1日4便しか運行していない激レア路線、和田町~保土ケ谷駅間の市営バス22系統は採算が取れているのか?
ココがキニナル!
保土ヶ谷駅と和田町駅から出る22系統が、一部区間が激レアらしく一日の限られた時間帯にしか通らないみたいです。なぜ開通したのか利用者はどのくらいか市営バスのコメントは!?(藤塚町さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
相鉄線和田町駅とJR保土ケ谷駅を結ぶ22系統は1日4便、仏向原坂経由の利用者は平日約40人。住民の要望によって開設された!
ライター:すがた もえ子
JR保土ケ谷駅と相鉄線和田町駅を走るバスの中に、レアな区間が存在するという。
一体何がレア? 限られた時間とはいったい?
そんな疑問を解決するために、実際にバスに乗って調査をしてみることにした。
横浜市営バス
和田町駅と保土ケ谷駅を結ぶ22系統のバスは、一日に数本だけしか走らない区間を通るという。
横浜市交通局のホームページで本数を調べてみると、なんと1日に4本しか無いようだ。メインのルートがありながら、別のルートを経由するらしい。
こちらが既存区間と、追加された仏向原坂ルートの図(横浜市交通局HPより引用)
また、午前中の便が和田町駅から、午後の便が保土ケ谷駅から出発している。なぜ午前と午後で出発地点を分けているのだろうか。
そんなわけで、和田町駅に到着
今回調査するバスが出るのは和田町駅の駅前にある「TSUTAYA」前のバス停だ。
すでに4人ほど並んでいる人がいた
これが時刻表。本数が少ない!
和田町駅から出る22系統「仏向原坂(ぶっこうはらざか)経由保土ケ谷駅西口行き」のバスは、平日午前9時28分発、午前11時発(土曜・休日午前10時32分発、午後0時9分発)の2本となる。
今回乗車するのは、午前9時28分発の便だ。
和田町駅を出発して仏向原坂ルートを通り、再び和田町駅を経由して保土ケ谷駅西口へ向かう。
バスは時間通り到着。ミニバスだ
運賃は大人220円、小児110円(現金の場合)の定額料金。
早速バスに乗り込み、筆者を含めて5人が乗車した。
ミニバスなので、車内も広くはない。座席数が11席、立ちスペース24人分。
動き出したバスは、しばらくすると細い車道へと入っていく。ここから先がレア区間ともいわれる仏向原坂ルートのようだ。
向原坂ルート1つ目のバス停「黄金湯前」
レア区間最初のバス停は、黄金湯という入浴施設の前に設置されていた。
ここでバス停が、通常区間のものとは違うことに気がついた。背は低く、青い横長のプレートにバス停名が書かれているこぢんまりとしたバス停だ。ここからは2人のお客さんが乗り込んで来た。バスは急な坂道を進んでいく。
仏向原坂ルート2つ目のバス停「仏向原坂」
前のバス停から時間にすると1分ほどしか走ってはいないが、結構な坂道なのでお年寄りには厳しいのではないだろうか。ここでは1人のお客さんが乗り込んで来る。
仏向原坂ルート3つ目のバス停「消防器具置き場前」
ユニークなネーミングのバス停だ。このバス停からは4人のお客さんが乗り込んで来た。
仏向原坂ルート4つ目のバス停「矢シ塚公園入り口」
バスは蛇行する坂道をぐいぐいと上っていく。すでに山登りの段階に入っている。
矢シ塚公園入り口のバス停では1人のお客さんが乗車し、また1人が下車した。
このあたりまで来るとミニバスの座席は満席で、立ちのお客さんが出ている状態だった。
バスに乗客が乗り込んでくるたびに、車内から「おはよう」「あら久しぶり」という声が上がっている。どうやらみなさん顔見知りのようで、なんだか楽しげな雰囲気だ。
さらにバスは坂道をくねくねと登っていき、次のバス停へ。
仏向原坂ルート5つ目のバス停「福田園芸前」
てっきり園芸店があるのかと思ったが、辺りは民家と畑ばかり。ビニールハウスがいくつか建てられている。どれかが園芸店なのだろうか? ここでも1人が乗り込んできた。
バスの発車のタイミングが合わず、写真がぶれてしまったのが悔やまれる。
仏向原坂ルート6つ目のバス停「仏向地域ケアプラザ前」
バスはいよいよ頂上らしきところへと到着。ここでの乗車はなし。
ここが仏向原坂ルート最後のバス停となり、次のバス停からは通常ルートの22系統になる。
筆者はここで降りてみることにした。
走り去るバスを見送る