶつけないように気を付けよう。


現代の電車にはない形のドア。手動で開閉する扉に歴史を感じる



SEは低重心で作られたため、画像手前のようにスロープがついている


ちなみに反対側の先頭車両は更新後の仕様となっている。1968(昭和43)年にJR御殿場線が電化して以降、御殿場線に乗り入れる特急「あさぎり」としてSEが使用された。

更新後のSEは5両編成に短縮されており、「SSE(Short Super Express)」とも呼ばれた。1992(平成4)年にさよなら運転を行って引退したが、片方の先頭車は海老名車両基地でデビュー時の姿に復元され、年1回の「小田急ファミリー鉄道展」で一般公開されていた。


御殿場線の電化後は特急「あさぎり」として活躍し、御殿場駅まで乗り入れた


中央のロマンスカーは2代目の「NSE(3100形)」だ。「New Super Express」の略でNSEとなる。1963(昭和38)年に登場したNSEでは、小田急ロマンスカーで初の展望席が設けられ、前面展望を楽しむことができるようになった。

これが大ヒットとなり、今のロマンスカーに至るまで受け継がれている。乗り心地の良くなる空気ばね台車を採用し、快適な乗り心地を提供しつつ、1999(平成11)年まで箱根・江の島観光や通勤の足として走り続けた。


小田急初の展望席と2階運転室の「NSE(3100形)」



反対側の先頭車は特急名の表示が長方形になっている


NSE(3100形)も、少しだけ車内を楽しむことができる。SE(3000形)と同じく赤いモケットのシートが並ぶが、最大の違いは運転席が2階に移ったところ。運転士が運転席へ上がるためのはしごも立ち入り可能スペースから見ることができるので、ぜひ注目してほしい。


客室はSEとあまり変わらないが、2階運転室へのはしごが架けられているのが最大の違い


ギャラリーに入ってすぐ、向かって右側のロマンスカーは、最近まで活躍していた「LSE(7000形)」。「Luxury Super Express」の略だ。1980(昭和55)年に登場したLSEは、NSE(3100形)で大好評だった展望席を継承しつつ、さらにヘッドライトと特急名の表示を埋め込む形にしたことで先頭の凹凸を減らし、直線的でスピード感のあるフォルムになった。

歴代ロマンスカーとしては古い方だが、2018(平成30)年まで現役で走り続けていたので見たことのある人も多いはず。惜しまれつつ現役を退いたが、あの雄姿にここでまた会える!ただしLSEの車内には入れないので、外側から見て楽しんでほしい。


「LSE(7000形)」(画像右)。館長が最もお気に入りの車両とのこと


次のロマンスカーは、SE(3000形)とNSE(3100形)の間の通路を渡り終えてすぐ左側に見える「HiSE(10000形)High Super Express」だ。1987(昭和62)年に登場した同車は、他のロマンスカーよりも車内の床を高くしたことで、全ての席で今まで以上に景色を楽しめるようになった。もちろん先頭車両の展望席も健在。

外観もそれまでとは異なりワインレッドを基調としており、新たな時代を走るロマンスカーとして好評を博した。2012(平成24)年まで活躍し、引退を迎えた。


ワインレッドカラーとスタイリッシュな前面が印象的な「HiSE(10000形)」


HiSEの連結面側を見てみると、台車が半分はみ出ているのがわかる。本来はこの後ろにも車両が連結されており、その2両の連結面を台車が支えているのだ。これが連接台車の最たる特徴で、ロマンスカーは長い間、連接台車を採用して開発されてきた。

電車が線路同士の継ぎ目を通過する時の音にも違いが出ており、普通の電車では「タタンタタン、タタンタタン」と音を刻むところ、連接台車の電車では「タタン、タタン、タタン・・・」という刻み方になる。

現在連接台車を使用したロマンスカーで現役のものは、白い10両編成の「VSE(50000形)Vault Super Express」のみとなっているので、この機会に普段見られない連接台車をじっくり観察してみてはいかが?


人気のVSEにも採用された連接台車の構造もまるわかり!


HiSE(10000形)では、車内の客席と展望席を満喫できる。ドア付近と展望席を除き、客室内は高く作られているので、他の特急列車よりもやや高い目線で景色を楽しむことができた。ちなみにHiSEは一部が長野電鉄に譲渡されており、特急「ゆけむり」として現在も活躍中だ。


展望席には赤と青のモケットが交互に並び、見た目も楽しい



分かりにくいかもしれないが客室内はちょっと床が高い


最後のロマンスカーはHiSEの隣にいる、水色とピンクのラインが特徴的な「RSE(20000形)Resort Super Express」だ。1991(平成3)年にデビューしたこの車両も、HiSE(10000形)と同じくハイデッカー構造の客室を有しているが、最大の特徴は、7両編成のうちの中間2両が2階建て車両なところだ。2階には1列と2列でゆったり座れる座席、1階には個室が設けられ、優雅に旅を楽しむこともできた。


JR御殿場線に乗り入れ、静岡県の沼津駅まで走った「RSE(20000形)」



HiSEと同じく、この車両もハイデッカー構造の客室だった


JR御殿場線に乗り入れる特急「あさぎり」を中心に、2012(平成24)年まで活躍して引退を迎えた。ちなみに特急「あさぎり」の名称は現在、特急「ふじさん」に変わっている。またRSEの一部は富士急行に譲渡され、富士山イメージのキャラクターが多数描かれた「フジサン特急」として元気に走っている。


7両編成のうち中間2両はダブルデッカー(2階建て)




2階は3列のゆったりした座席で1階は個室。この電車から富士山を眺めてみたかった


余談だが、RSEは展示されている5種類のロマンスカーで唯一、筆者が乗ることができた電車でもある。当時高校生だった筆者が趣味で御殿場線を訪れたとき、帰り道に御殿場駅から本厚木駅までRSEに乗った。

乗車中は夕方だったため車窓がほぼ見えず、電車の中で学校の宿題をやっていたけど(笑)、貴重な体験だったことは間違いない。2011(平成23)年の冬、同車の引退まで半年を切ったときのことだった。

思い出話に花を咲かせてないでそろそろ次へ進まねば。RSE(20000形)の展示されているスペースからすぐ横の部屋は「ロマンスカーアカデミアⅠ」という展示室。小田急の歴史が壁一面に紹介されている他、立体交差のため、地下トンネルを掘る際に使われるシールドマシンと、計画から約50年間かけて行われた複々線化事業にまつわる縮尺模型も展示されている。館内を見て回っている中でもっとじっくり勉強してみたくなったら、ここに戻って来ても良さそうだ。


室内に入って左側に書籍と、学習スペースが用意されている



ところどころ手描きのイラストもあり、スタッフの愛を感じた



シールドマシンなど、複々線化事業にまつわる模型もある。小田急の勉強にもってこい




2階に移動、HOゲージの巨大ジオラマがすごい!





1階だけでも非常に見どころ満載だったが、このてんこ盛りなコンテンツがまだ2階にもあるのだ。1階のRSE(20000形)展示スペースの近くにある階段・エスカレーター・エレベーターで2階に上がろう。ロマンスカーミュージアムの2階で最初の展示ゾーンは「ジオラマパーク」。Nゲージ(縮尺150分の1)より大きいHOゲージ鉄道模型(縮尺80分の1)を使用した、約190平方メートルの超巨大ジオラマが待っている!


始発の新宿駅周辺。百貨店やホテルなど、小田急グループの施設が再現されている



片瀬江ノ島駅から江の島へ続く情景!



箱根湯本駅。ここから先は箱根登山鉄道の電車が山登り



箱根湯本駅から先の情景はNゲージ鉄道模型で再現されていた


新宿駅周辺の都会の情景から沿線の住宅地へと移り変わり、江の島の海や箱根の山へと変化。その中を10種類のロマンスカーと5種類の通勤電車が行き交う情景は、まさに鉄道模型だからこそできる、世代を超えた車両同士の夢の共演。

ジオラマの背後にはスクリーンがあり、通常時は「小田急沿線の1日」として、朝・昼・夕・夜と移り変わる空の映像が約36分間流れる。スクリーンの空が暗くなるにつれてジオラマの中も夜景に変わっていくぞ。


登戸付近、多摩川橋りょうを行くRSE(20000形)



夕刻の鉄橋を渡るGSE(70000形)



ワンちゃんに振り回される飼い主など動くギミックもあり、見ていて本当に楽しい


「小田急沿線の1日」の合間には「時間と距離のロマンス」というジオラマショーが約9分間上演される。このジオラマのために制作されたオリジナルソングをBGMに、ジオラマへのプロジェクションマッピングとスクリーンの映像、ジオラマの建物の光の演出、そして鉄道模型の小田急車両たちが織り成す演出は、ぜひとも現地で見てほしい!


ジオラマの街にも光が灯される光景は息を飲む美しさ


なお、ジオラマ中の電車のうち、GSE(70000形)と江ノ電(500形)は運転体験することができる。本物の運転台を使用したコントローラーで、左手のマスコンハンドルを動かして、模型の中で運転士気分を体感してみよう。ジオラマ運転体験は1回100円(税込)で、3分間の体験時間となる。

また、ジオラマは近くに寄って各部を見ていくのももちろん楽しいが、全景を俯瞰で見たい場合は、階段状のデッキスペース「ジオラマビューテラス」からのんびり観察すると良いだろう。


ジオラマの中の車両を運転することもできる。その一つが江ノ電(500形)



ハンドルを握って、模型の中で運転士気分を体験してみよう!




親子で遊びに来たら「キッズロマンスカーパーク」もチェック!





ジオラマの芦ノ湖の部分からは2つの行き先に分かれる。まっすぐ順路を進むと、次に見えてくるのは子ども向けの展示ゾーン「キッズロマンスカーパーク」だ。GSE(70000形)を模した木の車両の中では、本物を小さくしたような展望席や運転室で遊べる。

ロマンスカーの車内販売で実際に提供されていたお弁当箱を使って、「はしるきっさしつのおべんとう」を体験することもできるぞ。小さな子を連れてきた場合は、木のGSEの2両目「あかちゃんゆうせんせき」の利用もぜひ。


新型ロマンスカーでおなじみGSEがキッズコーナーの目印!



「走る喫茶室」の雰囲気を子どもたちも疑似体験できる




小さな子を連れている家族向けに「あかちゃんゆうせんせき」も設置


続いてMSE(60000形)を模した木の車両も見てみよう。木のMSEはアスレチックの入口になっており、いろんな遊具が用意されている。体を動かすのが好きな子どもにとって、ロマンスカーのアスレチックはきっと楽しい場所になるかもしれない。親子で来る場合はぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。


青いロマンスカーの上に小さなアスレチックが広がる!



好きな遊具で思いっきり遊んでみよう(3歳以上から小学生までが対象)


木のMSEの6号車は「こうさくしつ」となっていて、ここではペーパークラフトの「ロマンスカー」や「おうち」を制作体験することができる。ここでペーパークラフトを作った後は、「こうさくしつ」前にあるキッズジオラマで遊んでみよう。

白いレールの上に作ったロマンスカーを置いてみると、面白いことが起こる。キッズジオラマの中にも遊び心が散りばめられているので、親子で一緒に楽しめること間違いなしだ。


こうさくしつの中で、ペーパークラフトを制作体験



作ったキッズクラフトは、ジオラマの白いレールに乗せてみよう



この電車がどうなっているのか、ぜひミュージアムで見てほしい


「キッズロマンスカーパーク」では「あかちゃんゆうせんせき」を除き、3歳以上から小学生までが対象年齢となる。また、木のロマンスカーに入る時は必ず靴を脱ぎ、飲食禁止を守って遊ぶこと。ペーパークラフト体験は1回につき500円(税込)の参加費がかかる。当日受付で参加できるが、詳しくは公式ホームページもチェック。



本物のロマンスカーの運転台を活かしたシミュレーションに大興奮!





もう片方のコーナーは「ロマンスカーアカデミアⅡ」となる。ここには2つの展示室があり、最初の展示室で体験できるのは、小田急ならではのインタラクティブアート。入って左の大きなスクリーンに、手前から奥に流れるようにポップな映像が映し出されている。

そのままでは何の変化も無いので、思い切ってスクリーンに近寄って、手をかざし、動かしてみよう。するとスクリーンの中の町に線路が敷かれ、ロマンスカーが走り始めるのだ!


スクリーンの中の町並みに、文字通り自分の手で小田急線を描き出せる


2つ目の展示室では、LSE(7000形)の運転台を活用したシミュレーターが体験できる。同車が営業運転していた時に2階運転室から撮影された映像と本物の運転台で、気分はまるでロマンスカーの運転士!


LSE(7000形)の運転台を使用した本格的なロマンスカー運転を体験



待合用の座席にはSE(3000形)のものが使われている


今回は特別に、現役のロマンスカーの運転士さんに秦野~本厚木間の運転を実演してもらった。運転士さんが「出発進行!」と喚呼し、マスコンハンドルを入れたら秦野駅を発車!左右を緑に囲まれた沿線を颯爽と駆けていく。

途中で青いロマンスカー「MSE(60000形)Multi Super Express」とすれ違ったり、トンネルに入ったりもするが、映像だけでなく音もリアル!運転台に座っていても、横の座席で座って見ていても、臨場感あふれる体験になる。


ちょっと狭そうだが、実際もこんな感じ。現役の運転士さんの喚呼もまた迫力があった



青いロマンスカー、MSE(60000形)とのすれ違いも大迫力!


ロマンスカーのシミュレーターは1回500円(税込)の参加費がかかる。当日抽選制となり、当選した人のみ体験可能。今回取材した秦野駅から本厚木駅までの他に、本厚木駅から町田駅まで、成城学園前駅から新宿駅までの計3コースと、入門・初級・上級の難易度が用意されている。体験できるかは運次第だが、臨場感あふれる本格シミュレーターも、ぜひ現地で体感してほしい。



ショップとカフェもロマンスカーづくし!カフェは誰でも利用可能





キッズロマンスカーパークの隣はミュージアムショップ「TRAINS」、奥はミュージアムカフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」だ。まずはミュージアムショップから。バーミリオンオレンジの内装をしたショップでは、小田急電鉄グッズを多数販売。しかもここでしか買えない開業記念商品やミュージアム限定品も販売される。


オレンジの内装が特徴のミュージアムショップ



開業記念商品やミュージアム限定商品もある。お土産に一ついかが?


続いてカフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」を紹介。エントランスの左隣に位置しており、ここだけはミュージアム利用者でない人も利用可能。店内にはカウンター席とソファ席が用意され、小腹がすいた時にさっと立ち寄ることも、ゆったりくつろいで食事をとることもできる。

ソファ席の一部は窓際に配置されているので、ご飯を食べながら海老名駅を行き交う電車をうっとり眺める、粋なひとときも楽しめるだろう。


誰でも気軽にお食事できるカフェ



ゆったり座れるソファ席。窓際ならトレインビューも楽しめる


かつてのロマンスカーの車内販売「走る喫茶室」当時の「クールケーキと日東紅茶のセット」など、ロマンスカーの車内で味わえたメニューが海老名によみがえる!ミュージアム開業後はカフェメニューとして再び楽しめるようになるので、こちらにも注目だ。


クールケーキと日東紅茶のセット(税込700円)



歴代ロマンスカーが描かれた「飲める車両図鑑(税込700円)」。コーヒー・ココア・ミルクの3種



GSEの箱に入った「GSEセット(税込1,350円)」


ミュージアムカフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」は全60席で、営業時間は10時から20時まで、不定休。ちなみにテイクアウト可能なメニューであれば、館内に持ち込んで飲食することもできる。ただし館内でも飲食禁止場所があるので、それは守っていただきたい。



屋上で楽しめる鉄道ウォッチング





最後に屋上「ステーションビューテラス」だ。ミュージアムショップ前の階段かエレベーターで屋上へ上がると、眼下に見えるは小田急線の海老名駅。ミュージアムからは、新宿方面に向かう3番・4番ホームがよく見えるぞ。


テラスに出れば海老名駅はすぐ下!



喫煙コーナーも用意されている


筆者が見学した時は、ちょうど4番ホームに電車が停まっていた。いきものがかりの『SAKURA』の接近メロディーはステーションビューテラスにいても聞こえてくる。すると間もなく、テラスから駅を見て右側の本厚木方面からVSE(50000形)が入線!2面4線の構造を活かして通勤電車がロマンスカーを待ち合わせるシーンを俯瞰で楽しむことができた。


通勤電車が待避しているホームにVSE(50000形)が入線!


ビューテラス内にはロマンスカー限定の時刻表が設置されており、ロマンスカーが海老名駅に停車・通過、もしくは出庫する時刻と、その車両が掲載されている。それを見ればあの激アツなシーンを狙って見に来ることもできる。通勤電車の時刻は書かれていないので、そちらが好きな場合はスマートフォンで時刻を調べておこう。


どのロマンスカーが何時に来るか一目でわかる。狙った時間に来るのもオススメ




当面は事前予約制、公式サイトから予約を!




あまりにも見どころ満載で記事がとんでもない長さになってしまっているが、事前予約の大事な話があるのでもう少しだけおつき合いいただきたい。

ロマンスカーミュージアムの開館時間は10時から18時までで、最終入館は17時30分。第2・第4火曜日が休館日となっている。入館料は、大人(中学生以上)900円(税込)、子ども(小学生)400円(税込)、幼児(3歳以上から小学校入学まで)100円(税込)、3歳未満は無料となる。

新型コロナウイルス感染症の対策として、当面の間は事前予約制となる。ロマンスカーミュージアム公式サイトにアクセスし、10時から15分ごとに予約を受け付ける。受付は4月1日12時からということで、予約受付はすでに始まっており、予約は1ヶ月先の日時まで指定可能。必ず公式サイトから予約をして出かけよう。

ちなみに4月は、開業日の19日と土休日が完売し、5月は1日~5日がおおむね完売している。それ以外の日なら、各日によって状況が異なるが予約可能だ。



取材を終えて




歴代ロマンスカーたちの並びは激アツ!筆者は、高校時代にただ一度だけ乗ることのできたRSE(20000形)との再会に喜びを隠せなかった。初代SE(3000形)や、NSE(3100形)など、大人世代の人が若かりし頃に見たであろうロマンスカーも揃い踏み。大人が見れば懐かしいし、子どもが見ればかえって新鮮な気分で楽しめるのではないかと実感した。

また、鉄道模型ファンにはジオラマも非常にオススメだ。街も海も山も凝縮させ、かつ細部に遊び心もしのばせた緻密な作り込みは、ジオラマを作りたいときの参考になる。あまりにも内容が濃くていつも以上に膨大なレポートになってしまったが、それだけコンテンツ一つ一つが面白い。


夕方の箱根湯本駅とRSE(20000形)。鉄道づくしの1日をロマンスカーミュージアムで!


小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」は4月19日開業予定!当面の間は事前予約が必要なので必ず公式ホームページもチェックしておこう。そしてミュージアムももちろん楽しみだが、立地する海老名駅周辺は小田急線の他にも相鉄線にJR相模線と、見られる電車も数多いので、ミュージアムを訪れる日は鉄道づくしの一日になるだろう。



―終わり―


小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」

開館時間/10:00~18:00(最終入館は17:30) ※季節によって変動する場合あり
入館料/大人(中学生以上) 900円(税込)、子ども(小学生) 400円(税込)、幼児(3歳以上) 100円(税込)
※3歳未満は無料
休館日/第2・第4火曜日
電話番号/046-233-0909(開館日の 10:00~18:00のみ受付)
予約/公式ホームページより1ヶ月先まで受付


館内有料コンテンツ

ジオラマパーク ジオラマ運転体験(GSE(70000形)、江ノ電(500形))/1回3分 100円(税込)
キッズロマンスカーパーク ペーパークラフト体験/1回500円(税込) 当日受付
ロマンスカーアカデミアⅡ ロマンスカーシミュレーター“LSE(7000形)”/1回500円(税込) 当日抽選制

※展示・コンテンツ内容は変更となる可能性があります

ミュージアムカフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」

席数/60席
営業時間/10:00~20:00
定休日/不定休

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  • クールケーキセット、懐かしい!ロマンスカーは乗車した思い出だけでなく、駅を通過する時にメロディーを流していたのが印象的。ホームからよく聞きました。

  • ロマンスカーには様々な思い出が残っています。小学生時代、家族で年2回は箱根に行きましたが、夏はクルマ・冬はロマンスカーと決まっていました。又、東京中野の今は亡き祖母を当時住んでいた、町田の自宅へ一緒に連れて行った時、私と母親はロマンスカーに乗車し、祖母は「お金がもったいない」と言って、ひとり急行に乗ってしまいましたが、母親は思い返して、小田原・江ノ島行きの急行から祖母を連れ出して、ロマンスカーのホームへ連れてきました。私は新宿駅のロマンスカー乗車口で祖母と母親が来るのを今か今かと待っていましたが、乗車口の車掌さんも1分近く遅延するのを承知で、祖母と母が来るのを待っていてくれていたのです。私は車掌さんへとても感謝したのを覚えていますし、今でも小田急新宿駅のホームを見ると、母と祖母が手を繋いで小走りに走って列車に乗り込んでいく姿が蘇ってきます。そんな淡い想い出があります。

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