「江の島」の海の家なら、この人に聞け

湘南エリアを代表する海水浴場といえば、江の島周辺のビーチではないだろうか。
小田急線片瀬江ノ島駅や鵠沼海岸駅から徒歩数分というアクセスの良さと、遠浅で泳ぎやすい砂浜が広がっていることなどが、人気の理由となっている。
　

夏本番間近、江の島周辺の海岸の様子

そこで今回、7月1日(日)に海開きとなった江の島周辺の海の家情報をお届けしようと思う。なお、対象となる海水浴場は、「片瀬東浜海岸」、「片瀬西浜海岸」、「鵠沼海岸」の3カ所。

また、今年初の試みや、利用上の注意点なども合わせて確認したいところ。
では、海水浴場ごとに順を追ってご紹介していくことにしよう。

なお、今回お話を伺ったのは藤沢市観光協会にご紹介いただいた、「片瀬東浜海岸」組合理事長である小川さん。
それぞれの浜に詳しく、他の組合からも小川さんを推す声が多かったので、さっそく取材を申し込むことに。

初のフードコートが出現、片瀬東浜海水浴場

江の島に向かって流れる境川より、東側に展開するのが「片瀬東浜海水浴場」。今年営業をする海の家は、下図のとおり。
　

片瀬東浜、海の家MAP

この浜の特徴は、DJによるライブトークが流れ、イベントなどが行えるステージを中心に海の家が展開していること。比較的サーファーも多いので、年齢層が若いという印象を受ける。
　

まだ人影の少ない片瀬東浜の様子

小川理事長によれば、6月末の台風の影響も一段落し、24軒ある海の家のほとんどが、今では復旧作業を終えたとのこと。
今年の目玉は、初の試みとなるフードコート「Hyper Sea House(ハイパー シー ハウス)」だという。早速、どんな様子なのか、見に行ってみよう。
　

14店舗が集う、広さ約200坪のフードコート
　

「麺屋空海」のオススメは、鎌倉野菜を取り入れた「冷製サルサつけ麺(800円)」

東浜の事務所で取材に同席したDJの栁澤さんによれば、「初代坊主」の「スペアリブ」がイチオシとのこと。角煮のようなトロトロの柔らかさが印象的で、ビールが欲しくなる逸品。
　

肉屋直営の「初代坊主」からは、「スペアリブ(1本500円)」他

他にも、丼専門店「合点」など、有名店が集結した新しいスタイルの海の家といえる。
営業時間は、各店午前10時から午後5時まで。シャワー室や更衣室の用意もあり、こちらは組合の統一価格が決まっていて、一日一律大人1,500円・子ども800円。

また、バーテンダーのいる海の家、「ポパイ」も人気店なのだとか。オリジナルカクテルやソフトドリンクのほか、「魚介ラーメン(800円)」は、リピーターが出るほどの名物。東浜の中では最も軒が高いので、広々とした空間でくつろげるのも、同店の魅力だ。更衣室やシャワーも完備している。
　

ひときわ目立つ海の家、「ポパイ」

店舗の入口は陸側に、片瀬西浜海水浴場

境川を挟んで西側の「新江ノ島水族館」周辺に展開するのが「片瀬西浜海水浴場」。
　

片瀬西浜 海の家MAP

砂浜に斜度があるためか、陸側に入口を設け、海側は展望席となっている店が多い。
　

高床式のような造りが、西浜の海の家の特徴

小川理事長によれば、今年営業する23軒の中での目玉は、「ビーチハウスアジト」なんだとか。
　

ウッディで落ち着いた雰囲気のある、同店外観
　

テーブル席と座敷に分かれる、店内の様子

さっそくお店の方に特徴を尋ねてみると、意外なことに、シャワー室に案内された。そしてそこにあったのは、今年初導入したばかりという最新の設備だった。
　

ミストシャワーも楽しめる、最新の設備

これは、頭上の固定式のシャワー、写真左手に見えるハンディーシャワー、そして4カ所のノズルから一度に水が吹き出すミストシャワーという、3種類のシャワーが選べる優れもの。それでも料金は変わらず、統一価格の1,500円。さらに、シャンプーなども常備してあるそうだ。

なお、フードは「横須賀海軍カレー」ほか、4種類のカレーがメイン。その他、震災地支援の「盛岡冷麺」(1,000円)なども取り扱っている。

同店のフードメニュー、一例