ユッケ食中毒事件を引き起こした焼肉酒家えびす、その横浜上白根店の状況は?
ココがキニナル!
ユッケによる食中毒事件を引き起こした焼肉酒家えびすのチェーン店が横浜にもあるようですが、今はどうなってるんでしょうか?(KEIGOさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
全店営業停止の為、横浜上白根店も営業自粛している。なお、横浜上白根店にも捜査の手が入りました(5月9日時点)。
ライター:元弥 きと
2011年4月、フーズ・フォーラス社(本社:石川県金沢市)が運営する激安焼肉チェーン店「焼肉酒家(ざかや)えびす」が来店客に提供した和牛ユッケにより、腸管出血性大腸菌O-157とO-111による集団食中毒事故が発生し、4人の死亡者を出した騒動は、外食業界や国民を不安な状況に陥れた。
そんな「焼肉酒家えびす」だが、横浜でも青葉区と旭区の2店舗を展開しているのをご存じだろうか。そのうちの旭区にある「横浜上白根店」で食中毒事故が発生しており、市内に住む女性(19)が食事後に重症となっているのだ。
あの事件発生直後から全店営業停止となっているようだが、現在の様子を探るべく、横浜上白根店へ向かった。
あの店舗は今・・・
現地に到着すると、のれんはたくし上げられてシャッターが閉まり、情報どおり店舗の営業は停止している状態である。
焼肉酒家えびす横浜上白根店に到着したが・・・
周辺には警備している警察官の方が見受けられ、何やら物々しい雰囲気だ。
一体、なにか暴動でも起きたのだろうか?そして、中に入ることは不可能なのだろうか。
駐車場には警官の姿が
駐車場はマスコミ中継車やパトカーで満車に
恐る恐る駐車場に向かうと、そこはマスコミ中継車で満車状態に。
周辺の人に話を聞いたところ、なんと現在(5月9日16時)、業務上過失傷害容疑で家宅捜索中とのこと。
また、入口付近には報道関係者が陣営を作っていた。
駐車場が大手マスコミ中継車などで満車に
店舗の入り口には多数の報道関係者が
ふと入口の扉に目をやると、なにやら張り紙が貼られている。
よく見てみると、グループ全店舗の営業停止のお知らせと取材お断りの文言が書き記されていた。
店舗入り口には何やら張り紙が
内容は営業停止のお知らせと取材お断りの文言だった
午後6時、現場に動きが現れた
現場に張り込み2時間経過したころ、なにやら辺りが騒々しくなる。どうやらこれから押収品が運び出されるらしく、我々はスクープを押さえるべくカメラをセットしながら待ち構えることに。
そして午後6時に動きが現れた。
押収品の入った段ボールを運ぶ神奈川県警の捜査関係者が重々しい扉から現れたのだ。
次々と捜査員がダンボールを抱えて店舗から出てくる
数えてみたところ、段ボールは合計6箱あり、急ぎ足で車に詰めていく。
そして証拠品の入った段ボールを積み終え、取材陣に囲まれつつ現場を去っていった。
新たな証拠は発見されるのか
取材を終えて
この取材時に、近隣住民へ聞き込みをしたところ、「3月にユッケを食べた息子が4日間動けなくなった」との証言もとれたところから、同様の事例は以前から多発していたのではないだろうかと推測される。
もしかしたらニュースにはなっていないだけで、多くの被害者が出ているかもしれない。
フーズ・フォーラス社の勘坂社長は、名門ホテル「リッツ・カールトン」が掲げる経営理念を参考にした礼儀作法の6大行動規範などを徹底し、店としての接客は好評だったようだ。
しかし、会社としての成長を焦るあまりに、一番の軸となる「食」が見えていなかった。
「食」とは命を繋ぐものであり、我々になくてはならない存在である。その「食」を軽んじていた結果が今回のような大事件を生んだのだ。
「焼肉酒家えびす」と食肉加工業者のどちらに責任があるか分からないが、一刻も早く原因を究明し、亡くなった方とその遺族、被害のあった方々に生涯をかけて償っていくべきだろう。
―終わり―
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