検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

本牧のイトーヨーカドー、閉店の真相は?

ココがキニナル!

本牧のイトーヨーカドーが2016年6月で閉店と聞きました。跡地の活用なども含め、今後どのようになるのか気になります。噂ではスーパーあおばが入るとか。(あびゃびゃびゃさんほか)

はまれぽ調査結果!

不採算のため、イトーヨーカドー食品館本牧店は2017年2月までに閉店すると発表されている。跡地がどうなるかは現在のところ、あおばも含め不明

  • LINE
  • はてな

ライター:藤井 涼子

2016年3月、セブン&アイ・ホールディングスは、傘下にあるイトーヨーカドー20店舗を2017(平成29)年2月までに閉店すると発表した。

閉店する20店舗すべての店名が発表されることはなかったが、東京都の「戸越店」(品川区)、ディスカウント業態の「ザ・プライス千住店」(足立区)のほか、横浜市中区の「食品館本牧店」が閉店するということが明らかとなった。
 


2017年までに閉店?
 

イトーヨーカドー広報室に閉店理由について聞くと、「採算が合わず、今後も採算が見込めないので閉店する。閉店時期については、2017年2月『までの間』で、詳しい時期は決まっていないが、決まり次第チラシなどで告知する」とのことだった。

跡地については「ヨーカドーは撤退するので、(跡地活用は)地主さん次第だが、我々ができることがあれば、協力していく」とした。

本牧といえば、横浜市内でも屈指の桜の名所とされる「横浜三渓園」があり、1990年代には皆が憧れる「最先端のお店」が立ち並び、たくさんの人が集まる場所として繁栄してきた。
 


バブル時代の「マイカル本牧」(現イオン本牧)は多くの人でにぎわっていた!
 

しかし、今ではやや不便な交通事情から、はまれぽでも「陸の孤島・本牧に鉄道が延伸しない理由の真相は?」などの取材を行っているように、以前ほどのにぎわいはなくなっている。

現在、イトーヨーカドー本牧店で買い物をしている近所の住民の皆さんは、閉店についてどう思っているのだろうか? 買い物する場所に困る、などはあるのだろうか? 現地へ取材に向かった



閉店すると、困る? 困らない!?



JR京浜東北根岸線の山手駅を降りて、地図を確認する。街の人の声を聞きながら、歩いてヨーカドー本牧店に向かおうと歩き出した・・・が・・・。

・・・遠い!
 


JR山手駅から徒歩約25分!
 

往復で1時間弱かかるという道のり。そもそも、山手駅から歩いてヨーカドー本牧店に買い物に行く人はほとんどいないのではないか? 普通は車か自転車ではないのか? という自問自答を繰り返し「歩いても仕方ない」と結論づけ、バスを利用することに。
 


ホームページによると「小港バス停下車1分」のところに同店があるとのこと
 

「陸の孤島」と言われるだけあり、近くに駅はない。そのためにバスの利用者は多い模様。10分も待つことなくバスに乗車でき、バス停「小港」に到着。
 


これがイトーヨーカドー本牧店
 

同店で買い物をしてきた様子の女性(79歳)は「いつも行くスーパーは別にあって、ここには特売日だけバスで買いに来る」とのこと。閉店については「知っているけど、別に困らない」という返答。

続いて、80代という女性に話を聞くと「週5日くらい、このヨーカドーに買い物に来る」という。

ほぼ毎日買い物に来ているのであれば、閉店すると困るのでは? と思ったが「イオン本牧店も近くにあるし、そんなに不便はない」と話す。跡地については「食品スーパーの『あおば』が入るって聞いたけど、本当?」と逆に聞かれてしまった。

キニナル投稿にも「噂でスーパーあおばが入る?」とあるが、実際のところはどうなのか。後ほど「食品館あおば」に取材するとして、ヨーカドー本牧店について聞き込みを続ける。
 


食品スーパー以外の専門店も入っているヨーカドー本牧店
 

赤ちゃん用品店やユニクロなどの衣料品店なども店内にはある。若い世代の人たちは、閉店についてどう考えているのだろうか?

幼稚園のお子さんがいるという30代の主婦の方は、自転車で買い物に来ていた。「週に2回くらい利用しているので、閉店したらどうしようかな。イオン本牧を利用しようかな・・・」とのこと。ネットスーパーとしても利用しているそうなので「なくなると困る」と話す。

別の主婦も「なくなると困る」と話し、ヨーカドー本牧店を利用している理由を聞くと「近いから」との答えだった。続いては、ヨーカドー本牧店が閉店することは知らなかったという男性(71歳)。
 


週1、2回買い物に来るそう
 

「値段も高いし、レジも2つくらいしか稼働していない。閉店しても、みんな別に困らないんじゃないかな」とのこと。

取材前、本牧の住民の皆さんは「近所のスーパーがなくなって、困るのではないか?」と考えていた筆者だが、どうやら近くに別のスーパーがあるので「切実に困る人」は多くないように感じた。事実、話を聞いた人の中で「本当に困る」という人はいなかった。