横浜市民がキニナル「お掃除スポット」と区の取り組みは?
ココがキニナル!
5月30日は「ゴミゼロの日」。読者のキニナル「お掃除スポット」を募集した「横浜クリーンアップ作戦」に寄せられた「ゴミの多い場所」の現状を追った。
ライター:はまれぽ編集部
本日5月30日(木)は、「ゴミゼロの日」。
関東地方自治会が1982(昭和57)年に提唱した「関東地方環境美化運動の日」に由来するもので、環境美化運動の一環として全国に広まった。日付は「5(ゴ)3(ミ)0(ゼロ)」の語呂合わせだ。
それに合わせて「はまれぽ」では、「横浜クリーンアップ作戦」と題し、普段の生活でゴミがキニナル場所、汚れの目立つ建造物など、読者のキニナル「お掃除スポット」を募集した。
これまでにも横浜市のゴミ問題に関する記事や、「ヨコハマ3R夢プラン」などの取り組みを取り上げてきたが、改めて「ゴミゼロの日」に、現状を見直してみよう。
最も投稿の多かった関内駅南口~大通り公園
今回寄せられた投稿の中で、最も多かったのがJR関内駅(南口)と、そこから伊勢佐木長者町駅方面に続く「大通り公園」。
また、今回のキャンペーンとは関係なく、キニナル投稿にも以下のような投稿が寄せられていた。
関内の駅前はなぜあんなに汚いのですか? ゴミのポイ捨てが多く、東京から来てビックリしています。関内駅~伊勢佐木長者町一帯、特にTSUTAYAの前の通りが汚いです。本来ああいう場所は誰が掃除すればいいのでしょうか?(コロちゃんさんのキニナル)
通勤に利用する人の多い関内駅。スタジアムには観光客も
以前は、マリナード地下街のホームレス問題などでも取り上げた関内駅。キャンペーンに寄せられた投稿では、「南口から横浜スタジアムの反対側」にかけてゴミが散見するという。
関内駅南口からスタジアムと反対側に降りた辺りは全体に汚い。きれいな場所を探すほうがたいへん。あの辺りは歓楽街というよりもマンション群なのだから、ごみ収集の日を増やしたりゴミの収集場所を整備してほしい<投稿から一部抜粋>
実際に現地を訪れてみると、確かに植え込みの中などにゴミが散乱していた。
近くに喫煙所があるにもかかわらず吸い殻も多い
弁当の容器やペットボトルなどもチラホラ
ハトなどの野生動物へのエサだろうか
大通り公園へと続く道沿いにも、新聞紙やビニール袋などのポイ捨てが見られた。
不法駐輪の自転車のカゴがゴミ箱状態
「大通り公園」も、大きいゴミが目立つ。昼時になると公園内で食事をする人も多いためか、弁当の容器やペットボトルなど食べ物のゴミが多い。
家庭ごみのような量だが・・・
いつもゴミが散乱していてひどい状態です。ゴミ出しのルールが守られていないのと、ネットがないのでカラスが荒らし放題<投稿から一部抜粋>
・・・と指摘する声も届いた。
また、冒頭のキニナル投稿にあった「TSUTAYAの前の通り」、すなわち国道16号も、かなりの量の吸い殻などが見られる。
沿道に多くの吸い殻
中区では、ゴミゼロの日に合わせて毎年「中区クリーンアップDAY!」を実施している。
今年は25日(土)に行われ、およそ530名が参加。240kgのゴミを収集した。桜木町駅前に集合し、山下公園にかけての一帯をいくつかのコース(チーム)に分かれて清掃し、関内駅前を通るコースもある。
「中区クリーンアップDAY!」を主催する中区役所地域振興課の担当者に話を聞くと、「関内の駅前は、いくら清掃活動をしても(ゴミが)無くならない」状態だという。イベント以外でもかなりの頻度で清掃活動を行ってはいるが、いたちごっこが続いているそうだ。
頻繁に清掃しているが、いたちごっこの状態
阪東橋駅の西側、首都高速の高架下もひどい状況
大通り公園では、いわゆるゴミ拾いイベントを行う企業も多く、中区役所が支援することも多い。それでも「ゴミが多い」という印象を与えてしまうのは、絶え間なくポイ捨てが行われるという、利用者のマナーや意識の低下によるところが大きいのではないだろうか。