福富町で声をかけてくるキャッチって違法じゃないの?
ココがキニナル!
夜、福富町で歩いていると、キャッチが声をかけてきます。先日、ニュースにもなったとおり違法だと思いますが、実際に歩いたらどれくらい声をかけられるのかレポートしてください!(ラマダーンさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
一晩中、福富町周辺を歩いたところ、10人以上から無料案内所や飲食店、違法エステらしき誘いを受けた! もし声をかけられても無視し足早に去るのが吉!
ライター:はまれぽ編集部
甘い誘惑
「お兄さん、遊んで行かない?」「かわいい子いますよ?」
夜の歓楽街を歩いていて、このような甘い言葉で誘われたことはないだろうか? 言うまでもないが、これらは「違法客引き」の代表例。キャバクラなどと呼ばれる、いわゆる接待営業店や性風俗店による客引き行為は、風俗営業適正化法や神奈川県迷惑防止条例第9条などで禁じられているにもかかわらず、後を絶たない。
客引きと思われる男性がたむろする夜の繁華街
店とのつながりが明らかでない、いわゆる「フリー」の客引きにつかまった場合は、支払い時に余計なトラブルを招く可能性もゼロでないばかりか、こうした執ようかつ悪質な客引きが夜の街を闊歩(かっぽ)することは、街全体のイメージを悪くすることにもつながる。
また、以前、「横浜駅西口のキャッチ集団の正体とは?」でもお届けしたが、客引き被害に遭うのは男性ばかりとは限らない。
「モデルにならないか」「話だけでも聞いてほしい」など、言葉巧みに女性へ声をかけるスカウト行為について行ったばかりに、重大な犯罪に巻き込まれるケースも少なくない。
9月中旬から下旬にかけて、東京や大阪で違法な客引きを行ったとして都や府の迷惑防止条例で逮捕される件が相次いだ。では横浜市内の様子はどうだろうか。
現地を歩いてみる
9月某日、夜21時過ぎにイセザキモールを歩いていると、一人の男性が近づいてきた。
21時過ぎの調査開始後のイセザキモールで声をかけられる(※写真の店舗とは無関係)
「無料案内所です。写真だけでも見て行って」。男性は、そう声をかけてきた。
無料紹介所とはキャバクラや性風俗店を無料で案内してくれる施設。やんわりと「仕事中なので」と断るとあっさり引き下がってくれて、次の客を探しに夜の街へ消えていった。
このキャッチは実際に店舗に勧誘するわけではないが、これも県条例第9条第1項第4号(風俗情報案内所にかかる客引き行為等の禁止)に明記された違反行為。違反者には最大50万円の罰金(または拘留・科料)が科せられる。
店への勧誘ではないが気をつけよう(神奈川県警察ウェブサイトより引用)
あまりしつこく食い下がってくることはなく危険性は少ないが、もしものためにあまり近づかないほうが賢明だろう。
横浜を代表する歓楽街・福富町
22時ごろ、野毛方面へ向かう途中にある福富町界わいへ足を踏み入れると、ブロックごとに客引きが集まっている姿が見えてくる。
ブロックごとに声をかけられる福富町
足早に横を通り過ぎようとした瞬間、「お兄さん、いまから一軒いかがですか?」と甘い誘惑が。しばし立ち止まって話を聞いてみると、どうやらフリーの客引きのようで、店はキャバクラのようだ。
「値段が安い」という謳い文句で誘い、ほかに用事があるのでと立ち去ろうとしても、「1時間だけでいいから」や「どちらのお店に行かれるんですか?」と後ろからしつこく追いかけてくる。
10数メートルくらい進んだところで、見込みがないと判断したのか「またお願いします」と後ろから声が聞こえてきた。これは言うまでもないが違法行為のひとつ。県条例第9条第1項第1号・第2号(客引き行為等の禁止)にあたる。
結構しつこいので気をつけよう(神奈川県警察ウェブサイトより引用)
その後も近辺を彷徨ってみたところ、6人ほどの客引きが、老若男女を問わず、また外国籍と思われるアクセントで飲食店や性風俗を思わせる言葉を巧みに使って誘ってくる。中にはタバコを吸いながら声をかけてくる客引きや、「バカラ(ギャンブルの1種)どう?」など声をかけてくる人も。