ラッパーのサイプレス上野がプロデュースするバー「WHAT’S GOOD」ってどんな店?
ココがキニナル!
サイプレス上野さんがプロデュースしているバー「what's good」が戸塚にあります。店は建物の2階にあり、中の雰囲気が分からず、1人で入るのも・・・ ぜひ突撃レポを! (ねこみくさん)
はまれぽ調査結果!
ポップなカフェ風、キュートな素敵空間! 音楽に詳しくなくても大丈夫。また運が良ければ、サイプレス上野さんに会えることも
ライター:黒澤 陽二郎
行きたい奴はプチャヘンザ!
昨今、ヒップホップブームが復活してきているといわれている。
その火付け役となったフリースタイルラップバトルのテレビ番組にも出演し、注目を集めるラッパー・サイプレス上野さんがプロデュースしているというバーが、戸塚にあるという。
2011年に「サイプレス上野とロベルト吉野」のインタビューをしました
テレビで観てるあの人に会えるかもという浮ついた気持ちを抑えつつ、そのお店に突入します。
「MUSIC&BAR WHAT’S GOOD(ワッツグッド・通称ワツグー)」は、JR戸塚駅西口を出て徒歩5分ほどの場所、住宅と商店街に挟まれているような建物にある。
明るい黄色の建物の2階にありますよ
外観だけを見ると、ポップな佇まいでそんなに入りづらいようには感じないが、確かに2階まで上がないと中の様子はよく見えない。ドキワクしながら階段を上がる。
到着。ガラス窓なので中が覗けて入りづらさはないように感じる
中を覗くと凛々しい男性の姿を発見。
「適当に座ってください〜」とフランクに対応してくれたのは「MUSIC&BAR WHAT’S GOOD」の店長、渡辺直樹(わたなべ・なおき)さん。
明るくてノリが良いお兄さんといった感じ
いきなりはまれぽステッカーを貼ってくれるあたたかさよ
早速お店について話しを伺おうとすると「うえちょ(上野さん)と一緒に話したほうがおもしろいっすよね? もうすぐ来ると思うので、お茶でも飲んで待っていてください」と言ってくれる。
話が早すぎて助かります。
店内は明るい色合いで統一されている
MUSIC&BARたらしめるターンテーブル
サイプレス上野さん関連のCDの販売も
もちろん飲食店らしさもあります
内装の基礎は大工さんにお願いしたそうだが、床の張替えや、壁の塗装、棚、黒板、DJブースの設置などは、友達を集めて手作りしたそうだ。
Barというよりカフェ風のあたたかい雰囲気
上野さんプロデュースということで、かなりディープな雰囲気を想像していたが、人を選ばず入りやすそうな雰囲気。
ただ、やはり上野さんプロデュースのお店だ。貼られているポスターはヒップホップレジェンドのものだったり、音楽イベントのものだったり、音楽好きには「おっ」とキニナるものもある。
お久しぶりですよっしゃっしゃっす
店内を物色していると、ふいにガラガラッとドアが開く。ついに来てくれました。
なぜか野茂Tシャツで「よっしゃっしゃっす!」と上野さん登場
手に持っていたバックはディスクユニオンのレコ屋袋!
挨拶を交わし、席に着くと「おれビールね」と早速一杯。乾杯を済ませ、9月にメジャーデビューを控える上野さんに、お店の成り立ちについて伺う。
上野さんと渡辺さんは、幼稚園からの幼馴染でずっと仲良し。ドリームハイツやドリームランドで仲間達と青春時代を過ごし、「ドリームラップス」というラップグループで活動も行なっていた。
NOドリームハイツ NOミュージック
大人になってからも仲間たちの絆は強く、2週に1回のペースでフットサルを楽しむほどだったそう。お店が誕生するきっかけは、この何気ない日常にあったそうだ。
「フットサルやって、朝まで飲んでって中で店の話が出てきたんです」
「ワツグーのオーナーで、よしちゃんって仲間がいるんですけど、集まる度にバーやりてえって話をしていて、いつしかみんなの夢になってたんですよ」
「でもよしちゃんって背中押さないと動き出せないタイプの人間だから、おれがいくらでも手伝うから、そんなにやりたいならやれよってハッパかけ続けて。それでやっと動き出したんですよ」と上野さん。
そして渡辺さんに声がかかる
もともと料理が得意だったという渡辺さんは、「フラフラしていた」そうで、店長に指名されると二つ返事でOKと答えたそうだ。
それからトントン拍子に話が進み、半年間の準備期間を経て、2016(平成28)年7月1日にワツグーをオープンさせた。
背中を押す上野さん、お店を本当に作っちゃうよしちゃん、やろうぜと店長になっちゃう渡辺さん。ほかの仲間たちとの強い友情もあってお店が誕生したようだ。
お店のTシャツ(3000円)も作る力の入れようです
戸塚駅付近はドリームハイツで育った上野さんたちにとっては、近くてちょっと遠い場所。街に出て「やってやるか!」という意気込みで出店したんだとか。
上野さんはまだこの店が「自分の家」のような感覚があるそうだが、自分やヒップホップを知らない人でも気軽に来てほしいと話す。
オープンから1年。その思いが実を結び、友人たち以外にも、30代を中心に常連客が増えてきて、ようやくにぎわってきたそうだ。
30代を中心に、若いお客さんが多いようでアルコール度数の高い「危険DRINK」がよく飲まれているそう。