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保土ケ谷区の食肉加工業「金丸本店」が横浜市の給食に規格外の牛肉と豚肉を納入! その詳細は?

ココがキニナル!

横浜市の給食で偽造肉が使われたというニュースが・・・。育ち盛りの小学生が毎日口にする給食でこんなことがあっていいのか? 真相究明してください。(kikkeさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

保土ケ谷区の「金丸本店」が「横浜市場発 浜ビーフ」に米国産牛を混ぜるなどしたとして、市内で初めて物資納入業者登録を抹消された

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ライター:はまれぽ編集部

故意に混入



横浜市内の小学校6校で提供される給食の牛肉・豚肉の産地が「偽装」されていることが分かった。横浜市が給食業務を委託している公益財団法人「よこはま学校食育財団」の自主的な抜き打ち検査で判明した。
 


財団の自主検査で判明
 

「偽装」が行われていたのは2015(平成27)年4月と6月に横浜市立新井小学校、上菅田小学校、笹山小学校、不動丸小学校(以上、保土ケ谷区)、笹山小学校、緑小学校(以上、緑区)の給食で使用された牛肉と豚肉。

食肉を納入したのは、1931(昭和6)年創業の食肉卸・小売の株式会社金丸(かなまる)本店(横浜市保土ケ谷区宮田町、金丸弘毅社長。資本金1700万円)。
 


ハムやベーコンなどの小売りも行っている(同社ホームページより)
 

横浜市の給食に食材を納入する業者については、財団への申請に基づいて有識者らによる「物資納入業者資格審査委員会」という第三者委員会が申請してきた会社を調査。委員会の意見を参考に、財団が最終的な業者の選定を行う。

金丸本店は1967(昭和42)年から給食用の食材を納入していたが、財団は8月5日付で同社に対し、納入業者としての登録抹消を決めた。財団に資料が残っている限り、登録抹消は初めて。
 


財団の処分基準
 

詳細な内容を聞くため、まずは業務委託をしている横浜市教育委員会(以下、市教委)へ向かった。

対応してくれたのは市教委事務局指導部健康教育課の茨志麻(いばら・しま)課長、金井正親(かない・まさちか)給食係長、深瀬和巳(ふかせ・かずみ)さんの3人。
 


(左から)茨課長、金井係長、深瀬さん
 

まずは給食で使われ、児童が口にした牛肉と豚肉について。いずれも横浜市の給食の規格を満たしてはいないものの、一般に流通しているものと同様で安全性に問題はないという。

茨課長によると、2015(平成27)年4月14日の豚汁と6月3日の野菜スープに入っていた豚肉いずれも10グラムは、本来国産を使用すべきところを、一部にカナダ産の豚肉が使われていた。

また、6月4日のビビンパの牛肉50グラムについて、横浜市の給食で使用する牛肉は横浜市中央卸売市場が開発したブランド牛「横浜市場発 浜ビーフ」と定められているにもかかわらず、国内産交雑種とアメリカ産の牛肉が混入していた。
 


「規格外」の食肉が混入していた(写真はイメージ)
 

財団が聞き取りを行った際、金丸本店側は「野菜スープの分については整理が不十分で別の肉が混ざってしまった」と話したが、豚汁とビビンパについては「故意に(規格違反の食肉を)混入した」と供述。

特にビビンパについては「仕入れの際に必要な量が足りなかったことに加え、加工に失敗したので手元にあった別の肉を使った」などと話していたという。