横浜市港北区・師岡熊野神社の「血の池」が埋められた理由とは?
ココがキニナル!
『師岡熊野神社』には、『いの池』『のの池』があり『ちの池』は埋められてしまったとのこと。なぜそのようなことになったでしょうか?また現在はどうなっているのでしょうか?(jojoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ちの池」の水は農業に使われていたが、周囲が住宅地となったため、子どもが池に落ちては危ないという理由で埋められた。現在は公園になっている。
ライター:橘 アリー
港北区にある師岡熊野神社は西暦724(神亀元)年に開かれた、横浜の祈願所と言われている神社である。
厄除・家内安全・交通安全・商売繁盛・社運隆昌・合格祈願・方位除・初宮詣などの祈祷を、予約不要で受け付けているそうだ。
それらのご利益があることや、不思議な言い伝えがあることから「パワースポット」とも言われているという。
神社の案内板にあった江戸時代の神社(左)と2005(平成17)年に完成した社殿の様子
現在、同神社の敷地内には、平仮名の「い」の文字のような形をしている「いの池」と、同じく「の」の文字のような形の「のの池」があるが、かつて「ちの池」という池もあったそうだ。
今回の調査は、「ちの池」がなぜ埋められたのか、そして現在、その跡地はどうなっているのかについて。
さっそく現地で様子を確認しながら、神社でお話しを伺うことに。
師岡熊野神社は、綱島街道の熊野神社入口の信号を、新横浜方面を背にして右に曲がって少し行った所にある。
師岡熊野神社前の様子
神社の前には、道路を挟んで「いの池」がある
「いの池」の様子は?
まずは「いの池」の様子を確認することに。
「いの池」は横浜市地域史跡として登録されているようだ
池の中央に「水神社」が祀られている
「水神社」の様子
池は、「水神社」の後ろは細くなっているが、その左右は丸い形をしている。
横から見た「水神社」の様子
「いの池」の周辺はベンチもあり、休憩所となっている
池の周りには歩道があって
池を眺めながら歩くことができる
池の中にある岩の上は
亀の休憩所になっている
亀のほかにも、池の中では金魚や小魚が元気に泳いでいた
大きな池なので写真に収められなかったが、
俯瞰でみるとこのような形になっている。
丸っこい続け字の「い」に見えなくもない
池の周りを散歩する人や、ベンチで休息をとっている人もいて、「いの池」は、人と動物の休憩所となっていた。
「いの池」の様子を確認したところで、神社でお話を伺うことに。