新横浜発「トイレ診断士の厠堂」の謎に迫る!
ココがキニナル!
新横浜駅の北口のデイリーストアの近くに「トイレ診断士の厠堂」というのがあるんですが、あれは何なんでしょうか(ichitomoさん、ヨコさん、keeenさん、がんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「トイレ診断士の厠堂」は、神奈川区羽沢町に本社を置く「株式会社アメニティ」がネーミングライツを獲得した公衆トイレ。トイレ診断士? 本文で!
ライター:松本 伸也
“トイレ診断士の厠堂”
わからないことだらけである。
まずは前半部の“トイレ診断士”。トイレに関する肩書きで筆者が思い浮かぶのは「トイレット博士」(byとりいかずよし)くらいである。この“トイレ診断士”というのも作中のトイレット博士よろしく、人類の排泄物を研究するような人たちなのだろうか?
そして“厠堂”。
一瞬、多大な功績を残した人物を顕彰する――野球界の「野球殿堂」やら、JRAの「競馬の殿堂」、通なところでは競艇界の「競艇殿堂」など――「殿堂」に空目をしてしまったが、まごうかたなき“厠堂”だ。カワヤドウ・・・厠はトイレのことだから、「トイレ行きませんか」のシャレオツバージョンで「厠、どう?」だったりするのだろうか?
ちなみに東京競馬場にあるJRAの「競馬の殿堂」
バカなことを考えてもしょうがない、実地だ実地。「新横浜駅至近のデイリーヤマザキの前」、キニナルにあったこの唯一の手掛かりを頼りに、新横浜へ飛んだ。
さあ、新幹線の街へ
飛んでない。横浜線で横移動。ビバE233系
すっかり近代都市化した駅前の歩道橋を歩いていると、眼下におなじみ赤と黄色のコンビニが見えた。
店前にあるというのだから店の方に聞くのがいちばん早い。
すみません、ちょっとお尋ねしますが・・・
「トイレですか。・・・いらっしゃいませー! なんでしたっけ、トイレ? ああ、店内じゃなくても目の前に公衆トイレありますよ。きれいですよ、あのトイレ」と、とてもお忙しそうな様子。トイレじゃなくてトイレ診断士・・・とも言い出せず、御礼をして外へ出る。
隣の書店なども当たってみるかと思いつつ、なんかトイレと言われたら急に尿意を催してきたので、その公衆トイレに入ることにした。ありがとうデイリーヤマザキさん。
『ゴルゴ13』のデューク東郷や『24』のジャック・バウアーもトイレには行くだろうがそんな描写はない。ハードボイルドにはトイレは不必要、だからオレもこの様子は書かないぜ・・・。そんな思いとともに用を足し、ふと手洗い場を見ると、なんとそこに掲示されているポスターに『トイレ診断士』と書かれているではないか。
あら、こんなところに手掛かりが
左はお笑い芸人「どきどきキャンプ」の“ジャック・バウアーじゃないほう”(←失礼)だ。やはりジャック・バウアーにはトイレは似合わないということか。
違う。そんな話じゃない。こんなところに“トイレ診断士”という手掛かりがあるということは・・・慌ててその公衆トイレの全貌を確かめると、壁にクッキリこう書いてあった。
「新横浜駅前 トイレ診断士の厠堂」
英字がカッコいい
よーく先ほどのポスターを見てみると、“トイレ診断士”とは厚生労働省が認定した社内資格であるらしい。
ということは、“トイレ診断士”を名乗れる会社、人には限りがあるわけで、これをキーワードに「トイレ診断士 厠堂」でweb検索をかけたところ、トイレ内にも記載があった、ある会社の連絡先が判明した。その場で電話して尋ねてみると・・・
おお、このHPに書いてある書いてある
「あー、いま“厠堂”におられるのですか。その公衆トイレはですね、私どもの会社が横浜市のネーミングライツを取得して命名したトイレなんですよ。詳しく話を聞きたい? いいですよ、そこから車で15分ほどの会社ですので、ぜひお越しください」
いきなり話が動き出して戸惑いつつも、ならばありがたく謎解きに向かおうではないか。ヘイ、タクシー!