3月11日（金）の地震発生に伴い、東京電力は14日からの計画停電を発表した。

14日の初日は茨城県、静岡県、千葉県、山梨県の一部で午後5時頃から実施され、15日は横浜市内でも第5グル―プの港南区、戸塚区、泉区、磯子区、栄区、南区のそれぞれ一部の地域で午後1時頃から実施された。

国をあげての節電。市民一人一人が今できることを行っている。

そのような中、観光都市横浜の代名詞でもある、みなとみらいの光り輝く夜景はどうなっているのだろうか。
3月15日19時頃さっそく現場に直行した。
　

右側中央の黒い塊が赤レンガ倉庫。大さん橋付近より撮影。

真っ暗である。
観光客で賑わう主要施設は営業しているのだろうか。みなとみらい周辺の施設に営業情報を問い合わせてみた。



■ランドマークプラザ　（http://www.yokohama-landmark.jp/）
　

オフィスで節電しているもよう。通常よりも暗く感じる。

16日のホームページによると、ランドマークプラザ・クイーンズタワーＡショップ＆レストランは、当分の間は一部店舗を除き時間短縮営業、69階展望フロアスカイガーデンは、当面休業ということだ。

展望フロアはいつ営業再開されるのかを問い合わせてみると、再開のめどは立っていないということだった。何が問題なのかと尋ねると、地震による『安全点検』の一点張り。安全第一なのは信頼できるが、めどが立たない程なのかと、逆に不安になってしまう。

というのも、70階の横浜ロイヤルパークホテルのスカイラウンジ「シリウス」は営業しているらしいのだ。たった1フロアしか違わないのに状況が異なることに疑問が残る。



■横浜ロイヤルパークホテル　（http://www.yrph.com/）

ホームページによると、ホテルに関しては通常営業。一部のレストランの営業時間を節電の取り組みの一環として21：30ラストオーダー、22：30閉店の短縮営業となっている。

ホテルに、70階「シリウス」は問題ないのかと尋ねてみると、「安全点検のためエレベーターが通常よりも2基少ないですが」という業務的な返答だった。ただ営業自体に問題は無いそうだ。

しかし、節電のためみなとみらいは真っ暗。
デートに夜景の見える場所をと考えていた方は作戦を変更し、夜空の星を発見しようと提案してみてはどうだろうか。



■横浜港大さん橋国際客船ターミナル　（http://www.osanbashi.com/）
　

　

「くじらのせなか」は閉鎖中。

デートといえば、大さん橋。
ただ、こちらも『電力消費削減のため屋上広場「くじらのせなか」は日没から日の出までの間閉鎖をいたします。』（ホームページより）とのこと。
期間を問い合わせてみると、計画停電実施中の間かとは思うが、そもそも節電のためなのでその後は未定のようだ。



■マリンタワー　（http://www.marinetower.jp/）
　

真っ暗すぎで見えないマリンタワー。

こちらは、14日～17日は地震発生に伴い「THE BUND」を除きお休みということだった。もちろんライトアップも当面の間消灯。
　
そこで、どうして1店舗のみ営業しているのかイタリアン・レストラン「THE BUND」マネージャー後藤さんに伺った。マリンタワーには、同じ運営会社のレストランが「THE BUND」の他に2店舗あるが、そちらは地震の発生に伴い節電のため休業しているとのこと（18日～営業）。しかし、スーパー等での品薄という状況もあり、少しでも提供できればと思い営業をしているそうだ。メニューに関しては全てを出せるわけではないらしい。

なるほど、本当におなかをすかしてしまった浜っこにはありがたい。