JR桜木町駅に新しい改札ができるって本当?
ココがキニナル!
JR桜木町駅に新しく改札ができるそう。どこにどんな目的でできるの? 実際どのくらい便利になる?(はまれぽ編集部)
はまれぽ調査結果!
2020年を目標にJR桜木町駅の南側に新改札を設置。新市庁舎の開発が進む北仲通地区や馬車道・野毛への回遊性向上と駅の混雑緩和が目的
ライター:幸谷 亮
2017(平成29)年の年明け早々、JR桜木町駅の南側に新しく改札口が設置されるという情報をキャッチ。新聞の記事によると新改札の設置には北仲通地区の開発が関係しているそうだ。
改札口はどこに設置されるのか? どのように便利になるのだろうか?
詳細を調査していくことに。
まずは現状を確認するために現地へ足を運んでみることにした。
JR桜木町駅
現在、JR桜木町駅には野毛や馬車道、北仲通方面に抜ける「南改札」と、みなとみらいや紅葉坂方面に抜ける「北改札」の2つ改札がある。そして、新たに3つ目の改札が追加されるというのが今回のトピックである。
JR桜木町駅の構内MAP
2014(平成26)年に開設された北改札
すでに南改札があるが、設置場所はどの辺りを予定しているのだろうか?
まずは新改札について市の担当者に聞いてみた
実際、どの場所に新改札設置を検討しているのか、そして何が目的なのか。
市役所に問い合わせたところ、横浜市都市整備局が管轄しているということで、行ってみることに。
JR関内駅の目の前にある横浜市庁舎
さっそく、同局都市交通部都市交通課・鉄道事業推進担当の千葉健志(ちば・たけし)課長、同課の梅田浩(うめだ・ひろし)係長に質問をぶつけてみる。
「課の方針」により顔出しはNG
まずは、JR桜木町駅のどの辺りに新改札の設置を検討しているのか確認したところ、「すでにある「南改札」よりも南側、地下道入口などがある広場近くを予定しています」と千葉担当課長。
Googleの航空写真で場所を確認
設置予定場所は横浜桜木郵便局とバーミヤンの間あたり
ここが新改札の設置が検討されている場所
向かって左隣にあるバーミヤン(2017年1月末で閉店)
向かって右隣にある横浜桜木郵便局
新たに駅の南側に改札を設置する目的としては、「民間開発ビルや新市庁舎の建設が進む北仲通地区の再開発」が大きく関係しているとのこと。2015(平成27)年度にJ Rが行った調査によると、JR桜木町駅の1日あたりの乗降客数は13万7000人。北仲通地区の整備が完了する2020年以降は、1日あたり約4万人の増加を見込んでいる。
新市庁舎は2017年8月に着工予定
そこで、北仲通地区や馬車道地区、野毛地区への回遊性を向上させたいという横浜市の思いと、駅の混雑緩和によるサービス向上を図りたいというJR東日本の思いが重なり、方向性が定まったようだ。
位置関係はこのようになっている(Google mapより)
また、開発が進む北仲通地区と桜木町駅を結ぶデッキの整備も進行中とのこと。これにより、さらに利便性が向上して、回遊性が高まることが期待される。
現状、桜木町駅周辺に設置されているデッキ
新改札設置の計画は2014(平成26)年度に持ち上がったが、方針が定まったのは2016(平成28)年の秋ごろ。
市によると整備にかかる費用は概算で約25億円を予定。現状では、横浜市とJR東日本で「応分の負担」としており、新改札の設置場所などを含め、最終決定は「2017年度中」としている。
なお、新改札の完成目標は「北仲通地区の再開発や新市庁舎の完成のタイミングに合わせて、2020年に設定しています」とのこと。
また、もう一方の事業主体である東日本旅客鉄道株式会社の横浜支社にも南側に改札設置の目的を聞いた。
横浜駅から歩くこと10分
総務部企画室・副課長 開発推進プロジェクトリーダー村岡卓(むらおか・たく)さん
村岡さんによると、JR側の南改札設置の意図としては、市の言う通り混雑緩和によるサービス向上が主な目的。
なお、北口改札が先に設置された理由については「北改札設置の計画がスタートしたのは2009(平成21)年ごろ。その時点では、新市庁舎の建設地が決定していなかったので、南側に改札を設置するという話には至りませんでした」と村岡さん。
そして、今後の予定についても聞いてみたが、JR桜木町駅に4つ目の改札ができる計画は今のところないそうだ。