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市営地下鉄の津波等による冠水に対する対策は?

ココがキニナル!

市営地下鉄の津波等による冠水への対策や問題点の調査を。ブルーライン「吉野町」「阪東橋」駅付近は数メートルの増水で冠水してしまうらしいですが通気口から水が浸入してしまうのでは?(tom…さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

地上1メートル程度の浸水には浸水防止機や止水板で対応。それを超える場合は避難が最優先。マニュアル整備や誘導訓練で災害時に備えている。

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ライター:沢村 友美

10月中旬、横浜市が新たな防災計画の前提となる地震被害想定を発表した。

これによると、津波による被害が最も大きいのは慶長型地震(マグニチュード8.5相当)で、金沢区の沿岸部で4.9メートル、横浜港で4.2メートルの高さになる。また、以前までは想定されていなかった津波による死者は、最大で595人になると予測している。

防災の取り組みがさらに強化されるなかで、市営地下鉄の浸水対策はどうなっているのか、現状を調査した。



地下鉄への浸水の可能性

地下鉄の浸水を考えた際、原因としてまず思い浮かぶのが、台風や大雨などによる河川の氾濫だ。

横浜市ではこれらを想定した浸水予測結果や過去の浸水実績をもとに、「洪水ハザードマップ」を作成。ウェブサイトなどで公開している。
 


浸水が予測される箇所を示す洪水ハザードマップ・西区版(横浜市ウェブサイトより)


これを見ると、投稿にある市営地下鉄ブルーラインの吉野町駅、阪東橋駅以外に、関内駅や桜木町駅などが「浸水のおそれのある区域」に含まれていることが分かる。

先述の地震被害想定も含めると、地下鉄の浸水発生リスクは免れないと思うが、どのような対策があるのだろうか?
 


「浸水のおそれのある区域」とされている阪東橋駅入口




豪雨・河川の氾濫などへの対策

今回は、横浜市交通局技術管理部建築課の吉田さん、木藤さん、施設課の佐々木さんの3人から話を伺った。

「集中豪雨や近隣の河川からの洪水など、浸水の状況が地上の道路面から1メートルの範囲であれば、浸水防止機や止水板で対応します」

市営地下鉄ではこれらの浸水に対応するためのマニュアルを作成しており、大雨洪水注意報・警報発令時には、実際の状況も見ながら、浸水対策の実施、運行の見直しなどの対応に当たっているとのこと。

浸水防止機というのは、地上にある通気口に設置されているもので、雨を感知する装置によって開閉可能な仕組みになっており、通気口からの浸水を防ぐ。
 


阪東橋駅~吉野町駅間にある地上通気口
 

中をのぞいただけではどこにつながっているのか分からないが・・・


通気口の真上に立つと、地下鉄が通過する際にはゴーッという音とともに風が地下から吹き抜けてきて、この下に地下鉄が通っていることが分かる。

浸水の恐れがある場合にはこの通気口内部にある浸水防止機が自動的に作動。投稿者が心配していた通気口からの浸水は、これにより防ぐことができるという訳だ。
 


浸水防止機システム図(写真は横浜市交通局提供)
 

浸水防止機が稼働し通気口が塞がれた状態(横浜市交通局提供)


また地上出入口からの浸水には止水板を設置することで対応。
 


 

止水板設置時の地上出入口の様子(横浜市交通局提供)


止水板は、駅員がその際の周辺状況や乗客の流れなどを判断しながら、手動で設置を行っているそうだ。